7時、起床。
トースト、カレー、サラダ、牛乳の朝食。
12時に放送大学の坂井素思先生と「パン日和あをや」で待ち合わせる。
坂井先生とは季節ごとにカフェをご一緒する仲である。
12時開店だが、今日は開店と同時に満席(1Fのテーブル2つ、2Fの和室)である。予約しておいてよかった。
さて、何を注文しひょうかな。
いつものようにメインの食事のあとにデザート代わりにホットショコラと一緒にいただこうとクロワッサンをキープしておいてもらおうとしたら、「焼き立てなので、いま、何もつけずに、召し上がっていただいた方が絶対美味しいです」と奥様に勧められる。ここでは奥様のお勧めは命令とほぼ同義である(笑)。
というわけで、前菜代わりにクロワッサンをいただく。
早春のほっこりさくさくクロワッサン たかじ
本日のスープはチリコンカン。味わい深い。
坂井先生が共著者の一人である放送大学のテキスト『音を追及する』をいただく。
坂井先生の論稿は、たとえば鐘の音は音源からの距離によって違った音色で聞こえるが、人々はそれを同じ(お寺や教会の)鐘の音として聴くのはなぜか―という問いをめぐって書かれている。物理学者はそういう問いにあまり興味を示さないらしいが、社会学者にとっては面白い問いである。思うに、町や村という共同体の存在が前提としてあって、「私たちの寺の鐘」「私たちの教会の鐘」という認識があるからだろう。ここでは鐘の音が知らせる時間はローカルな空間に埋め込まれているのである。・・・奥様が注文ラッシュにてんてこ舞いをされている間、われわれはそんな話をしていた。
サーモンとアボカドとクリームチーズのサンドウィッチ。
スモークハムのサンドウィッチ。
私はコーヒーを、坂井先生はビールを注文。
奥様が一息つかれた様子なので、開店4周年のお祝いに持ってきた花とアクセサリーをお渡しする。アクセサリーは妻が制作した「菫青石のネックレス」である。妻に開店4周年の話をしたところ、家を出るとき、「これを奥様に」と渡されたのである。
坂井先生は絵本を奥様にプレゼントされた。
樋勝朋巳文・絵『きょうはマラカスのひ』(福音館書店)
樋勝朋巳という名前には見覚えがある。私が松本を訪れるときに必ず立ち寄るギャラリー・ショップ「coto.coto」にこの人の作品(リトグラフ)がいつも飾られていて、私はそこで二枚の作品を購入して、研究室に飾っている。絵本作家でもあると聞いていたが、絵本の実物を見たのは初めてである。
3人(?)がマラカスのリズムに合わせて踊っている図はしみじみと可笑しい。「お笑い三人組」という昔NHKでやっていたスタジオドラマを思い出す。
奥様に写真を撮っていただく。
デザートはホットショコラとスコーン(+パウンドケーキ)。
ごちそうさまでした。
「パン日和あをや」には2時半ごろまで滞在した。
店を出て、ぶらぶらと歩く。まだ暖かくはないが、それほど寒くもない。
1時間ほどの散歩の後、矢向駅の近くの「ノチハレ珈琲店」に入る。
私は先月、卒業生のTさんと初めてこのカフェに来たが(そのときも「パン日和あをや」からの梯子だった)、そのときはご主人だけだったが、今日は奥様もいらした。30歳前後と思われるお若いご夫婦がやっているカフェである。
私は小倉トーストと紅茶、坂井先生は珈琲(エチオピア)を注文。
落ち着けるカフェである。
ご主人に「ノチハレは、雨のち晴れのイメージですか、曇りのち晴れのイメージですか?」と尋ねたら、「雨のち晴れのイメージで付けました」とのことである。そういうカフェを心掛けておいでなのであろう。
私も坂井先生も珈琲(モカブレンド)を追加注文して、5時半ごろまでおしゃべりをした(閉店は6時)。
矢向駅から南武線で川崎に出て、そこで坂井先生とは別れた。今日はテキストの執筆でお忙しいところ、お付き合いいただき、ありがとうございました。次は風薫る季節にカフェをいたしましょうか。
なお、坂井先生のブログの本日の記事は→こちら
6時、帰宅。
夕食はサーモンと野菜のレンジ蒸し、レンコンとひき肉の炒め、しらす干し、大根の味噌汁、ごはん。
〆はしらす茶漬けで。