フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月20日(火) 晴れ

2015-10-21 02:25:26 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ(ハム、トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。

論系ゼミ選考の一次申請の最終集計が出た。中間集計の結果を見て、一度、変更ができるのだが、私のゼミ希望者は24名から1名減って23名になっただけである。他のゼミもあまり変化はないようである。覚悟を決めて一次申請をしている学生がほとんどなのだろう。あるいはたんに改めて別のゼミの志望理由書を書くのが面倒なだけかもしれない。いずれにしろ、こういう傾向が毎年続くようであれば、変更なしでいってもいいのかもしれない。そうすればゼミ選考全体の日程を一週間短縮できる。

昼食は枝豆と人参のかき揚丼とサラダ(トマト、ベビーリーフ)。

夕方近くになって散歩に出る。

ユザワヤの額売り場へ行って、櫻井あすみさんの絵の額装を注文する。

サイズが変型なので、特別注文ということになり、けっこう時間がかかった。

 「ルノアール」で一服。アイスココアを注文したが、アイスクリーム(ハード)が入っている。これはアイスココア・フロートではないだろうか。アイスココアの「アイス」とはアイスクリームのことではないと思うのだが・・・。ちなみに「シャノアール」のアイスココアにはソフトクリームが入っている。

東急プラザの「くまざわ書店」で以下の本を購入。

石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』(講談社文庫)

先日購入した河出書房新社の「日本文学全集」の「石牟礼道子」の巻の「解説」で選者の池澤夏樹はこう書いている。

「まず、石牟礼道子を『苦海浄土』の作者という身分から救い出さなければならない。」

池澤は「日本文学全集」に先立つ「世界文学全集」全30巻に日本人作家ではただ一人石牟礼道子を選び、『苦海浄土』を収めた。これはすごい決断であった。いささかその決断に酔いしれている気味がないわけではないが、酔いしれるに値する決断であることは間違いない。

しかし、今回、彼は石牟礼の別の作品(たち)を採った。

「しかし、それにしても、『苦海浄土』はあまりに大きくて複雑な、構成要素も多岐に亘る、特異な作品である。その規模のために彼女がこれを書くに至った道筋や、並行して書いた他のもの、なかんずく『苦海浄土』を裏側から支えていたこの人の資質などが却って見えにくくなっている。これを読み終えて首尾よく彼女のよき読者となった者は次に何を読めばいいのか、あるいは他のもう少し与しやすいものから入って『苦海浄土』に就こうとする者はまず何を手に取るべきか。/そのためのぼくなりのセレクションがこの一巻である。どちらを先に読んでもいいが、この巻と『苦海浄土』でこの人の書いてきたもののおおよその幅と奥行きがわかるだろう。」(499-500頁)

要するに、『苦海浄土』が傑作であることを、こういう言い方で、再び彼は力説しているのである。

内田樹『困難な成熟』(夜間飛行)、山本義隆『私の1960年代』(金曜日)

東大全共闘委員長だった山本義隆が東大闘争について語ったのは初めてではないだろうか。彼はずっと黙して語らなかった。いま、彼がそれを語ったのは語ることに意味があると彼が考えたからだろう。

「私たちは若い頃、戦前の人たちにたいして、なんであんな日本の戦争やファシズムを止められなかったのかと言ってきました。おなじことを私たちは今の10代や20代の人たちに言われるではないかと、正直、思っております。私はこの間、原発について、大きな集会や何度かの金曜日の夜に国会前の行動に参加してきましたが、ときに高校生や大学生が発言しています。その人たちに言われたら返す言葉がありません。何もしてこなかったわけではないけれど、少なくとも結果的には3.11の破局を防げなかったのであり、その点では悔しい思いもあれば、情けない思いでいっぱいです。/60年、68年の出発から50年近く生きて来て、50年も生きていると、現実と折り合いをつけてきたわけで、だらしないこともしまりのないこともやってきていますが、私はもうすぐ73歳になります。毎年のように、ベトナム反戦会議や東大全共闘の仲間の訃報が届きます。私自身、あと何年生きるかは知りませんが、残りの人生、やれるだけのことはやっておかないと、個人で、バラバラにされているわけですから個人でしかやることはないわけですが、個人的にでもやれることを探していかないといけないと思っております。」(303-304頁)

