フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月6日(土) 晴れ

2016-02-07 10:19:54 | Weblog

9時、起床。

朝食兼昼食を「phono kafe」に食べに行く。開店から15分ほど経っていたが、3つのテーブルの2つは先客で埋まっていた。女性の一人客と、小さなお子さん連れの女性客。空いているまん中のテーブルに座る。

「お一人で食事というのは珍しいですね」と大原さんに言われる。たしかに。夕方に一人でお茶に立ち寄ることはあるが、食事は卒業生と来るか、妻と来ることが多い。実は今日は卒業生と「パン日和あをや」でランチの約束があったのだが、先方の体調不良で延期になったのである。妻は今日は夕方から講習会の生徒さんたちと飲み会があるので、昼の外食は控えておくという(飲む気満々みたいである)。

というわけで、今日は社交としての食事ではなく、「孤独のグルメ」である。もっとも本家の「孤独のグルメ」は毎回初めて入る店での食事であるから店の人とは最小限の言葉しか交わさない。井之頭五郎にも自宅や事務所の近くに馴染みの店があるに違いないが、それがドラマの中には出てこない。

ご飯セットを注文。

チョイスした惣菜三品は、ごぼうのフリット(これがメニューにあるときはたいてい注文する)、

白菜と蓮根ボールのあんかけ、ポテトとコーンのマヨネーズ和え。

子連れの女性が子供がむずかるのをとても気にしているようだったので、「どうぞお気兼ねなく。大丈夫ですよ」と声をかける。実際、小さな子供連れの卒業生との食事には慣れているのである。子供の年齢を尋ねると、2歳4か月とのこと。いつもはもっといい子なのだが、今日はちょっと機嫌が斜めのようである。カフェには静謐な時間を求めて来る客もいるであろうが、カフェにもいろいろなタイプがあるので、そういう人はコーヒー専門店などが向いていると思う。私にとっての「phono kafe」は「おしゃべりカフェ」なので、最初から静謐さは求めていない。 

大原さんから常連客のKさんが近々結婚されるという話を聞いた。Kさんとはしばらく顔を合わせていないが、そうですか、おめでとうございます。Kさんは大学病院の救命救急で働いている看護師さんだが、大学時代の同級生の彼(僻地医療を志す医師)と結婚し、一緒に南の方の島に行くことを決めたそうだ。「ドクター・コトー」の妻になるわけですね。頑張ってください。引っ越される前にカフェで会えるといいですね。

昼食は「神戸屋ベーカリー」で購入したサンドイッチと揚げあんドーナツ。

一人の夕食は外食ではなく、TSUTAYAでレンタルした『ミッション:インポッシブル ローグ・ネーション』を観ながら自宅で。

昨夜の豚汁が残っていたので、コンビニでおにぎりを買ってきて食べることにした。

おにぎりのついでにデザートも買っておいた。クリーム白玉ぜんざい。生クリームはなくていいと思った。

映画は楽しめた。『ミッション:インポッシブル』といえば、小学生の頃にTVで見ていたものとは、事件のスケールやテクノロジーやアクションの派手さ加減はまったく別物といってよいが、それでも使命を果たせるかどうかのスリリングな雰囲気と仲間とのチームワークのよさは『ミッション:インポッシブル』シリーズのアイデンティティといってよいものである。オーストリア首相夫妻の暗殺から始まって、英国秘密情報機関の暗部に至るまで、話がヨーロッパ的世界で終始しているのは(ロシアや中国や北朝鮮やイスラム圏の話は出てこない)、娯楽作品としての「安全」を期したためであろう。ファンタジーでもなく、SFでもなく、「現実」の世界情勢を背景にしたアクション映画というのは作りづらい時代になったものである。