フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月25日(火) 曇り

2022-01-26 11:30:33 | Weblog

8時45分、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、スクランブルエッグ、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。るいはジョーの行き先が「あの浜辺」だとよくわかったものである。るいとトミーは自動車を飛ばして浜辺に行ったのだが、ジョーはどうやって行ったのだろう。タクシーということはあるまい。彼は乗り物酔いをする体質なのだ。となるとバスか電車か。バスもきつそうだ。電車で最寄り駅まで行き、そこから浜辺まで歩いたのだろう。それにしてもよくあんなギリギリのタイミングでジョーに追いついたものである。ギリギリ・ジョーだ(長い振りだったな)。

ベリーがクリーニング店に来たとき、京都の実家の連絡先をるいに渡した。「何かあったら連絡して」と。「京都篇」への橋渡しだろうか。

昨日のブログを書いてアップする。

今日の演習の発表者のレポートに目を通す。

不穏な空模様である。映画『インディペンデンス・デイ』を思い出す。宇宙人襲来。

遅い昼食を「ホンズ・キッチン」にとりに行く。

Aセット(990円)を注文。

まず、生春巻き。

続いて、バインミー(豚チャーシュ―入り)。

そして、フォー(蒸し鶏入り)。

ホンさんが私相手に(客は私だけだったのだ)これから考えているメニューの話をしてくれた。

4時半から演習「現代人と孤独」(オンライン)。今日の発表は3本。

 「ソロ活から見るポジティブな意味の孤独」

 「ひとりカラオケの価値」

 「鴨川ひとり歩き」

3本の内容にはリンクするところがあり、最後の発表者がそれに言及してくれたのはよかった。

演習は今日が最終回。年明けの3回はオンラインになってしまった。発表を聴くだけならスクリーンにパワポのスライでを映すより画面共有の方が見やすいし、音声もクリアーだが、いかんせん聴いている学生たち(質問者以外)の反応がわからず臨場感に欠ける。やはり演習は対面がいい。来学期のスタート時にはコロナが落ち着いていますように。

演習を終え、今日の東京の新規感染者数を見たら、12813人だった(これまでで最多)。やはり「土曜↓日曜↓月曜↑火曜」のパターンを繰り返している。まだピークは見えてこない。

夕食は手羽中、野菜ソテー、冷奴+納豆、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ミステリーと言う勿れ』第3話(録画)を見る。バスジャック事件は原作にあるが、その後の展開はドラマオリジナルである(と妻が言っていた)。「漂流郵便局」は実在するもので、何かの映画の中で出て来た記憶がある。

ゼミ以外の授業は今日で終わったので、成績付の作業に入る。一番の大物はオンデマンド講義「ライフストーリーの社会学」の340本のレポートである。

「ご苦労様です」とチャイ。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


1月24日(月) 晴れ

2022-01-25 12:17:30 | Weblog

8時45分、起床。

「パン日和あをや」の胡桃パンとメープルケーキ(鞄の中でヒビが入ってしまった)、オムレツ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。真相を知ったるいがジョーのところへ走っていた。前髪がなびいて額の傷がされされるのも気にせずに。そして自分の気持ちをはっきりと言葉にした。るいが脱皮した。

ところで、ジョーからひどい別れの言葉を言われたときにるいはお鍋を持っていた。買ったお豆腐を入れるための鍋だ。それを地面に落とすのかと思ったが、落とさなかった。では、なぜわざわざ鍋を持たせたのだろうと思ったが、クリーニング店に戻って、空の鍋を女将さんが見て、るいに何かあったことをわからせるためのものだった。

昨日のブログを書く。句会の日のブログは長くなる。

チャイ、書斎でかくれんぼはやめなさい。

入選句の紹介のところだけ残して、それ以外のところを書き上げたブログをアップして、昼食を食べに出る。冬空らしくない雲が出ている。

東急蒲田駅の改札を入って、さて、池上の「ハナコーヒー」へ行くか(その場合は池上線に乗る)、矢口渡の「燈日」に行くか(その場合は多摩川線に乗る)決めかねていた。

先に来た電車に乗ろうと思ったら、どちらも同時刻(14:52)に到着するようだ。しかし、時刻表の上ではそうなっていても、実際にはまったく同時にホームに入ってくることはあるまい。