秋学期の講義「ライフストーリーの社会学」では「東大全共闘」を取り上げるが回があるが、山本のこの本を参考文献に加えることにしよう。

『将棋世界』11月号(日本将棋連盟)

『NHK俳句』11月号(NHK出版)

いま将棋の王座戦5番勝負が進行中で、羽生王座に佐藤天彦という若手(27歳)のA級八段が挑んでいる。佐藤の側から見て、×〇〇×、第4局を終わって2勝2敗のタイ。来週の月曜日(26日)に決勝の第5局が指される。雑誌には初戦の観戦記が載っているのだが、佐藤天彦という棋士、天下の羽生善治を相手にして臆するところがない。自信を持って指している。それは根拠のない自信ではない。羽生名人への挑戦権をめぐるトップ棋士10人によるリーグ戦(A級順位戦)は、現在、4回戦がほぼ終わっているが、4戦全勝は佐藤天彦ただ一人である。しかも、負かした相手が凄い。佐藤康光九段、広瀬章人八段、森内俊之九段、渡辺明棋王である。A級の中でも特Aと呼んでいい棋士たちである。名人挑戦者の可能性が大きくなってきた。となれば、今回の王座戦は名人戦の前哨戦といっていいのではなかろうか。26日の最終戦は大一番である。 

 夕食はキノコのソースのハンバーグ。

「phono kafe」のブログに10月23日(金)から始まる小林千花さんの陶器の展示販売会のお知らせが出た。→こちら

ぜひ購入したいデザインのものがあるので、初日の開店と同時にうかがいますよ!


10月19日(月) 晴れ

2015-10-20 14:36:20 | Weblog

8時、起床。

枝豆ごはんの朝食。しみじみとうまい。

10時に家を出て、大学へ。

記念会堂の屋根はもうほとんど残っていない。おそらく今日中になくなるだろう。

野外スタジアムのようである。

一昨日、谷中の個展(カフェ「さんさき坂」にて25日まで)で会った櫻井あすみさんがいらしてくれた。今日は画学生らしく見えますね(笑)。

個展では購入したい作品がすでに売約済だったので、作品リストを見て展示されていない作品の中から彼女の主要なモチーフである「少女」と「街」を描いた作品を各1点持ってきていただいた。

「水辺の思い出」

彼女にとってとって「少女」は自我の奥底にあるもので、一種の自画像なのだが、この作品に関しては具体的なモデルがいるそうである。

「窓から―東京―」

「街」は憧れの場所で、幸福の物語の舞台なのだが、自分はなかなかそこに入って行くことができない場所でもある。岩絵具を使って水彩画のような淡いタッチで描かれたこの風景は彼女の実家である板橋のマンションのベランダから眺めた東京(池袋方面)である。

こちらの作品をお譲りいただくことにした。額装をしてから研究室の壁に掛けたいと思う。

話がついたところで、食事に出る。「五郎八」に行くつもりで「すず金」の前を通ったら席が空いているようだったので、「鰻はお好きですか?」と彼女に聞いて、「はい」とのことだったので、暖簾をくぐる。

肝焼きが二串残っているそうなので、ラッキーと心の中で呟いて、二串注文する。

鰻重も大きい方を注文できた。暑い頃は開店前から店外に長い行列が出来ていたが、最近は一段落したそうである。それはよかった。これからはふらりと来て食べられるわけですね。

絵の道でやっていくにはさまざまなネットワークや縁を大切にして行くことです。彼女はとくに社交的という感じではないが、決して非社交的ではない。彼女自身の世界を大切にしながら、他者とかかわっていける人である。

