フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月30日(土) 曇り時々小雨

2019-04-01 02:13:06 | Weblog

8時、起床。

お稲荷さんとサラダの朝食。お稲荷さんは、昨夜、仏壇に供えたもの。

『まんぷく』最終回。一応、最初から最後まで観たし、それなりに楽しんだが、『半分、青い』や『ひよっこ』に比べると、ブログへの感想の書き込みは少なかった。つまり感想を書きたいという気持ちになることが少なかったということだ。その一番大きな理由は、『まんぷく』が実在の人物を主人公にしているということにあるだろう。脚本家からすると、物語の骨格があらかじめ与えられているということだ。それを窮屈だと感じる脚本家もいれば、やりやすいと感じる脚本家もいるだろう。『半分、青い』の北川悦吏子も『ひよっこ』の岡田恵和も前者のタイプ、オリジナル作品にこだわる脚本家である。そしてそういう作家の作品が私は好きなのだ。もう1つ大きな理由は、『まんぷく』が「内助の功」的物語であることだ。朝ドラの主役は女性である。しかしまんぷくラーメンやまんぷくヌードルを開発者は男性である。そこでどうしても、ドラマは夫を支える妻、夫の発明にヒントを与える妻という描き方をされやすい。「君がいてくれたおかげだ」的なセリフが頻繁に夫の口から語られることになる。悪いセリフではない。夫からそういう言葉を言われたい女性は日本中にたくさんいるだろう。しかし、いいセリフというのはあまりくりかえされると食傷気味になる。さらにもう一つ別の理由をあげておくと、『まんぷく』が商品開発物語であったことだ。商品の開発というテーマは「プロジェクトX」のような一回の番組には向いているが、朝ドラという半年続く番組には不向きである、あるいは不向きかもしれないと番組スタッフが考えていたことである。本筋とは関係のないわき役の恋愛物語などがしばしば挿入されていたのは、そうしないと視聴者(主婦たち)がついてきてくれない(飽きてしまう)とスタッフは考えたのだろう。

 昼食は「マーボ屋」に食べに行く。

さて、何を食べようか。ランチメニューの中から(それ以外も注文可)「2」の唐揚げセリと葱の香味ソースがけセットと「3」の春野菜入りホイコーローのどちらにしようか、しばし悩んで、「2」に決めた 

美味しそうだ。 

唐揚げの数も十分だ。葱ソースなら家でもよく作るが(妻が)、セリを加えたところがミソだ。春らしさが増した。 

デザートはマンゴープリン。 

店を出て、駅の方へ買い物に行く。 

だいぶ桜並木の道らしくなってきたが、寒の戻りでしばし開花のペースが鈍っている。 

本屋、カメラ屋、文具店を回る。「有隣堂」で大澤真幸『社会学史』(講談社現代新書)を購入。読みやすいのは、一種の講義録だからである。大澤は講談社の会議室で定期的に社員を相手に本書の元になった社会学史の講義をして、この本を完成させたのである。 一人の著者による(分担執筆ではない)社会学史というのはあまりない。膨大な勉強量が必要だからだ。しかし、一人の著者による社会学史は一貫したパースペクティブが担保されているので、ストーリーがあって面白い。厚い本だが、2500円は高いなと思ったら、2500というのは講談社現代新書の通算の番号で、価格は1400円であった。

夕食はホイコーロー(回鍋肉)、 

笹かまぼこ、サラダ、卵とワカメのスープ、ご飯。

危なかった。「マーボ屋」で「3」を注文していたらかぶるところだった。 

日記調はほぼ日手帳(カズン)の4月始まりを使っている。残すところあと1日で2019年度版にバトンタッチだ。カヴァーが違うが、上が2019年度版、下が2018年度版だ。 これだけ厚みが違う。

ある卒業生にこの写真を見せたら、「同じ日記帳ですか?」と信じられないという顔で聞いてきたので、「そうです。お湯につけてから使うとふやけてこうなるんです」と答えたら、「そうなんですか」と真顔でうなづかれた。ほんとなわけないでしょ(笑)。写真とかプリントアウトしたメールとか、映画館や美術館のチケットとか、そういうものを張り付ける(コラージュ)とこうなるんです。 

深夜、近所のポストにハガキの投函しに行く。ちょっと夜桜見物をする。 

3時、就寝。

明日から二泊三日の恒例の(年度切り替えの)松本旅行だ。新元号の発表は旅先で聞くことになる。