7時、起床。
昨夜の残りの卵とウィンナーとブロッコリーとシメジの炒めもの、トースト、紅茶の朝食。
重力波が検出されたというビッグニュース。
「理論上は、人間が動くことでも重力波は出るが、波の振動が小さすぎて、現在の観測装置ではとらえられない。現状では、星の合体や超新星爆発など、非常に重い物が大きく動いた場合に限り、検出できる可能性があるとされてきた。その場合でも、地球に届く重力波はとても小さい。太陽と地球の間の距離を、小さな原子の1個分ほどの1億分の1センチ・メートル変化させる程度だという。」
その気の遠くなるほど小さな変化を測定できたわけだ。びっくりぽんの10乗くらいの驚きだ(もっとでしょ!)。
研究チームの責任者は、「われわれの次の課題は人が誰かを好きになったときに胸の中に生じる「キュン!」という波動(胸キュン波)を感知できる装置の開発だ」と語っている。(嘘です)。
8時前の家を出て、大学へ。
今日は文化構想学部の入試だ。夕方まで本部キャンパスでお仕事。
4時半過ぎに解放される。
7時頃まで研究室で雑用。
8時、帰宅。
夕食はおでん。
妻と『海街diary』を観る。
鎌倉を舞台にした四姉妹の物語。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、どれだけ美人の姉妹なんだ。大きな事件は起こらない。人と人との心が通じ合う瞬間の小さなエピソードが続く。小津の作品を思わせるという評があったように思うが、そうだろうか。小津の作品はむしろ人と人との心がうまく通じ会わない、その切なさを描くことが多かったのではなかろうか。しかも、小津はそれをけっこうしつこく描いた。それをしつこいと感じないとしたら、それは笠智衆や中村伸郎らの淡泊な演技、飄々とした演技のせいである。しつこく描くので一つ一つのエピソードはけっこうな尺をもって描かれる。だから作品全体を構成するエピソードの数はそれほど多くならない。一方、『海街diary』は一つ一つのエピソードをあっさりと短めに描くので、作品全体を構成するエピソードの数はかなり多い。あたかも連続TVドラマのいい場面を集めた総集編のような作品になっている。なので少々食い足りない感じが伴う。もっと踏み込んだ言葉や行動が欲しいと思うが、そうはならない。スクリーンにはいつも海からの気持ちのよい風が吹いている。