食事を終えて、夏目坂下の交差点で彼女とは別れた。これから大学(芸大)で授業だけれど、まだ少し時間があるという彼女は、久しぶりの馬場歩きに向かった。

私は今日もう一人のアーティストと会う予定がある。

京王線の幡ヶ谷駅で降りる。「ここで降りるのは初めてかな・・・」と井之頭五郎(孤独のグルメ)みたいに呟いているみる。

西原通り商店街。

あっ、この風景には見覚えがある。

ずっと昔、この交差点を右に曲がって「代々幡斎場」に行ったことがあったのを思い出した。でも、それがどなたの葬儀であったかが思い出せない。

直進する。

さらに直進する。

自転車の老人に抜かれる。

目的地に到着(駅から7分ほど)。本日が定休日の「カタネベーカリー」の地下スペース(通常はカフェ)で開催中のyanyanさんの刺繍とmassaさんの器の展示会。

こんにちは。

左がmassaさんで、右がyanyanさん。本当はyanyanというのは人名ではなくて彼女の作品全体のブランド名のようなものらしいのだが、私は彼女の名前を知らないので、そう呼んできた。お名前は「はる子さん」であることを今日教えてもらった。

彼女とは松本のギャラリー「coto.coto」(コトコト)で出会った(coto.cotoのホームページは→こちら)。それも一度ならず二度出会った。展示作品の作家さんとして在廊されていたのだが、私はてっきり松本在住の方なのだと思ったが、そうではなくて、東京で活動している方で、彼女の作品が常設展示されている「coto.coto」に年に数度来てるのだそうである。私も松本には年に数度来ているのが、「たまたま×たまたま」の小さな確率での出会いであることがわかった。

前回お会いしたのは今年の8月の30日だった(下の写真)。そのときは髪が長くて、おでこが出ていたので、今日は雰囲気が違う。

コーヒーと果物でもてなしていただく。 

こんな感じのスペース。

massaさんの器。

初対面のご挨拶代わりにバラを模った箸置きを2つ購入。忙しそうにしている卒業生には箸置きをあげて「箸置きのある食生活」を勧めている。

yanyanさんの刺繍。

今回は新作の刺繍ポーチの中から3点を購入。

「木々」(左)、「落ちついたどうぶつ」(右上)、「ぴゅー」(右下)。 

yanyanさんのブログは→こちら

 お二人の展示会は次回は11月23日(月=祝)。その次は12月7日(月)。場所は同じで、時間も同じ12:00-15:00。私のブログを見て来ましたと言っていただくと、ニッコリしてくれると思います。

アートというものは、ただ展示会で鑑賞するだけではなくて、できれば(各自の懐具体と相談しながら)購入して生活の中に取り入れることが大切だと思う。それは生活を豊かにするだけでなく、アーティストを応援することでもあるからだ。有名なアーティストであればとくに応援の必要はないが、そういうアーティストはごく一部である。アートのある生活はアーティストが生きやすい社会と繋がっていなければならない。

大学に戻る。

記念会堂の屋根はなくなっていた。

発掘されたコロシアムのようである。

研究室で少し調べものをしてから帰る。

帰宅前に「phono kafe」にちょっと顔を出す。

そろそろ梅ソーダも終わりだろうか。

夕食はアスパラと蓮根とブロッコリーと鶏肉の炒め物。

小皿の赤いものは明太子。味噌汁は卵と玉ねぎ。

デザートは3年生からもらった金沢の金箔あんころ餅。

夜、宮本君からメールが届く。私がブログで紹介したせいかどうかはわからないが、今日はネットでの注文がたくさんあったそうだ。彼は枝豆(を中心にやっているので、この2週間が一年で一番の農繁期なのだそうだ。

狩野さやかさんがツイッターで、ワークショプの告知をしていたので、紹介したおきます。

「こちら11月のワークショップ開催ご案内です!「育児がこんなに大変だったなんて!それをわかってくれない…… 。」→11月5日(木)「OYAOYA?」開催のご案内ー産後のもやもや大整理!

