フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月24日(月) 曇り

2014-02-25 12:31:28 | Weblog

    7時半、起床。

    マフィン、サラダ、(あるすのマダムにいただいた)夏みかんで作ったマーマレード、紅茶の朝食。

     バター容器の空虚さについてときどき考える。かつてバターは容器の上辺近くまであった。それがバターの実質的な値上げでバターの厚みが減り、お湯の少ないバスタブのような、このような隙間が出来てしまったのだ。バターに限らず、まず価格は変わらないが分量が減り(第一の値上げ)、続いて、価格が上がる(第二の値上げ)というのは食料品における値上げの一般的なパターンである。第一の値上げに気づかない人もいるが、バター容器はそのことを教えてくれる。ところで、いま売られてるバター容器は、昔の規格のままなのだろうか、それとも、新しい(厚みの減じたバターに対応した)規格のものなのだろうか。空虚な隙間が生じないような浅いバター容器がほしいのだが、そうしたものは存在するのだろうか。昔のままの規格で相変わらず作られているとしたら、いつの日か再び、バターの厚みが増す日がやってくることを、人々は期待しているということだろうか。

     昼前に家を出て、大学へ。

     1時から教授会。

     教授会は3時半頃までかかった。もう少し早く終わるだろうと思って、3時から「ナッティ」で卒業生と会う約束をしていたのだが、30分ほど遅れる。

     ゼミ二期生のU君である。在学中より「ナッティ」によく来ていたと「ナッティ」のマスターから聞いていたので、待ち合わせの場所にはちょうどいいだろうと思った。私が遅れても、マスターとおしゃべりをしながら、待っていてもらえた。

     N君は学生時代は書店でアルバイトをし、卒業後は出版社に就職し、そこを去年の暮に辞めて、いまは本の取り次ぎ店でアルバイトをしている。出版社の仕事はとにかく忙しかったようで、身体も壊したようだが、いまは9時ー5時の規則正しい生活をしているという。うん、まずは健康が大切だ。給料とか、仕事のやりがいとかは、その上でのものである。

     他のお客さんも入ってきたことだし、私も昼食抜きだったので、場所を替えて話を続けようということで、「maruharu」へ行く。私はホットドックとコーヒー。U君はケーキとコーヒーを注文。

    U君は本が好きで、実際、私の歴代のゼミ生の中でも一番よく本を読む学生であったと思うが、出版社に勤めてからはかえってプライベートで本を読む時間がなくなってしまった。好きなことを仕事にすることのパラドクスである。年末に出版社を辞めて、最初にしたことは、図書館で山のように本を借りて、それをむさぼるように読むことであったそうだ。

    リハビリの期間もそろそろ終わりで、次のステップに踏み出そうとしているようだ。とにかく健康第一でねと言って、「maruharu」の前で別れる。

    私たちと入れ替わりにこーちゃん一家がやってきた。こーちゃんも葵ちゃんも私のことをよく覚えていない様子である。こーちゃんはまだしも、葵ちゃんに忘れらるるのは悲しい。もっとも私も二人の弟を「しんちゃん」と呼んで、「しゅんちゃんだよ」と叱られる。

     「夜トンボロ」へ寄って行く。まだ小腹が空いているので、あんぱんとホットミルクを注文。

     のんちゃんからお手製のキュウイのジャムをいただく。明日の朝が楽しみだ。

     8時、帰宅。本日のメインは青椒肉絲。

     いただきものの鶴牧(つるまき)煎餅を食べながら、パソコンに向かう。「埼玉県米菓品評会知事賞受賞」とある。埼玉の煎餅といえば草加煎餅が全国的に有名だが、草加が地名であるのに対して、鶴牧は高見町にある煎餅店の一家の名前である。

      先日「スキッパ」で会ったEさんから、結婚式の日取りが決まりましたというメールが届く。10月の最初の土曜日。4月始まりのまだ使い始めていない新しい手帳にその予定を書き入れる。