同時にホームに入って来た。おそるべき正確さである。

多摩川線のドアが先に開いて乗客が出て来たので、そちらに乗る(「燈日」に行く)ことにした。

ホームのラックに『SALUS』2月号があった。

1つ目の矢口渡で下車。

「リヨン モアール」で朝食用の食パンを買う。

「燈日」に到着。今月2回目、1月9日に卒業生のアヤノさんと来て以来である。

前回は鯖の竜田揚げ和風あんかけを食べた(アヤノさんは豚とさつまいもてりてり煮だった)。

今回はとり天丼にしよう。鶏肉の天ぷらが3つ、南瓜の天ぷらが1つのっている。美味しかった。サクッと揚がっていて、丼たれも濃すぎず薄すぎずちょうどいい加減だった。一度、天丼を食べてみたい気がするが、カフェご飯の範疇を超えてしまうかな。天丼は下丸子の「長寿」で食べればいいか。

食後にアイスカフェラテ。

『SALUS』の特集は「真冬の朝食に、野菜スープ」。何種類か紹介されていたが、一番気になったのは「万能昆布だしのスープ」だ。「だしの取り方」に曰く、「鍋などに水を入れ昆布を加える。時間のあるときは、そのままふたをし、涼しい所または冷蔵庫でひと晩おく。急ぐときは、30分ほど弱火にかけ、煮立ち始めたら火を止める」。これは「一晩おく」方が簡単だろう。見張っている必要はないわけだし。就寝前に明日の朝食のことを考える気持ちの余裕があるかないかだけの問題だ。

滞在時間1時間で店を出る。

帰りの車内で立っていると、目の前に座っていたご婦人が腰を上げる仕草をしたので、人生初の「電車で席を譲られる」瞬間がついに来たのかと身構えたが、たんに座り直しただけだった。だよね。次が終点という状況で席を譲られてもね。しかし、そういう瞬間というのは、ある日、不意打ちのようにやってくるのだろう。反射的に「いえ、けっこうです」と答えたりせず、「ありがとうございます」と言えるようにしておかないとな。

蒲田に戻ってくる。駅ビルで買い物をしてから、「紅葉花園」に仏花を買いに行く。

女将さんは私より10歳くらい年上と思うが(なにしろ花屋歴50年である)、これまで一度も風邪をひいたことがないそうだ。信じがたいことである。

帰宅して少しして今日の東京の新規感染者が発表された。8503人。土曜より日曜・月曜と減少するのは先週と同じパターンだ。これで明日跳ねあがればこれまでと同じ上昇傾向がまだまだ続くことになる。そうでないこと(ピークを越えたこと)を祈りたい。

日没である。

ブログの続き(入選句の紹介部分)を書いてアップする。

夕食はシシャモ、スペイン風オムレツ、サラダ、茄子の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『優しい嘘』第2話(録画)を観る。初回を見逃しているし、「みんな怪しい殺人事件もの」はあまり好きではないのだが、妻に付き合って観る。「タカジさん波瑠(主演)好きでしょ?」と妻が言う。「いや、とくに。『G線上のあなたと私』というドラマは好きだったけど、波瑠が好きで観ていたわけではないよ。『リモラブ』は観てないし、『ナイト・ドクター』は『東京MER』とセットのようにして観ていただけ」。いま、この俳優が出てるから観ようと思えるのは、菅田将暉くらいではなかろうか。

ナオコさんとキョウコさん(ともに大阪在住)に2人をモチーフにした「追憶の町ゆく冬の少女たち」という句を作って句会に出しましたとLINEを送る。遅めの時間だったが、キョウコさんからすぐに返事が来て、いまの第6波が収まったら今度は僕が大阪に行きますよという話になる。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


