フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月27日(日) 晴れ

2008-04-28 10:18:22 | Weblog
  いつからいつまでがGWなのかは年によって違う。それは土日と祝日の重なり具合という世間一般の基準のほかに、授業のある日とない日(大学に出なくてよい日)との重なり具体という個人的な基準のためである。今年の場合、GWは4月26日(土)から5月6日(火)までである。この間、授業のために大学に出るのは5月2日(金)のみである。しかも、5限の卒論演習は休みにしたので、3限の「日常生活の社会学」のみである。もしこれも休講にしていたら(しにくいが)11連休となるところであった。GWといっても、どこかへ遠出をするとかの予定はない。29日に父の三回忌法要を行い、4日に卒業生の集まりに顔を出す、いまのところ手帖に書き込んである予定はそれだけである。ただし、余白の時間を使って「早稲田社会学ブックレット」の原稿(先日出た『日常生活の社会学』の他に、もう1冊、『ライフストーリー分析~質的調査法入門』というのを出すことになっている)を書き上げなければならない。だから手帖は一見スカスカのように見えて、実はギチギチなのである。手帖の空白の重圧。
  そんな重圧から逃れるように、午後、昼食(テイクアウトの寿司)の後に散歩に出る。呑川沿いの道を歩いて、池上まで行く。この時期、街の花の主役は高木ならハナミズキ、低木ならツツジである。ハナミズキの白い花と緑の葉のコントラストには清潔感がある。ツツジにはさまざまな種類があり(サツキはツツジの一種である)、色も多彩である。

       

       

       

       

  もちろん彼女たち以外にも、スミレ、アヤメ、ポピー、藤、その他の名も知らぬ花たちがそこかしこに咲いている。

       

       

       

       

       

       

       

       

  そしてタンポポの綿毛。

       

  しかし、見過ごしてならないのは、いや、見過ごせないのは、新緑の葉っぱたちである。そこには華やかさはないが、自然の息吹がある。圧倒的な生命感。

       

       

       

  「あらい」で贅沢あんみつを注文して、休憩。帰りは池上線に乗って帰ってきた。くまざわ書店に寄って、以下の本を購入。

  山田太一『二人の長い影/林の中のナポリ』(新日本出版)
  十川信介『近代日本文学案内』(岩波文庫別冊)
  大澤真幸『不可能性の時代』(岩波新書)
  三浦雅士『漱石~母に愛されなかった子』(岩波新書)
  湯浅誠『反貧困~「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)
  本間義人『地域再生の条件』(岩波新書)
  武田晴人『高度成長~シリーズ日本近現代史⑧』(岩波新書)
  堀内圭子『<快楽消費>する社会』(中公新書)
  『yom yom』6号(新潮社)

  購入した本を「ルノアール」で読もうかと思ったが、足長おじさん基金の募金活動をしている子どもたちがいたので、今日の珈琲代は募金箱の中に入れて、帰宅することにした。