フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月20日(火) 晴れのち曇り

2014-05-22 02:18:53 | Weblog

     6時、起床。旅行中の身体が日常の身体に戻っていないのだろう、早く目が覚めてしまう。体は疲れているはずなのに・・・。

     朝食兼昼食を「越前屋」に食べに行く。信州(長野)から帰って休む間もなく越中(富山)に行くわけだ。信州では、蕎麦、カレーライス、洋食だった。純和風の食事がしたくなったのだ。 

  

     ししゃも(200円)。

     小女子(こうなご)の天ぷら(250円)。

     納豆(70円)。

     ほうれん草のおひたし(150円)。

     とうふ汁(100円)。

     ご飯普通盛り(170円)。

     「お冷をください」と言うと、冷水の入った瓶とコップが出てくる。これは無料。

     〆て940円。朝食としては豪勢である。

     食後のコーヒーを「あるす」(しばらく顔を出していない)に飲みに行くことをチラリと考えたが、ブログの更新とか、たまっていることがあるので、まっすぐ帰宅する。

     やはり旅の疲れはある。なのに早起きしてしまって眠い。早々に昼寝。

     昼寝から目覚めて妻が買ってきた「白くまくん」のいちごミルクを食べる。かき氷は冷やし中華と並んで初夏の風物詩である。あっ、そうだ、6月の句会では「赤」という字を入れた句を一つ作るという兼題があるのだが、イチゴのかき氷で作ってみようかしら。人それぞれだと思うが、私にとってのかき氷はイチゴに代表されるのである。

        かき氷少女は赤き舌を出す  たかじ

     夕食はフライの盛り合わせ。

     フライはウィインナー、新玉ねぎ、海老の三種(これ、好きな順です)。


5月19日(月) 晴れ

2014-05-21 12:04:20 | Weblog

     6時、起床。遮光カーテンを閉めずに寝たら、明るくて、目が覚めた。

     朝食は和洋のバイキング形式。パン食にしたが、スープは蕎麦団子汁をチョイス。これが美味しくて、お替りをした。

     ホテルをチェックアウトして、9:09松本発の「しなの1号」で長野へ向かう。当初の予定では、今日も昨日に続いて松本散策で、夕方の「あずさ」号で東京に帰るはずだったのだが、それは今日のランチを「Garugas」でとるつもりであったから。しかし、第三月曜日は「Gargas」は休みということだったので、昨日の夕方に「Gargas」訪問はすませてしまった。

     ならば松本からは50分ほどの長野まで足を延ばして、人生初の「善光寺参り」をしようと思い立ったのである。とくに信心深いわけではなく、経験上、門前町というのは散策に適しているからである。帰りの17:18松本発「あずさ30号」の特急指定席切符は、17:30長野発「あさま542号」に変更してもらった。

     松本を出発してすぐに左手に北アルプスの山々が見えた。この美しい景色を眺めるだけでも篠ノ井線に乗る価値があると思った。

     長野には今年の3月に卒業したゼミ4期生の一人、Tさんがいる。地元の放送局に就職したのだ。今日は平日だし、予定になかった長野訪問なので、会うことはできないが、挨拶代わりに「元気でやってますか?」のメールを出す。おそらく無我夢中の一月半であったろう。一足早く梅雨入りしていなければいいのだが。

     長野駅着。長野オリンピック(1998年)のときのシンボルマークが構内に飾られている。長野オリンピックはこの街の人々にとっての集合的記憶なのだろう。

     荷物をコインロッカーに入れて、善光寺への参道を歩き始める。日影を選んで歩かないと、汗をかくほどの陽気である。

     最初の大きな十字路(山前)を渡る。

     二番目の大きな十字路(新田町)を渡る。

     木陰に置かれた椅子でひと休み。観光地の参道らしく随所に座る場所が設けられているのがありがたい。

      「権堂アーケード通り」という面白そうな雰囲気の脇道があったので、歩いてみることにする。散策は寄り道が楽しいのだ。

     歩き出す前にベンチに座って甘味と水分の補給をする。甘味は松本の「開運堂」で購入した渋皮付の栗甘納豆。大粒で一個300円ほどするが、これを食べると『ドラゴンボール』に出てくる仙豆のように元気になるのである。