1月23日(日) 曇り

2022-01-24 19:22:17 | Weblog

9時、起床。

朝食はとらず、ホットミルクを飲みながら、昨日のブログを書く。

チャイ、書斎でボルダリングはやめなさい。

ブログを書き上げてから、朝食兼昼食を食べに出る。1時から句会(オンライン)があるので、それまでに戻ってこなくてはならない。池上へ。

シラサギが飛んでいる。優雅である。

二羽いる。つがいだろうか。

ビルの上に数羽いる。家族だろうか。

いや、たくさんいる! シラサギの一族。

一瞬、ヒッチコックの『鳥』が頭に浮かんでヒヤリとしたが、おそらくこれからカラスの一族と一戦交えるのだろう。縄張り争いに決着をつけるために。

「今日こそ白黒をはっきりさせようではないか!」とリーダーらしきシラサギが叫んだ。「アホか。そんなん一目瞭然やわ。戦うまでもあらへん」とそばにいた女房らしきシラサギが茶々を入れた。彼女は関西から関東の地に嫁いで来たのだった。リーダーは女房に頭が上がらない。かくして血で血を洗う争いは回避された。(『姫路城の13羽』より)

本門寺の階段は上らず、門前の道を左に曲がる。

「花くるま」に到着。家を出てから30分。ちなみに池上線を使っても家を出てから30分かかる。同じなら歩いた方が健康によいだろう。

店内には先客が一組(夫婦と子ども)、テイクアウトの客が一組。カウンターの席に座る。

鱈子と昆布(葉唐辛子)のおにぎりとお稲荷さん、そしてすいとん。

先客の家族は父親と女の子が塩むすびを注文していた。渋いな。私はまだ塩むすびは注文したことがない。子どもの頃、塩むすびと味噌むすびは家でよく食べていた。海苔は贅沢品だったのだ。運動会とか遠足のときのおにぎりのためのものであった。

このお店は親子(高齢の母親と中年の娘)でやっていて、二人はときどき小さな声で口喧嘩をしている。そういう意味でも「家庭的な」店である。

養源寺の菜の花はもう咲いている。

これから梅が徐々に咲いてきて(梅は個体差が大きい)、3月下旬に呑川沿いの桜が咲き始める。

1時から句会が始まる。今回で47回目である。隔月開催なので、かれこれ8年も続いていることになる。本日のオンライン参加者は画面左上から、渺さん、私(たかじ)、月白さん、さやかさん、あやこさん、恵美子さん、直美さん、犬茶房さんの8名。ほかに投句と期日前選句は明子さん、投句のみが蚕豆さんと真由子さん。

本日の作品は30句。

前半の15句。

(その読み)

後半の15句。

(その読み)

主宰の直美さんがひとつひとつ読み上げ、季語の確認などをする。その間に、各自、5句を選ぶ。天(5点)を1句、地(3点)を2句、人(1点)を2句である。

私は以下の5句を選んだ。

天 息白く雲梯の子の揺るるかな

 場所は小学校の校庭か。雲梯(うんてい)は全身を振り子のように使って、ターザンのように空中をスイスイと渡る遊具である。タイミングをうまくつかめないと同じ場所でゆらゆらと留まってしまう。頑張れ。見ているのはその子の親だろうか、通りすがりの人物だろうか。30句の中では地味な印象の句だが、動きがあり、色があり、冷えた空気と鉄棒の感触も伝わってくる、しっかり推敲された佳い句だと思う。

地 オリオンを貫く鉄骨の無情

 冬の星座といえばオリオン座である。作者のいる場所からはビルの鉄骨が英雄オリオンの胴体を貫いているように見える。まるで処刑されたかのように。途中から五七五のリズムが崩れるが、それがかえって無情な感じを漂わせている。30句の中では鉄骨のように突出した印象の句で、たぶん今回はこれが多くの票を集めるだろうと予想して、あえて地味な佳作を天にして、こちらを地にした。

