フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月31日(日) 曇りのち晴れ

2019-04-02 09:55:59 | Weblog

 

8時、起床。

サラダのみの朝食。

今日から2泊3日の松本旅行。 9時に家を出て、新宿発10時の「あずさ号」に乗る。

朝食の不足分をじゃがりこで補う。 年度替わりのこの時期の松本旅行は私にとっての年中行事である。

家を出るときは曇天だったが、松本が近づくにつれ青空が出てきた。

後ろの席の年配の(私より年上)女性たちがおしゃべりが聞こえてくる。自分に告白した(でも振ってしまった)男性たちの話。Aは銀行の副頭取になり、Bは大学教授になり、Cは…と彼らはみな出世しているようである。こういう形の自慢話もあるのかと感心した。もしかしたら私のことをそんな風に自己語りの材料にしている女性がどこかにいるのかもしれない(ワォ)。 

途中で車中に病人が出て、予定より10分ほど遅れて松本着。 

宿はこのところ定宿にしているリッチモンドホテル。まだ1時で、荷物だけあずけるつもりだったが、部屋は準備できていますということで、チェックインする。 

ツインルームのシングルユース。部屋で過ごす時間が長いので(私は酒を飲まないから夜に出歩くことをしない)、部屋はゆったりしているのがいい。シングルルームにちょっと上乗せすればツインルームのシングルユースにできる。2泊で16000円(会員価格)。ポイントが10000円分たまっていたので、6000円ですんだ。 

 街歩きの準備をしてホテルを出る。最初に行くのは中通りにあるカフェ「chiiann」。これは決まりみたいなものである。

「chiiann」は路地の奥にある。 

ちょうどランチタイムで、けっこうお客さんがいる。 

ベーコンのトマトクリーム・ショートパスタを注文。

ドリンクはリンゴジュースを食前に。季節の彩りピクルスがきれいだ。

2種類のショートパスタが使われていて、違う直感を楽しめる。バケットが付いている。

店内が空いてきたきたので、デザートを注文してマスター夫妻とおしゃべりをする。

ビクトリアサンドと紅茶(chiiannブレンド)。

 

ビクリトリアサンドは「ノザワBAKE」でよく食べるが、「chiiann」のものは小ぶりでデザートにはちょうどいい。

先週まで陶器市をやっていたそうだ、店内にはその名残があった。お皿(ソーサー)を一枚購入する。

 「明日も明後日もお待ちしてますね」と奥様に見送られて(顔出しはNGなのだ)、店を出る。

女鳥羽(めとば)川沿いの道を歩く。

「シェ・モモ」と「宝来屋」。私の好きな店が並んでいる。 

「宝来屋」は年配の女主人がやっている和菓子屋だが、「休業のお知らせ」の張り紙が出ている。でも、4月中旬より営業予定と書いてあるから、そんなに心配な理由ではなさそうだ。 

「シェ・モモ」のコンフィチュールはいつもお土産に買って帰る。 

 味見をさせてもらって、3種類を小瓶で購入。

橋を渡り女鳥羽川の反対側の道を歩いて(この「三代食堂」の外観には惹かれるものがある)、中通りに戻る。 

「グレインノート」に顔を出す。 

木工と陶器の店だが、私はここでは陶器を買うことがほとんどだ(椅子やテーブルは気軽には買えません)。

山梨から送られてきた桜が店内を飾っていた。 

田中一光作の新色のコーヒーカップが並んでいたので購入する。 

いったんホテルの部屋に戻り、ちょっと昼寝をする。 こういうことができるのが、市内散歩のよいところだ。

 午後5時ごろ、地元在住の卒業生のAさん(文化構想学部の2期生で、ゼミではなく、1年生のときの必修基礎演習の学生だった)と駅で待ち合わせる。彼女は今日は休日勤務だったのだ。

一緒にギャラリーカフェ「ガルガ」に行く。

マスター夫妻はAさんのことはよくご存じ。なぜなら彼女は月に一度のペースで(つまり月替わりの展示会に合わせて)、お母様と「ガルガ」を訪れているからである。 

2階のギャラリーを見物する前に食事をする。チキンカレー(小)を注文。ミニサラダが最初に出てくる。 

「小」といってもそんなに小さくはない。骨付きのチキンもちゃんと一本入っている。私のようにカフェの梯子をそれぞれの店でちょっとずつあれこれ食べる者にはちょうどよい。 

デザートはレアチーズケーキと紅茶。

今月の展示会はあかねボンボンさんの紙細工。今日が最終日だ。

今回のテーマは「飾る」。紙を固めて作った雛人形。

 

こちらでは雛祭りはひと月遅れで祝うそうだ(端午の節句も七夕もそうである。でもお正月はわれわれと同じだ)。

壁を飾る(壁に掛ける)紙で作った時計。

一階のショップでは常連の作家さんたちの作品も販売している。Aさんは小池千恵さん作の種と双葉のオブジェとスミレ研究所(金井三和さん)作の小皿が気に入ったようである。お2人の作品は私の自宅や研究室にもあります。

われわれが「ガルガ」を出るころ、撤収作業のため、あかねボンボンさんがやってこられたので、少しお話をした。

明日もお仕事のAさんは8時15分発の電車に乗らねばならない。駅までお送りする。松本近郊のご自宅に着くのは9時頃になるだろう。東京に来られたときにまたカフェで会いましょう。

夜更かしの私は、6時ごろに食べた小カレーとレアチーズケーキだけではお腹が減ってします。松本駅構内の弁当屋で買った(Aさんが買って下さった)「大糸線の旅」という弁当を食べる。

これは駅弁の概念を超えた駅弁である。小料理屋のカウンターで食べている気分である。美味しかった。 

本日、「chiiann」「シェ・モモ」「グレインノート」で買ったのはこちら。

 

2時、就寝。