     通りは昭和レトロな雰囲気に溢れている。なんだかタイムスリップしたみたいだ。

     「相生座」という映画館があった。築100年を越える(創業100年の間違いじゃないのか?)絶滅危惧種指定の映画館である。しかも小津安二郎特集をやっているではないか。もし長野に今日から数日滞在するのであれば、迷うことなく切符を買って、中に入ったであろうが、今日の夜には東京に戻らねばならないので、それは次回の楽しみにとっておくことにする。

     途中、ところどころにある「無料案内所」は何を案内してくれるとこなのかわからずにいたが(うつうす勘づいてはいましたが)、しだいに明らかになった。

     ここが観光地化した門前町の面白いところで、参道の「聖」、脇道の「俗」という構造である。

     弁財天はビルの狭間の空間にある。

     秋葉神社はこのアーケード通りのシンボル的存在のようである。 

     まだアーケード街は続くのだが、そろそろ参道に換えることにする。ただし、ひとつ脇の小道を通った。ここは一層「俗」であふれている。

     「権堂アーケード通り」の入り口まで戻って、その角にある「町カフェ」で縁台将棋を眺めながらカレーライスを食べる。ここも、映画館同様、時間がたっぷりあれば、席料100円(1日!)を払って、見知らぬ人たちと将棋を楽しみたいところだが、これもまた次回の楽しみにとっておく。

     三番目の大きな十字路(大門)を渡る。これが最後の十字路だ。

     仁王門。

     山門へ。

     ここでもちょっとだけ脇道へ。

     山門だ。「善光寺」の文字が見える。

     山門をくぐる。

 