地 エレベーター一心に春超えて来る

 春を迎えるわくわく感が伝わってくる・・・といいたいのだが、文法的に不明なところがある。「超えて」の主語は何なのかということである。「エレベーター」だとすると、エレベーター(に乗って)春を超えてやってきてしまったら、ドアが開くと、そこは夏なのではなかろうか。他方、「春」を目的語ではなく主語だと考えれば、春は「何を」超えてやってくるのだろうか。「エレベーター」を追い抜かして春が上がってくるということだろうか。このとき「エレベーター」は何のメタファーなのでろう。四季という名の円環構造の中を動く「ゆるやかな季節の移ろい」のことだろうか。考え出すとわからなくなるのだが、不思議な魅力に一票。

人 雪催い警備員立つ真一文字

 季語「雪催い」(ゆきもよい)は雪模様の空のこと。まだ雪は降っていないが、これから降りそうである。そういう空の下、警備員が身じろぎもせず立っている風景。真一文字は横の線をイメージするので、直立不動の縦の線のイメージとはズレているが、口を真一文字に結んでいるととれなくもない。美しい季語に一票。

人 旅にあれど我がペルソナは着膨れて

 ペルソナはラテン語で仮面のことで、人格(パーソン)の語源である、というのは社会学の教科書に必ず書いてある。人間とは社会という舞台の上で仮面を付けて、他者(彼らも仮面を付けている)と芝居をしているのである。これ、役割理論の基本である。それは一人旅の途上でも同じことで、決して素顔の自分(はたしてそんなものがあるのか)になることはない。季語は「着膨れ」。シューベルトの悲壮でロマンチックな「冬の旅」が流れている。

全員が選句を終え、集計の結果が出た。今回の特選句はさやかさんの作品だった。

14点 つぶつぶ入りのポタージュ色の古マフラー さやか

あやこさんが天を付けた。他に月白さん、恵美子さん、直美さんが地を付けた。「つぶつぶ入りのポタージュ色」という表現が選者たちにはツボだったようである(ちなみに今回の兼題は「パ行の音を入れること」であった)。この「つぶつぶ」は何のことなのかというと、毛玉ではないか(恵美子)、かのこ編みではないか(直美)と語られるのを男性陣(渺さんと私)はポカンとして聴いていた。

初特選、おめでとうございます、さやかさん。

以下、入選作をみていく。

11点 オリオンを貫く鉄骨の無情 真由子

恵美子さんが天を付けた。予想した通り、最多の5人が選んだが、人が多かったので特選にはならなかった。私の感想はすでに述べたが、もし私が天を付けていても、+2点なのでやはり特選には及ばない。

10点 珈琲とパンを焼く香の四日かな たかじ

私の句。軽い新年の挨拶句のつもりだったが(お正月あるある)、4人の方に選んでいただいたのは意外だった。とくにさやかさんからは天をいただいたが、彼女は7月の句会でも私の句「籐椅子や空気の流れかすかなり」にも天を付けてくださった(そのおかげで特選になった)。どうやら「穏やかな生活」についての憧れがあるようだ。よほどお忙しいのだろう。でも、忙中閑あり、こうして句会に参加する気持ちの余裕があるなら大丈夫である。

9点 エレベーター一心に春超えて来る 明子

あやこさん、直美さん、私がそろって地を付けた。感想はすでに述べた。細かく吟味するとわからなくなるが、手のひらで魂を受け止めるべき句である。

9点 あなぐまの引き出しの奥のチョココロネ さやか

さやかさんの句。今日は絶好調である。直美さんが天をつけた。私も「チョココロネ」の可愛さに負けて思わず選びそうになったが、「可愛さに惑わされてはいけない」と自分に言い聞かせ、思いとどまった。ふぅ、危ないところだった。冷静に考えてみると、「チョコボール」ならまだしも(どんぐりを連想させる)、「チョココロネ」では腐敗してしまっているだろう。

