9時、起床。
トースト、サラダ(大根、トマト、ブロッコリー、レタス)、紅茶の朝食。
書斎の窓ガラスが割れる。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の練の事務所(兼自宅)の窓ガラスは投石で割られたが、私の書斎の窓ガラスはちょっとしたはずみで私が手をついたら割れたのである。近所のガラス屋さんに来てもらって修理する。
12時に家を出て、大学へ。
枝を切り落とされたメタセコイヤの並木が冬の曇り空をバックにシュールである。
1時から教授会。
メタセコイヤの件について教務から説明があった。新たに建設する記念会堂の基礎のコンクリートにメタセコイヤの葉が混入すると問題なので事前に枝を切り落とすと業者の方から説明は受けていたが、こんなにバッサリやるとは思っていなかったとのこと。後の祭りである。
「倍返しだ」はちょっと古めの流行語だが、メタセコイヤの再生を祈るだけでなく、スロープの一方の側にもこの際新たにメタセコイヤを植えたらどうだろう。そこには以前は高木がたくさん植わっていたが、塀の外の道を拡張する工事のときに邪魔になるということで伐採してしまったのである。そのためスロープから塀の外の民家の窓が丸見えの状態になっている。目隠しの意味でも、美観の点でも、木が植わっていた方がいいように思うのだが。
早く終わると誤解していた教授会は3時までかかった。お腹がペコペコである。
この時間になると行きつけの店は中休みに入っているところが多い。 正門前通りの「早稲田軒」まで足を延ばす。
ワンタンメンを注文して、待っているときに気が付いた。財布を忘れた(研究室に)。
すでにワンタンメンは作られ始めている。研究室まで財布を取りに戻る時間はない(麺が伸びてしまう)。これが「五郎八」や「たかはし」のような馴染みの店であれば「先生、お金は今度でいいですよ(笑)」ということにしてもらいやすいが、「早稲田軒」はたまにしか来ない店なので(前回は1月18日に人間ドックを受診した後に来た)、お店の方は私の顔くらいは知っているかもしれないが、何者であるかは知らない。
私はお店の方に、うっかり財布を忘れてきてしまったので、後で必ず持ってきますと説明し、借用書(?)代わりに名刺を渡した。「早稲田軒」は大学との付き合いのある店なので、私の説明を信じてくださり、「お金は今度のときでいいですよ」と言って下さったが、そういうわけにはいかない。「夕方に本部キャンパスに来る用事がありますので、そのときに必ず」と申し上げた。
無銭で食べるワンタンメンは格別の味わいである。
研究室に戻り、夕方まで雑用。
6時過ぎに、研究室を出て、「早稲田軒」へ支払いに行く。
本部キャンパス周辺には、最近、昔からの飲食店の閉店が相次いでいて、メディアでも取り上げられている(マスコミの世界には早稲田出身者が多いという事情もあるだろう)。この「ライフ」のその1つだ。本部キャンパス周辺の飲食店はほとんど利用したことがないので、感慨深いということはないが、灯りの消えた(もう灯ることのない)飲食店というのは物悲しいものである。
6時半から職員組合の事務所で開かれる拡大中央委員会に出席。前回(12月16日)のように長くなることを覚悟していたが、思いのほか早く終わった(8時終了)。
9時半、帰宅。