9時、起床。昨夜は上村愛子選手の出場するモーグル女子決勝を見ていて、寝たのは4時だった。
晴天で温かい。あんなに積もった雪は早くも溶け始めている。これが本当の雪国との違いだ。
冷や飯に昨夜の寄せ鍋の残りをかけて朝食。
午後、都知事選挙の投票に行く(相生小学校)。投票所のある教室の外の廊下に赤い椅子が並べられているが、座るほどの列はできていない。【後記】これは座るためのものではなく、教室に入る人と教室から出てくる人で左側通行するための仕切りなのであった。
小学校の隣の女塚(おなづか)神社にお参りをしていく。
「あるす」にコーヒーを飲みに行く。道行く人が多いのは、投票のためだろうか。
「あるす」の前に来たが、「営業中」の看板が出ていない。臨時休業だろうか。そう思って写真だけ撮って帰ろうとしたら、「大久保さん」と呼ぶ声がするので、振り返ると、「あるす」のマダムが私を追いかけてきた。店の中から外の私が見えたらしい。「営業中」の看板は出していないが、「せっかくいらしてくださったのだからどうぞ」と言われたので、お言葉に甘えて店の中へ。入口の上の屋根が雨漏りをしているので(したたり落ちる水を受ける容器が入口の前に置かれている)、「営業中」の看板は引っ込めたのだそうだ。
啓翁桜という促成栽培の桜の枝が花瓶に生けられていた。大雪の降った翌日に桜を見ると不思議な気がする。
モカを注文。
マスター夫妻とあれこれおしゃべり。「phono kafe」の大原さん夫妻が先日「あるす」へやってきたときのことなどを伺う。「とてもいい方」と大原さんのことを言っていた。今度は自分たちが「phono kafe」に行きたいが、お昼は混んでいるんでしょと言うから、いえ、そんなことはありません。むしろランチタイムの後の2時前後の方がお客さんは多いようですとアドバイスする。
紅茶をサービスで出していただいたので、トーストを注文。昼食がまだだったのだ。
ご自宅の庭で獲れた夏みかんで作ったマーマレードをいただく。そして夏みかんを3個、お土産にいただく。
「あるす」のマダムと話したことを大原さんに伝えておこうと「phono kafe」へ。
「phono kafe」の前に来ると室内がいつもより明るい。何だろう?
雑誌にお店の紹介をするため撮影が行われていたのだ。予定では今日の午前中(開店前)に行われるはずだったのだが、雪の影響でスケジュールが押せ押せになったらしい。
出版から出ている「街ラブ」シリーズの一冊として近々「大田区」の本が出るのだが、そこで紹介されるらしい。出版といえば、二文の卒業生のMさんが働いている出版社だが、彼女は元気にやっているだろうか。
玄米と豆腐のタルトとトウモロコシのスープを注文。
料理の撮影が終わって、今度は、店主さんの撮影だ。うまく笑えるだろうか。
おお、ちゃんと笑えている(笑)。
ちゃんと笑えてよかったですね。やればできるじゃありませんか(笑)。
この後、店主さんへのインタビューがあるというので、私はこの辺で退散だ。「あるす」のマダムからいただいた夏みかんで大原さんが作ったケーキをお土産に購入。マーマレードが「あるす」のものより茶色っぽいのは、白砂糖を使わずに甜菜(てんさい))糖を使っているからである。
大雪の昨日、私が最初の客で、もしかしたら同時に最後の客かもしれないと心配したが、幸い、それから5人ほどお客さんがきてくれたそうである。心強いではないか。
今夜の我が家の夕食は鶏の唐揚げの葱ソース掛け。
食事をしながらTVを観ていたら、8時を少し回ったところで、ニュース速報が舛添要一候補の当選確実を伝えた。ずいぶんと早いな。後からネットで調べたら、投票率は46.15%という低さだった。右傾化と投票率の低さ、どちらがより問題かと言えば、後者であると私は思う。「右」-「左」の概念も「高」―「低」の概念も共に相対的なものであるが、半数を割る低さというのは絶対的な意味合いを帯びてくる。それは選挙によって民意を示すという選挙制度の根幹を揺るがすものだからである。彼らはなぜ投票に行かなかったのか。マスコミが盛んにやっている出口調査は投票所に来た人たちを対象とするものだが、いまやるべきは、投票所に来ない人たちの調査である。