8点 パフェの上みたいな騒ぎ春来る 明子

月白さんが天をつけた。ファンタジックで祝祭的な「から騒ぎ」である。明子さんらしい句であるが、同時に、さやかさんの感覚に通じるところがある。実際、さやかさんはこの句に地を付けているし、明子さんも「チョココロネ」に地を付けている。もしかしてさやかさんは明子さんの影響を受けているのかもしれない。今後、句会では「可愛さの地雷」に気を付けねばなるまい。

6点 ではまたとポワロの襟の赤い羽根 蚕豆

犬茶房さんが天を付けた。ポワロとはもちろんアガサ・クリスティーの「名探偵ポワロ」のことである。彼が赤い羽根を背広の襟に付けたことがあるかどうかは知らないが、洒落た兼題句である。

5点 誰も居ぬ人の日カップ麺を食う 恵美子

渺さんが天を付けた。季語は「人の日」。正月七日のことで、「人日」(じんじつ)と読むことが多い。伝統に習うならば七草粥を食べるところだが、一人暮らし、あるいは家人は家にいないので、カップ麺で昼食を(私の感覚では夕食にカップ麺はない)済ませたといところだろう。ちなみになぜ七日を「人日」というのかというと、「古来中国では、正月一日を鶏の日、二日を犬の日、三日を猪(豚)の日、四日を羊の日、五日を牛の日、六日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、七日を人の日とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた」(ウィキペディアより)からである。

5点 雪の中パントマイムの二人かな 月白

明子さんが天を付けた。少し離れた場所にいるのだろう、2人の声は雪に吸収されて聞こえない。それをパントマイムのようだと詠んだ句。「雪の中」という説明的な言い方でなく、「雪で雪で」としたら久しぶりの都会の雪のわくわく感が出るだろうという直美さんの指摘に一同納得。ついでながら月白さんは「や」「かな」「けり」は極力使わない派ではなかったのかしら?であれば、「雪で雪でパントマイムの二人二人」としたらいかがだろう。たくさんのカップル(朝ドラ風にいえば「アベック」)が雪景色の街の中に見えて来る。

5点 息白く雲梯の子の揺るるかな 真由子

私が天を付けた。感想はすでに述べたが、他の人が誰も選ばなかったのは意外であった。

以下は句の紹介のみにとどめる(自作については注釈を付けておく)

4点 正月に来たる友らの家の愚痴 月白

4点 初日の出感情線と水平線 蚕豆

4点 ベランダに三年ぶりの大根干し 蚕豆

4点 元日や家族の椅子の一つ増え 月白

3点 シェアサイクル手袋ぬいでカッ飛ばせ さやか

3点 肉まんの穏やかでないある節度 明子

3点 二年ぶりそびえてどんど出番待つ 直美

2点 雪催い警備員立つ真一文字 恵美子

1点 冬日向ポワチエの死やルルの歌 たかじ

1月6日に俳優のシドニー・ポワチエが亡くなった。94歳だった。私が彼の主演作『いつも心に太陽を』(1967)を観たのは中学2年生のときだった。彼は高校教師の役で、生徒の一人は歌手のルル。映画の主題歌を歌っていた。先日の『山下達郎サンデー・ソングブック』で彼の追悼特集が組まれ、ルルの歌が流れた。私にとっては思い出深い映画だが、句会の参加者は誰もこの映画を観ていなかったようである。「ルルの歌」を風邪薬のコマーシャルソングだと思っている人もいた。やれやれ。

1点 旅にあれどわがペルソナは着膨れて 渺

1点 新春やパンダの昼寝ごと居間よ 犬茶房

1点 追憶の町ゆく冬の少女たち たかじ 

ノスタルジックでファンタジックな句だが、実体験を詠んだものである。ブログの読者ならご存じだろうが、1月13日に大阪からやってきた小学校の同級生である2人の女性と蒲田で会った。「テラス・ドルチェ」でランチをしてから、相生小学校の周辺を散歩した。2人は小学生の頃に戻ったようにキョロキョロしながら懐かしそうに歩いていた。