     善光寺に到着。

     お参りにをすませて、気持ちのよい風の吹くこの場所で、しばらく休憩。

     近くにある東山魁夷館(信濃美術館に併設)へ行ってみる。

     「あさま」の時間まであと1時間半ほど。ゆっくりと駅までの道を戻る(普通に歩いて30分)。

     「藤屋旅館」という格式の高そうなホテルのラウンジでレモンスカッシュを飲んで一服する。

「ぱてぃお大門」という一角にある特撰品の店で家族への土産を購入。

     脇道の向こうに山がみえるというのが東京にはない魅力である。

     長野駅前に到着。

     新幹線のホームで発車まで20分ほどあったので、掻き揚げ山菜半熟卵そばを食べる。今回の旅行での最後の食事なり。

     さようなら、長野。また来たい街である。


5月18日(日) 晴れ

2014-05-21 03:54:56 | Weblog

     6時、起床。外はもう明るい。今日もよく晴れている。

     朝食の前に安楽亭の周辺を散歩。夕暮れの散歩もいいが、早朝の散歩もいい。 

     畦道を歩く。両側は水を張った田んぼ。

     水面に山が映って線対称になっている。ロールシャッハ・テストのようだ。

     昨日は夕陽を浴びて光っていた墓石たちが、今日は朝陽を浴びて光っている。

     眼下には諏訪盆地が広がっている。

     安楽亭の隣の寺の石仏たち。朝陽を浴びている後列の石仏たちとまだの前列の石仏たち。

     境内の大きなモミジの新緑が朝陽を浴びている。

     朝食。電子レンジの使い方がわからず四苦八苦したが、それでも十分美味しい。

     Kの車で茅野駅まで送ってもらい、9:08発のあずさ1号に乗って松本へ向かう。

     K、ありがとう。たまには男子会もいいな。

     松本には30分ほどで到着。

     コインロッカーに荷物を入れて、松本散策の始まり。

     「高美書店」で地元のガイドブックを購入。

     「豆吉本舗」と「開運堂」で携帯用のお八つ(豆菓子と栗甘納豆)を購入。

     草間弥生仕様のバスが街中を走っている。

     中町通りを歩く。ここは工芸品の店の多い通りだ。

     おなじみの「coto.coto」に顔を出す。革の工芸作家の個展をやっていた。

     「ちきりや工芸店」に顔を出す。ここも松本に来たときは必ず立ち寄る。

     松本市美術館へ行く。知らなかったが、今日は「国際博物館の日」とかで、常設展・コレクション展は無料。

     やはり目を引くのは草間弥生の巨大な作品だ。

     自動販売機やゴミ箱も草間弥生仕様だ。

     館内の休憩コーナーで一服。街中の公共的な場所からどんどん姿を消している椅子たちがここにはたくさんある。人は疲れたら腰を下ろして休まねばらなない。

     昼食は美術館併設のレストラン「サンチーム」でとることにした。

     前菜はオードブル盛り合わせ。

     スープはグリーンピースのポタージュ。

     主菜は信州ハーブ鶏のコンフィ。

     デザート盛り合わせ。

     紅茶。

     ホテルのチェックインの時間(15:00)までぶらぶら散歩。駅のコインロッカーから荷物を取りだして、ホテルへ。

     ドーミーイン松本にチェックイン。1時間ほど昼寝をしてから、露天風呂に入って、気分がシャキッとする。

     夕方、ギャラリー・カフェ「Gargas」へ出かける。 本当は明日の昼間に来ることを考えていたのだが、第三月曜日はお休みであることに気づき、予定変更で、閉店時間(20:00)2時間前に行くことになったのである。

     「Gargas」は市民会館の裏手、深志神社のそばにある。

     店に着いたのは午後6時を回っていたが、中から先客たちの話し声が聞こえる。

     店の二階は定期的に地元の作家さんたちの個展をやっているのだが、今月は「こいけちえ陶展」。

     とりあえずリンゴジュースを注文。

     一階はカフェで、これまでにここで個展を開いた作家さんたちの作品が展示・販売されている。これがなかなか楽しいのだ。ついつい長居をしたくなる場所なのである。

     カレーライス(中)を注文。本日の夕食はこれ。「SKIPA」のチキンカレーと外見も味もよく似ている。

     先客の女性二人が二階のギャラリーへ上がって行って、私がカレーを食べ終えてもまだ降りてこない。ずいぶんのんびりしているなと思ったが、私が二階へ上がって行くと、挨拶をされた。お客さんと思ったのは私の勘違いで、作家さん本人とそのお友達だった。

     ストライプの模様と植物の種子をモチーフにした作品が中心である。かわいらしい箸置きが目に飛び込んでくる。これは買って帰らねば。

     こいけちえ(小池千恵)さんは伊那のご出身で(といっても私はすぐに伊那が長野県のどの辺りにあるかを頭の中でイメージできずにいた)、「ハルヒポタリースタジオ(HPS))」という工房を伊那に構えて活動しておられる。

     ストライプ模様の平皿と小皿(箸置きにも使えそう)、それから一目見たときから気に入った円形の箸置きを購入。

     平皿を作家さんご本人に持っていただいて写真を撮らせていただいたら、ご友人の方が「二人並んだところを写真に撮りましょう」と言ってくださったので、ご厚意に甘える。小池さんは今日は仕事モードで髪をアップにされているようで、「こんなおでこでいいですか」と言われたが、いやいや、おでこの広さでは私も負けておりませんので、大丈夫です。

     デザート(バニラムースの苺ソースがけ)とコーヒーを注文。

     閉店の少し前に店を出る。

     市民会館の壁面がライトアップと窓の明かりで幻想的な夜道になっている。

     ホテルに帰り、部屋のテレビで「ルーズベルト・ゲーム」を観てから、1階の食堂へ行って、サービスのラーメンをいただく。ドーミーインに泊まったときはこれを食べなきゃ泊まった気がしない。


