フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月18日(金) 雨

2008-04-19 11:14:17 | Weblog
  終日、雨が降っていた。映画『ブレードランナー』の雨降る街のことが頭をよぎる。雨で電車が遅れるといけないので、早めに家を出たら、12時頃に早稲田に着いた。3限の授業まであと1時間もある。今日は朝食が早かった(人並みともいう)ので空腹感がある。「すず金」で昼食をとることにした。ひさしぶりの「すず金」の鰻重である。カウンター席で、しみじみと味わいながら食べる。うまい。
  3限の「日常生活の社会学」はこの雨にもかかわらず学生の出席率は大変にいい(まだ2回目ということもあろう)。「今日はポイントカードにいつもの倍のスタンプを押しましょう」と冗談を言ってみたが、受けなかった。私の洗練された冗談に的確に反応できる都会的センスを早く身につけてほしいものである。授業中に配布して授業後に提出してもらう出席カードの裏面に質問や感想を書いてくる学生が初回に比べて一挙に3倍くらいに増えた。今日の授業の冒頭で初回の出席カードの裏面に書かれた質問や感想をいくつか取り上げたせいだろう。毎回、冒頭の15分くらの時間は、前回の授業の復習を兼ねて、こうしたやりとり(ちょうどラジオのディスクジョッキーがリスエスの葉書を紹介するみたいに)に使うつもりだ。
  授業の後、教員ロビーで出席カードの整理をしながら、TAのI君と群林堂の豆大福を食べる。これは社会学コースの新任の助手であるK君から挨拶代わりに今日いただいたものである。群林堂は音羽の講談社の向かいにある和菓子屋で、そこの豆大福は有名である。いつも店の前に行列ができていて、午前中に売切れてしまうことが常である。K君は今日の午前中、この雨の中を(アーケードとかない場所である)並んで購入してくれたわけである。胸を打たれる光景である。かたじけない気持ちで豆大福をほおばる。丹念に作られた餡子は世間一般の水準よりもいくらか甘味が強く、これでもかというくらい豆がいっぱい入っている。
  5限の卒論演習には、今日から二文生のHさんとH君が新たに参加することになった(来週からはEさんも参加する)。一昨日開かれた社会人間系専修の委員会で4月スタート(申請)の卒論の計画書の割り振りが行なわれて、彼らの指導を担当することになったのだ。昨日、電話やメールで連絡を取って、さっそく今日から演習に参加してもらうことになった(専修主任や事務所を通して普通の手順で進めているとGW明けくらいになってしまう。それでは時間がもったいない)。これで卒論演習は総勢14名(一文生10名、二文生4名)になった。一文生と二文生を合同で行なうのは初めての試みだが、お互いにとってよい刺激になってくれればと思う。ちなみに「今日はポイントカードに・・・」の冗談をここでも言ってみたが、やはり反応はいまいちだった。もしかしてポイントカードを知らないのか? スーパーマーケットとかで買物しないのか? よし、そのうち機会があったら、主婦向けの市民講座で試してみよう。きっと大受けするに違いない(・・・と思う)。