最後に私の娘が主催する劇団「獣の仕業」の公演(第10回)の宣伝です。

 「瓦礫のソフィー」

 12月5日(土) 15:00/19:00

 12月6日(日) 14:00/18:00

 場所 吉祥寺「櫂」スタジオ

 詳しくは劇団のホームページをご覧ください→こちら


10月18日(日) 晴れ

2015-10-19 09:55:53 | Weblog

8時、起床。

トースト、ポトフ、サラダ(トマト、レタス)、紅茶の朝食。

妻と生垣(赤芽)の剪定や雑草取りをする。本当はもっと早い時期にすべきだったのだが、遅くなってしまった。

草取りをしていたら草むらからガマガエルが飛び出してきた。お馴染みの奴である。ご近所の庭にもガマガエルが目撃されており、同じものではなく、それぞの庭に一匹ずついるのかもしれない。

野良猫のなつはガマガエルには関心がないようである。

作業を終えてから「phono kafe」に電話をして、席が空いていることを確認してから、妻と昼食をとりに行く。

とりあえずら梅ソーダで喉を潤す。

生命保険文化センターからいただいたハンドタオルは妻が使っている。猫のアップリケが付いたかわいらしいデザイン(マタノアツコ)だが、右下には私のイニシャルの「T」が刺繍されている。作文コンクールのスタッフの方はこれを私が使うことを想定してくださったわけだ。そういう人に見られているわけね。

私はおにぎりセット、妻はご飯セットにして、おかずは6種類全部をチョイス。

里芋のつまみ揚げ(左)、つるむらさきの梅肉和え(右)

揚げ茄子とそばの実の味噌和え(左)、ベジミーとの唐揚げ油淋ソース(右)

冬瓜の葛あん

玄米と豆腐のタルト人参ソース

玄米のおにぎり(昆布と椎茸煮)と味噌汁

食事を終えて、妻は帰宅(たぶん昼寝)、私は散歩。

「カフェドコバ」で一服。ロイヤルミクルティーを注文。

「カフェドコバ」の向かいのビルの4階は蒲田で唯一の映画館(テアトルカマタとカマタ宝塚)が入っている。佐藤浩市と本田翼の主演で桜木紫乃の小説が映画化かれたのか。

 東急線沿いのバーボンロードがぎやかな時間になるのはこれからだ。

東急プラザの「くまざわ書店」で以下の本を購入。

高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)、浜野矩子・柳協二・内橋克人『民主主義をあきらめない』(岩波ブックレット)

山田昌弘『女性活躍更新国ニッポン』(岩波ブックレット)、森達也『「テロに屈するな」に屈するな』(岩波ブックレット)

帰宅するとキッチンから豆のいい匂いがする。

今日、卒業生の宮本君(一文、2000年卒)から送られてきた枝豆である。

この時期に枝豆?と思ったが、「自分が農家になるきっかけになった小糸在来という在来種の大豆の枝豆です。これは本当の旬が2週間程度しかなく、当地で最高の名産品ですのでグルメな先生にも是非ご賞味頂きたいと思いました。」「茶豆でも黒豆でもなく、正統派な(?)青大豆系ですので見た目は普通の冷凍枝豆と大差ありませんが、味と香りは一流です!同封レシピにも記載しておりますが、願わくば茹でた後にざるで暫く置いて充分に冷めてから召し上がるほうが、グッと美味しく召し上がれます」とのメールを事前にいただいていた。

「phono kafe」の大原さんにも一袋おすそ分けした。

そうか、宮本君はこの枝豆に出合ったのがきっかけで、サラリーマンをやめて、農家になったのだ。

夕食は枝豆尽くし。

塩ゆで。

豆ご飯。

天ぷら。

いや~、枝豆ってこんなに美味しいものだったのかと感嘆した(大学を辞めて農家にはいまさら転身できませんけどね)。

「お蔭様で、今季ははじめて少し有名な方に販売協力して頂ける事になって、多少仕事としても動きが出てきて面白くなってきました。

http://guccipost.co.jp/blog/guccipost/?p=322

今週いっぱいくらいまで新宿伊勢丹のデパ地下でも販売して頂いております。もしお気に召しましたら是非ご紹介ください!!」

新宿伊勢丹のデパ地下ですね!