5月17日(土) 晴れ

2014-05-20 16:24:02 | Weblog

     7時半、起床。

     8時半に家を出て、品川駅構内のカフェで朝食をとり、新宿発10:00の特急あずさ11号に乗り込む。茅野の友人Kの別荘(安楽亭)を尋ねるときはいつもこの特急に乗る。

     天気には恵まれたようだ。八王子あたりで車窓から富士山が見える。

     勝沼あたりに来ると視界が開ける。甲府盆地に入ったのだ。

     頂きに雪の残る山々が現れたらそろそろ茅野である。

     茅野12:04着(数分遅れる)。Kが改札で出迎えてくれる。いつもであればK夫人も一緒なのであるが、今回は仕事の都合で上溝の自宅に愛犬シローと留守番である。

     茅野に着いてKの運転する車で蕎麦屋「香草庵」に昼食をとりにいくのはいつものパターンだ。旅行といっても、初めての場所に行くのと、(何度目かの)馴染みの場所に行くのとでは意味合いが違う。旅行は日常生活からの離脱だが、馴染みの場所に行く旅行は、旧友との再会のようなもので、「発見」よりも「確認」が主たる目的となる。

     蕎麦屋らしからぬ外観の「香草庵」。 

     GWを外して(母の怪我で外さざるを得なかったのだが)来たおかげで、先客は一組だけ、待たずにテーブルに案内される。

     Kはいつものようにニ八蕎麦の大盛りを注文。信州に別荘を持ってからKは本当に蕎麦好きになった。まずい蕎麦を喰うと体の調子が悪くなるそうだ。

     私はここでの定番冷やしニシン蕎麦。淡泊な蕎麦と辛めの汁とニシンの甘露煮の組み合わせが絶妙と思う。この組み合わせを最初に考えてた人はすごいといつも思う。

     「香草庵」で昼食をとった後は、車ではすぐの「GREEN EGG」でお茶というのもいつものパターンである。

     庭(どこからどこまでが庭なのか判然としないのだが)ではあれこれの草花が育っている。

     天気のいい日は外の席がいい。

     メニューが新しくなっていた。中身ではなく、メニューの冊子が。ずいぶんとかわいらしい。

     ケーキを注文すると必ずアイスクリームとフルーツがサービスで付いてくる(テイクアウトには付かない)。これが楽しみ。

     ケーキだけにするつもでだったが、やっぱり、ベトナム風やきそばを注文してしまう。これもいつものパターン。

     「あいかわらずよくお食べになるわね」と笑っているマダムと一緒に記念撮影。今日は他の客たちもみなお馴染みさんばかりのようである。GWとかお盆休みとか、そういう観光客で混雑する時期は年間を通してほんの一時だ。こういう場所で飲食店を続けられるかどうかは、お店の人の人柄とおいしい料理でどれだけリピーターを獲得できるかにかかっている。「GREEN EGG」はその成功例だ。

     腹ごなしに、白樺林を散歩する。

     散歩の途中でケータイが鳴って、卒業生のNさんからメールが届く。先週、お子さん連れで研究室にやってきたあのNさんである。なんだろうと思ったら、Nさんもいま家族で旅行中で、新潟に向かう新幹線の中からのメールで、車窓に広がる水田風景に心打たれて、その感想をメールで送ったきたのである(感想の内容は彼女の5月17日のブログをご覧ください)。Nさんはいま私が旅行中であることを知っている。東京を離れて別々の旅の途上にある者同士で交わされるメールというのも面白いものである。

     八ヶ岳農業実践大学校の直売所や、原村自由市場で今夜のバーベキューの材料を仕入れる。いつもはK夫人の料理に舌鼓を打つのだが、今日は男二人の自炊である。

     トマトは地元の上諏訪産だが、新玉ねぎはなぜか佐賀産のものが売られていた。

     買い物を済ませて安楽亭へ。

     安楽亭の庭先(畑)の風景。

     ちょっと昼寝をしてから、車で温泉(樅の湯)に出かける。

     露天風呂に浸かってから、近くのカフェで一服していくことする。

     「カフェ魔法屋JIN」。ここの来るのは去年の夏に続いて2度目である。そのときはこの店がオープンして最初の一週間というときであった。当然、マダムもまだ不慣れで、コーヒーカップにスプーンが載っていなかったり、レジを打ち間違えたりと、初々しかった。

