フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月11日(土) 雨のち曇り

2011-06-12 04:19:22 | Weblog

  8時、起床。チンジャオロースーとパンとオレンジジュースの朝食。


おはよう

  今日は、私が早稲田大学で教えた最初の学生の一人で、現在、弘前大学で教鞭をとっている高瀬君の結婚式に列席した。本郷の東大のそばにある求道会館で仏前人前の挙式。この建物は、一見、キリスト教の教会のようで、実は浄土真宗大谷派の教会堂という珍しいもので、都の有形文化財に指定されている。内部の撮影ができないので、外観だけを写真に撮る。

  挙式の後は、場所をすぐ近くのルヴェソンヴェール本郷に移して、結婚披露宴。いろいろと趣向を凝らした楽しい披露宴であった。。たとえば、乾杯の発声は高瀬君の弟さん夫婦が行った。高瀬君と新婦の園子さんの縁結びをしたのが弟さんご夫婦であったことに由来するものである。お父様のギターの先生が生演奏を披露してくださったり、ちょうど今日が誕生日の園子さんのためにみんなで「ハッピー・バースデー・ツー・ユー」を歌ったりした。

 

  

 



想い出のアルバムのBGMは園子さんが好きな井上芳雄の歌う「瑠璃色の地球」。これがなかなかよかった。

夜明けの来ない夜は無いさ
あなたがポツリ言う
燈台の立つ岬で 暗い海を見ていた

悩んだ日もある 哀しみに
くじけそうな時も
あなたがそこにいたから
生きて来られた

朝陽が水平線から 光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球

http://www.youtube.com/watch?v=-uNryuF3wBI&feature=related

  料理もとても美味しかった。最初にシェフがみんなの前で料理の説明をするというのも趣向である。

  自家製サーモンと才巻き海老、帆立貝柱のゼリー寄せ バジル風味のオレンジのレダクション(上段右)

  仏産うずらとドライトマトのクリスティアン サラダ仕立て シュリビネガー風味のビネグレットと共に(中段左)

  5種類の野菜を使った暖かいポタージュ(中段右)

  築地市場より鮮魚の白ワイン蒸し香草風味 有機栽培の野菜を使ったスパゲティを添えて(下段左)

  仔牛フィレ肉のロースト マデラ酒風味のソース かぼちゃのニョッキとビュレを添えて(下段右)

 

 

 

  そしてデザートは庭に設けられたビュッフェで。下の写真はその一部で、まだまだいろいろと並んでいた。お好きなものをお好きなだけどうぞという趣向である。私はかんきつ類のシャーベットを3回お替わりりした。さっぱりとした口当たりが至福であった。披露宴の出席者には小さな子供もいたが、大人子供含めて、シャーベット3回は私だけだったかもしれない。スタッフの方は、2回目は微笑み、3回目は声を出して笑った。 

 

 

  私は新郎側主賓ということで最初にスピーチをした。結婚式に呼ばれるときは9割方新婦側で、主賓だとしてもスピーチは二番手で、トップバッターは久しぶりだった。それで新郎新婦に着席するように言うのを忘れて、話を始めてしまった(すぐに気づきましたけど)。新郎新婦のご親族が中心のアットホームな披露宴なので、堅苦しい内容のスピーチは避けて、とにかく場をなごやかなものにすることに努めた。何度も笑いが起こったので、役目は果たせたのではないかと思う。高瀬君は学生時代と少しも変っていない。感動しやすく正義感が強い(したがって短気である)。家庭をもったからには辛抱することも心がけなければならない。初めてお会いした園子さんはかわいらしく且つしっかりした印象の女性であった。彼女には高瀬君が私のアドバイスを守って何かにジッと耐えているような様子が見られるときは、「あなた、我慢しなくていいのよ」と言ってくださるようにお願いした。 

 

 

  披露宴がお開きになり、本郷の街を散歩しながら、帰った。いい結婚式だったなと思う。