宮本農業のホームページは→こちら


10月17日(土) 小雨のち曇り

2015-10-18 11:25:45 | Weblog

7時、起床。

ハムトーストと紅茶の朝食。

昼前に卒業生のHさん(論系ゼミ5期生、2015年卒)と蒲田駅で待ち合わせて、「まやんち」へ行く。

「まやんち」の年間を通しての看板メニューであるアフタヌーンティーセットを注文。私自身は、夏の間はピーチメルバばかりで、秋になってからはモンブランや木の実とドライフルーツの生キャラメルタルトを注文していたから、アフタヌーンティーセットはずいぶんと久しぶりだ。

タワーの上段の皿はお菓子とフルーツ。普通はお菓子は一種類なのだが、今月はモンブランと木の実とドライフルーツの生キャラメルタルトの2つが載っている(単品で注文するときよりは小さめのサイズである)。どちらも人気商品だからリクエストに応えてのものだろう。フルーツも収獲の秋だけあって盛りだくさんである。今月のアフタヌーンティーは豊穣感とお得感がある。

中段の皿はスコーン。温かいのでこれから食べるべし。

下段の皿は野菜のサンドウィッチ。細切りの人参とドレッシングの相性がともよよくて、幸福感を味わうことが出来る。

「まやんち」を出て、駅の西口へ。今日は蒲田カフェ巡りだ。

駅前で大田区の友好都市である長野県東御(とうみ)市と秋田県美郷(みさと)町の紹介イベントをやっている。

東御市の観光大使をしているあの老人は誰だろうと思っていたら、元大相撲力士の高見山だった。

東御市のマスコットキャラクター「巨ん太」君と並んで記念撮影。葡萄(巨峰)をイメージしたものらしい。

二軒目のカフェは「phono kafe」。 

私はあずき茶、Hさんはなんとかティー(忘れました)を注文。

私は追加で昆布のおにぎりも注文。お腹が減ったからというよりも、お菓子を食べて口の中が甘かったので口直しで。

お店が空いたところで大原さんにお願いして写真を撮ってもらう。

Hさんの表情がちょっと硬い。キリッとした表情は彼女の魅力だと思うが、よく「怒っているの?」と聞かれるそうだ(笑)。私も写真を撮るときに笑って下さいと言われるのが苦手で、男が口を空けて笑うなんて・・・と思うので、ちょっと口角を上げるにとどめておくのだが、まあ、笑顔らしい笑顔も作れるようにしておくのは生活上の必要な技法かもしれない。

鏡(スマホにはそういう機能があるんですね)を見ながら口角を上げる練習。

うん、笑顔らしい笑顔です。

ピースサインを加えればさらによいでしょう(笑)。

三軒目のカフェは向かう途中の道で撮った一枚。ゼミ同期でライバル(?)のSさんを意識したポーズであるが、まだまだ照れがある。

 

Sさんの芸人根性には遠く及ばない。(写真は9月14日のブログから)

野良猫がHさんのパフォーマンスを見ていた。

三軒目の(本日最後の)カフェは「あるす」。

マダムお手製のパンケーキはサービス。教師をしている甥っ子がおじさんとおばさんのやっているカフェに教え子を連れて遊びに来たみたいな感じで歓迎して下さる。

Hさんもすっかりくつろいだ表情である。

マダムに写真を撮っていただく。

 

孫娘とおしゃべりをしているようで、お二人とも楽しそうです。

わざわざ外まで見送りに出て下さる。

また、教え子を連れてきますね。

この後、われわれは「まやんち」へ戻り、お店の冷蔵庫に預けておいたお土産のお菓子を受け取ってから、蒲田駅で別れたのだった。

Hさんは8月に会ったときは仕事(大学職員)にも慣れてきてゆとりが生まれてきたようだったが、ここに来て仕事がいっぺんに増えて、帰宅時間がずいぶんと遅くなっているようであった。帰宅してバタンキューという生活はいやなので、寝る前に紅茶をマグカップに煎れて30分ほど読書する時間を作っているそうである。それは見上げた心がけです。同じインプットでも「見る」「聴く」よりも「読む」ことはより多くのエネルギーを必要とする。そうしたエネルギーを労働(職場)に奪われないようにしなければならない。

夕食はポトフ。

デザートとは「まやんち」土産の木の実とドライフルーツの生キャラメルタルトを妻と半分個で。


10月16日(金) 小雨

2015-10-17 11:03:52 | Weblog

7時、起床。冷え込む朝だ。

一階の和室の雨戸を開けると、野良猫のなつが入ってきた。人に馴れているわけだが、部屋の中に入っても決して気を許すことはなくて、いつでも外に逃げられるように退路には常に気を配っている。

