フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月16日(火) 晴れ

2016-02-17 18:53:21 | Weblog

8時、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)、紅茶の朝食。

午前中に郵便局の人が来て、満期になった簡保のお金で別の商品を購入する手続きをする。この種のことは妻に任せてあるので、私は郵便局の人と妻が話しているのを横で聞いているだけ。あたかも『開運!なんでも鑑定団』における石坂浩二的ポジションである。

昼食は整骨院に行った妻が帰りに買ってきた「千代田寿司」。

食後、散歩に出る。

散歩の足をちょっと延ばして、竹橋の東京国立近代美術館へ行く。

お目当ては「恩地孝四郎展」である。

昨秋、東京ステーションギャラリーで若き日の恩地らが刊行した雑誌『月映え(つくばえ)』にスポットライトを当てた展示会が開かれたが、今回は恩地個人の生涯にわたる作品を見渡すことができた。具象から抽象まで、木版から油絵まで(彼の油絵をまとめて見たのは初めてである)、そこに一貫しているのは「垢抜けた」感覚である。

「恩地孝四郎展」を観てから、常設展も観る。以前は4階から2階までただ時代順に(教科書的に)所蔵作品が展示されているだけだったが、今回は企画展と連動させるという工夫が凝らされていた。

これは恩地の作品「東京駅」。

同じく「駅」を題材にして別の作家たちの作品が数点展示されていた。

小泉葵巳男「戸越銀座 荏原区」

前川千帆「五反田駅」

木村荘八「新宿駅」

これは路面電車の停車場を撮った作品だが、富山治夫「過密」。

常設展は途中で閉館時間が来てしまった。残念。今月28日までなのでもう一度来て、じっくり見てみたい。(常設展は写真撮影OK)

図録を購入。

ふと浮かんだ疑問。「恩地孝四郎は音痴だったのだろうか?」

さて、帰るとしよう。

「有楽町駅」で途中下車。

「大角玉屋」で苺豆大福とみたらし団子を買って帰る。

蒲田に着いて、「有隣堂」で本と雑誌を購入。

北条かや『こじらせ女子の日常』(宝島社)、同『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版)

上野千鶴子『上野千鶴子のサバイバル語録』(文藝春秋)、勢古浩爾『さらなら定年後のリアル』(草思社文庫)

NHKテレビテキスト『将棋講座』3月号

7時、帰宅。

夕食はオムライス。

デザートは苺豆大福とみたらし団子。

清水幾太郎の本の中に、恩地孝四郎がかかわっているものが一冊ある。

『私の心の遍歴』(中央公論社)

恩地が手掛けたのはこの愛らしいカヴァーではなく、本体の表紙の方だ。

この抽象的デザインはたしかに昭和30年代の恩地のものである。

食後、ロバート・デニーロ主演の『マイ・インターン』を観る。一人で観るつもりだったが、途中から妻も一緒に観た。「こういう老人になりたい」とアメリカ人が考える一つの見本を彼が演じている(別の見本は『グラントリノ』のクリント・イーストウッドではないだろうか)。「タクシー・ドライバー」から「シニア・インターン」まで、芸達者な人である。