次回の句会は3月13日(日)。兼題は「たまご」。

句会を終えて(午後3時)、「パン日和あをや」に顔を出す。

日曜日は5時まで。

ご夫妻にご挨拶。

トウモロコシのポタージュスープ(ミニ)を注文。「つぶつぶ入りのポタージュ」である。

ホットドックを注文。朝、パンを食べていないので、パンが食べたかった。

本日の「パンとコーヒー」。

ベーグルに苺ジャムとクリームチーズがサンドしてある。

奥様からカードをいただく。omicrafts という天然素材のオーダー服のブランドの展示会の案内。やられているのはイワオ・ミサキさんという方で、高校生の頃から「パン日和あをや」にやってきていた方だそうである。

2月10日から14日までの5日間。会場は世田谷線の松陰神社前駅から徒歩7分の「ALL DAY GALLERY」。

omi craftsのホームページは→こちら とてもいい感じです。

閉店の5時に店を出る。

夕暮れの矢向駅前。

蒲田に戻ってくる。

有隣堂で堀本裕樹『俳句手帳』(東京書籍)を購入。

ふつう「俳句手帳」というと思いついた句をメモしておく手帳のことだが、これはそうではない。作品と写真と解説の文章から構成されるミニ歳時記である。

たとえば、春の部には山頭火の「この道しかない春の雪ふる」が載っている。

また同じ春の部には、小澤克己の「一歩とは永遠への意志や青き踏む」が載っている。今日の句会に参加した恵美子さんの息子さんの名前は「一歩」(いちほ)で、昨日から熱を出しているそうだ。どうぞお大事に。

帰宅して『山下達郎のサンデー・ソングブック』をタイムフリーで聴く。

チャイ、マリリンにからむのはやめなさい。

夕食はベーコンと玉子と小松菜の炒め、海老シューマイ、蕪の漬物、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『鎌倉殿の13人』第3話をリアルタイムで観る。

風呂から出て、『桑田佳祐の優しい夜遊び』をタイムフリーで聴く。

パソコンの動きが急に悪く(重く)なってあせる。復旧作業は明日にしよう。

1時45分、就寝。


1月22日(土) 晴れ

2022-01-22 19:20:51 | Weblog

9時、起床。

朝食の写真から始まることが多いが、実際は、起きてすぐ朝食というわけではない。1時間から1時間半くらい経っている。トイレ、洗面(髭剃り)、着替え、一階の雨戸を開け、仏壇の花の水を替え、蝋燭をつけ線香を上げ、南無阿弥陀仏と手を合わせ、神棚の水を替え、二礼二柏手一礼、庭先のナツの墓の水を替え、ポストから新聞を取ってきて、トイレに入る。こうした一連のルーティンを経て、ようやく朝食を作り始める。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、オムレツ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

チャイ、書斎でかくれんぼはやめなさい。

剥がれて、埋め戻した(麻酔がよく効いていなくて痛かった)右手の小指の爪だが、死んでいるのか、まだ生きている(あるいは蘇生した)のか判然としない。

昨日が締め切りのゼミ論文(最終版)。3回目の校正作業(学生が分担してお互いのゼミ論を校正する)の段取りを決めて、Moodleにアップする。コロナ前であれば、全員での校正作業は2回までで、3回目(最後)の校正作業は精鋭部隊数名と研究室で3日間で済ませるのだが、コロナ下ではそれができない。3回目の校正作業が終わったら、ゼミ論文(完成版)となる。締め切りは2月4日だ。最終版と完成版の一番の違いはゼミ論集としての通し頁が付くところだ。

昼食を食べに出る。大井町に行く。

とんかつの「丸八」。今年初。

入口に一番近いカウンター席に座り(そこしか空いていなかった)、カツサンドを注文。キャベツの漬物をつまみながらできあがるのを待つ。

カツサンド(1200円)。キャベツはサービス。自家製マヨネーズは別注(50円)。

いろいろな店に行くが、それぞれの店で注文するものはだいたい決まっている。「丸八」ではカツサンド。カツライス(ロースやヒレ)は他のとんかつ屋でも食べられるが、カツサンドはここだけだ。お土産で注文する客はたまにいるが、カウンターで食べている客はめったにいない。でも、カウンターで食べる焼きたて揚げたてのカツサンドは絶品なんですけどね。