     マダムがドアを開けて出迎えてくれた。彼女の表情に「あらっ?」という変化が見てとれたので、「こんにちは。ここに来るのは二度目です。去年の夏に一度来たことがあります」と挨拶すると、「あっ、はい、覚えています」と顔がほころんだ。「顔が濃いからでしょう」とKが横で余計なことを言う。違う、違う、開店当初に来てくれた客のことはけっこう覚えくれているものだよ。

     メニューにはコーヒーや紅茶が何種類も並んでいる。私は風呂上がりで喉が渇いていたので、アイスティーを飲みたかったが、アイスティーは「アイスティー」と書かれた一種類しかなかったので、紅茶のリストの中から1つを指して、「これをアイスでお願いできますか」と聞いてみたところ、「はい、できます」とのことだったので、それでお願いした。リストに書かれていた名前は忘れたが、ジンジャーとレモンの入ったスッキリした味わいのアイスティーだった。しかし、よく考えてみると、私のちょっとわがままな注文に応じていただけたのは、再訪の客に対するサービスだったのかもしれない。だとしたら、どうもありがとうございました。

     実は、私には一つ気になっていたことがあった。それは、去年の夏、私たちがこの店に来て、支払いを済ませて、店を出てしばらくしてから(私たちはもう車に乗って店の前の道路を走り始めていた)、マダムが店の外に出て来て、私たちをキョロキョロと探す素振りをしたのはなぜだったのかということだ。あれは、客を見送るためではなく(だったら最初から私たちと一緒に店の外に出たはずだ)、何か別の理由があったからだろう。私たちも急いでいたので(私が東京に帰る電車の時刻が迫っていた)、そのまま走り去ってしまったのだが、そのことが少し気になっていた。忘れ物をしたわけでないのはたしかだったので、あれはおそらくレジを打ち間違えてコーヒー代を50円ほど高く請求してしまったからではないかというのが当時の私たちの推測だった。実は、マダムはレジを打っているときに一度打ち間違えをしていて、それには気づいたのだが、その後さらにもう一度打ち間違えたのではなかろうか。「50円ほど高く」というのが私たちの推測の重要な点で、もし「50円ほど低く」請求してしまったと推測したなら、私たちは車を止めて、店まで引き返し、不足の50円を支払ったであろう。しかし、私たちは50円を余分に支払っているという心の余裕(笑)があったので、そのまま走り去ったのである。

     「あのとき奥さんは私たちが店を出て少ししてから店の外に出て来て、私たちを探していたように思いますが、あれは何だったのでしょうか?」私もKも固唾を飲んで(笑)マダムの答えを待った。ところが、マダムはそのことについてはまったく覚えていないという。そ、そうか・・・。肩すかしを喰ってしまった。私の顔がもう少し濃かったらよかったかもしれない。

     私たちが店を出るとき、今回は、マダムも一緒に店を出て、私たちを見送ってくださった。

     「魔法屋」という名前の由来については、「来ていただいた方が幸せになる魔法がかけられたらと思いまして」と前回来たときにマダムからうかがった。「JIN」は飼い犬の名前であるという。

     夏休みに3度目の訪問をさせていただきますね。

     日没の時間が近づいていた。

     安楽亭に戻り、Kがバーベキュー用の炭火の火を起こしている間(けっこう時間がかかるのだ)、私は近所の風景を写真に撮りに出かけた。

     この時期、水田には水が引かれ、空や周囲の風景を映している。

     墓石の群れが日没の太陽を浴びて輝いている。

     安楽亭の隣の寺の石仏たち。

     日は沈んだが、空はまだいくらかの明るさを残している。

     さあ、男二人のバーベキューパーティーの始まりだ。

     Kも7月に還暦を迎える。これからの人生について語り合ったりしてみようか。


5月16日(金) 晴れ

2014-05-16 22:49:33 | Weblog

     8時、起床。

     カレーライス、サラダ、冷麦茶の朝食。

     母の診察に付き合って池上のS病院へ行く。レントゲンを撮って術後の経過観察。場合によっては予定外の手術の必要があったが、それは必要ないでしょうとのこと。次回の診察は一か月後。

