8時、起床。小雨が降っている。一日で梅雨に戻ったか。チャーハンの朝食。
チュンの飛び方がまたおかしくなっている。歌を忘れたカナリアならぬ、飛び方を忘れた雀だ。本人も納得がいかないらしく、何回か飛翔を試みて、バランスを失っては落下するので、自信を失ってしょんぼりしている(ように見える)。いくら身軽だとはいえ、落下して怪我をするといけないので、またしばらく籠の中の生活だ。
午前中は授業に準備。昼前に家を出て、大学へ。雨があがって、陽が射してきた。気温と湿度がぐんと上がったのがわかる。昨日よりも蒸し暑い。
二文の卒業生のOさんが研究室にやってくる。某国立大学の大学院を受験するにあたって研究計画書を書いたので、目を通してアドバイスをいただきたいと。「千疋屋」のお土産を頂戴する。話をしながら、さっそくグレープフルーツゼリーをいただく。場所を「フェニックス」に移して、ジャーマンホットドッグとコーヒーの昼食をとりながら、研究計画書の書き方についてアドバイスする。
4限の時間は雑用と授業の準備。5限は講義「日常生活の社会学」。冷房がちゃんと効いているか心配だったが、38号館AV教室は問題はないようである。
5限の授業を終えて、同じく5限の授業を終えられた坂井先生を研究室に招いて、Oさんからいただいたマンゴープリンとマンゴーシュークリームを食べる。いまフルーツパーラーではマンゴーを使った季節限定メニューが人気なのだろう。シュークリームにカットしたマンゴーを加えたマンゴーシュークリームは、マンゴーの食感と甘すっぱさが生クリームとマッチして(これは合います!)、すこぶる美味しかった。坂井先生も私もこの後の予定はないことがわかったので、夕食でも食べましょうということになり、「ブラスリー・ベール」へ行く。前回と同じサーロインステーキセットを注文するつもりで、勘違いをして、フィレステーキセットを注文してしまった。前回よりも肉に厚味があるので、「あれっ?」と思い、そのとき勘違いに気づいた。前者は1580円、後者は2400円である。2400円はこの店のメニューの中では一番高い。一番高くてこの程度だから、庶民的な店なのだが、思わぬ贅沢をしてしまったような気分になる。
坂井先生はこの一週間ほど九州の方へ出張しておられて、そこでずいぶん温泉に入られたという話を伺った。かなりの温泉好きである。入浴時間は1時間くらいとのこと。私も温泉は好きだが、入浴時間は30分以内だろう。1時間も入って湯疲れがするのではありませんかと尋ねたら、しますねとの返事。湯疲れ承知での長時間の入浴なのだ。先生は肩凝りがひどいらしく(眼精疲労からくるものらしい)、肩凝りには温泉ということのようである。私も肩凝りはないわけでないが、むしろ若い頃の方がひどかった。それが改善されたのはワープロを使うようになってからである。私は筆圧が強くて、それが肩凝りの原因だったのだが(右肩が凝った)、ワープロにしてから、つまり両手でバランスよく字を打つようになって、肩こりが嘘のように消えたのである。肩凝りだけではなく、ワープロは私を悪筆のコンプレックスからも解放してくれた。人生の途中で新しいメディアとはたくさん出会ったが、ワープロとの出会いはもっとも素晴らしいものだった。