餌を持って来て、ベランダで食べさせる。

トースト、サラダ(ハム、トマト、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。

11時半に家を出る。臨時休業明けの「phono kafe」にちょっと顔を出す。

梅ジュースをホットで注文して、大原さんと20分ほどおしゃべり。

千駄木に行く。東京駅で千代田線に乗り換えて4駅である。

こういうショットは『孤独のグルメ』の冒頭のシーンのようである。「千駄木、降りるのは久しぶりだ」。

地上に出ると、団子坂下の交差点である。

「谷根千」という言葉がある。「やねせん」と読む。谷中、根津、千駄木をまとめて差す言葉で、昭和の下町の面影を残す散歩コースとして人気がある。

カフェ「さんさき坂」。今日はここで個展「ここからの世界」を開催中(10月25日まで)の櫻井あすみさんと会う約束をした。

櫻井あすみさんは一文の卒業生で(2006年卒)、専修は社会学ではなく人文だったが、卒論は私の演習に出ていた。

お会いするのはそのとき以来で、当時はメガネはかけていなかったこともあり、印象が変わった。社長秘書みたいですね(笑)。

チキンカレーを注文。食べながら卒業から今日までの遍歴を聞く。

卒業して住宅メーカーで数年働いてから、絵の道に進むことを志して、広島市立大学の芸術学部に入学し、日本画を学んだ。今春、市立大を卒業し、実家のある東京に戻って、東京芸大の大学院(専攻科)に入学し、制作と並んで美術教育についても研究している。

今回の展示作品は10点。

「道行き」(2015)

朝の霞がかかったような色彩とタッチが彼女の持ち味である。

「白日」(2013)

静謐な真昼の町。「尾道ですか」と尋ねたら、「鞆(とも)の浦です」とのこと。尾道の海は狭いが、鞆の浦の海は広がりがあるそうだ。

「moment」(2015)

「a piece #2」(2015)

「少女」と「街」は彼女が繰り返し描くモチーフである。大きさが適当(値段も手ごろ)なのでどちらかを購入したかったが、すでにどちらも売約済であった。

ちなみに大学の卒業制作で描いた大作「あしたをみていたかった」ではこの2つのテーマが融合している。あの作品はお母様の静岡の実家に保管してあるそうだ。

「空の気配」(2015)

今回の個展のDMに使われていた60号の作品である。

絵の道でやっていくというのは並大抵のことではないでしょう。その決意に敬意を表します。頑張ってください。

蔭ながら応援させていただきます。

カフェ「さんさき坂」を出て、駅に戻る。駅前の今川焼の店「千駄木」で買い食いをする。「1つ下さい」と言うと、隣にいたおばさんに「今日は冷えるね」と話しかけれた。温かな今川焼を女将さんが「美味しいよ」と言って手渡してくれた。下町である。

大学へ。

記念会堂の解体工事はさらに進んでいる。屋根は手前から奥に向かって解体されているのだ。

もうじき屋根がなくなるだろう。いまが見納めである。

5限・6限はゼミ。

5限はテキストを読んでの発表とディスカッション。6限は先日の合宿を欠席したMさんのゼミ論中間報告とOさんのインタビュー調査ケース報告。

休み時間のスイーツは4年生のYさんが用意してくれた中村屋の「うすあわせ」(パイのような薄皮の饅頭)。

それと3年生のK君がもってきてくれた焼き芋サブレ。

ゼミが終わった後、研究室で3年生のMさんとTさんからの質問に答える。

9時に研究室を出て、「日高屋」で夕食をとる。

期間限定のもつ野菜ラーメン。これがなかなかうまかった。期間中に(いつまでだろう)また食べたい。

10時半、帰宅。

櫻井あすみさんの個展には卒業生の狩野さやかさんも行かれたようである。

最近、彼女が書いたコラムは→こちら

サイトにはワークショップ(10月30日、11月5日)のお知らせも載っています。