     母はリハビリの治療があるので、私は先に帰る。

     梅屋敷の花屋で花束を購入して、その足で「phono kafe」へ。

     祝開店1周年! 今日は2年目の最初の1日だ。

     妻からは自作のネックレスを預かってきた。タイプの違う2つから1つを出らんでもらう。

     「普段使い」が出来そうと言う理由で、大原さんはこちらの地味な方を選んだ。

     ご飯セットを注文。

     厚揚げの甘酒煮(左)、ピーマンと竹の子の油淋炒め(右)。

     揚げ茄子と茗荷のマリネ。

        私は最初の客だったが、女性の2人連れ、男性の3人連れが続いて入店して満席となる。私が食事を終えて、飲み物は何を注文しようかと考えていたところに女性の一人客が入ってきたので、席を立つことにした。

       2年目も、その先も、どうぞ無理のないペースで、わが街にしっかり根を下ろしたカフェになってください。

       いったん自宅に戻って、一服する。はるが「かまって、かまって」と私の後をついて回る。

       「まやんち」へ電話をして、『dancyu』に載った木の実とドライフルーツキャラメルタルトを予約してから出かける。なにし一日7カット(しかも5月いっぱい)の限定品である。

       アイスティーと一緒に注文。実は、このお菓子を食べるのは初めてである。メニューに載っていることさえいままで気づかなかった。本来は秋冬の限定品ということなので、たまたま見落としたのだろうが、写真写りが地味なことも理由だろう。しかし、食べてみると、これが実に美味しいのである。『dancyu』で「まやんち」をレポートした山村光春の文章を紹介しよう。

       「3年前、初めて、〝木の実とドライフルーツキャラメルタルト〟を食べたときのことを、いまでも仔細に思い出せる。頬張った途端、ゴロゴロとしたナッツが口にゴリゴリ当たり、自然の甘味や酸味、風味が押し寄せる。リスの気分で咀嚼するとキャラメルと生地が絡み合い、一体感は最高潮へ。なのに抜けはよく、つい次の一口が欲しくなる。シンプルでこよなくやさしい、愚直なおいしさなのである。」

       他のお菓子とは違って、ナイフやフォークは使わず、指で持ってかじって食べる。粗野のようで、実は深い味わいのお菓子である。次回もこれを必ず食べようと思う。

       大学へ。3時から研究室でS君のゼミ論個別相談。今日の印象的な一言。「専業主夫もいいかなって・・・。」

       5限・6限はゼミ。

       5限は3・4年生合同ゼミで、3年生のグループ発表を聴く。IさんとEさんとOさん。トップバッターで緊張したであろう。実はいまの4年生はグループ発表を経験していない。最初から個人発表だった。それはそれでひとつのやり方だが、今年はグループ発表を導入してみることにした。1+1+1は必ずしも3になるとは限らない。相乗効果で3以上になる場合もあれば、足を引っ張り合って3以下になってしまう場合もあろう。チームで協力しあって成果を上げる方法を学んでほしい。

       スイーツタイムは4年生のYさんが用意したカラフルなドーナツ。配る前に写真を撮って、ミルクホールで飲み物を買って戻ってきたら、白と緑しか残っていなかった。君たち、お子ちゃまか。

       6限は4年生は7階の論系室に移動してゼミ論の中間報告会。

       3年生は教室に残ってテキストをもとにしたディスカッション。今日も活発に発言が途切れずことなく続き、全員が発言をした。

       ゼミを終えて、夕食を「ワセダ菜館」に食べに行く。

       さて、何を注文しようかな・・・と考えることはなく、

       すっかりこの店での定番となったカツ煮定食+ほうれん草のごま和えを迷わず注文。

       明日から2泊3日の小旅行。旅行中のブログの更新はありません(たぶん)。