しばらくするとカウンターにいた客はみんな引いた。「繁盛してるように見えますが、波があるんですね」と若旦那に聞くと、「やはりコロナで客足は引いてます。鍋の味噌汁の減り方が違います。今日はいつもの半分のペースです」と言った。息子さんが見習いで店に出ていた。「受け取ったお札はすぐにレジの中に入れないで、お釣りをお渡しするまで、マグネットで壁に貼っておくこと」と指示していた。若旦那はスリムだが、息子さんは太っている。

食後のお茶は「ポットリー」で。

けっこう客が入っている。カウンター席に座る。

私は注文を言う前に「ロイヤルミルクティーでいいかしら」とマダムが言った。はい。

「このカップは並び替えたりするんですか」と聞いてみた。「はい、2か月に一度くらいのペースで回転させてます」とマダム。そうでしょうね。そうしないと、小柄なマダムには上段のカップは手に取れないだろう。カップはそのつどマダムが選ぶが、出て来たことのないカップも結構ある。「自分のお気に入りのやつをついつい選んじゃうから」とマダムは言った。

店の前は桜並木。彼岸桜、ソメイヨシノ、八重桜の3種があるから、長い期間楽しめる。

蒲田に戻ってくる。そろそろ日が暮れる。

東京のコロナの新規感染者のニュースが出る時刻だ。予想されたことだが、1万人を越えた。

日没だ。

雲はなく、空が茜色に染まっていく。

『福山雅治 福のラジオ』をタイムフリーで聴く。冒頭、彼からコンサートの延期のお知らせ。

火曜日の演習「現代人と孤独」は次回(最終回)もオンラインで行うことを受講生に通知する。

夕食は秋刀魚の生姜煮丼、サラダ、ワカメの味噌汁。

デザートはいただきもののカステラ。

食事をしながら『しもべえ』第3話(録画)を観る。お助けマンの彼の正体が見えて来た感じである。『ミステリーと言う勿れ』、『ゴシップ』と肩を並べるほどではないが、楽しめるドラマである。

句会の主宰の紀本さんから明日の句会の作品リストがLINEで送られてきた。印刷して、選句(たぶん5句だろう)をする。時間にゆとりがあるから、たんに選句をするだけでなくて、感想をメモしたりもできる。

『桑田佳祐のやさしい夜遊び』をラジオで(ライブで)聴きながら、今日の日記を付ける。彼はライブを年末で完了している。

ゆっくり入浴。

1時半、就寝。


1月21日(金) 晴れ

2022-01-22 11:25:12 | Weblog

9時、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)。玉子焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムカムエブリバディ』。ジョーよ、るいに嘘を言うにもほどがあるぞ。しかし、その前にるいがジョーについての「悪い噂」(社長令嬢と二人でよく出歩いている)を口に出して「私は信じていない」と言ったのは余計だった。ジョーはそれを逆手にとって「その噂をほんとだ」と嘘をついたのだった。折悪しく(悪すぎるだろ)、そこにジョーを心配して東京からやってきた社長令嬢が現れた。なんてこった。

昨日のブログを書いてアップする。

チャイ、書斎でかくれんぼするのはやめなさい。

今日も寒い。

午前中に「まやんち」に電話して木の実とドライフルーツの生キャラメルタルトの取り置きをお願いしておいた。午後、それを受け取りに行く。

店内は空いていたので、フレジエをイートインしていくことにした。

紅茶はキャンディ。セイロンティーで、「ティースプーン」でときどきティーバックを買って飲んでいた。

渋めの紅茶がフレジエには合う。

生キャラメルタルトを持って店を出る。ケーキと違って、すぐに家に帰って冷蔵庫に入れる必要はない。何か食事をしてから帰ろう。

東口の駅ビルは古い。6階建てで、前の東京オリンピックの2年前、1962年に建てられたものである。

耐震補強が入っている。

西口の駅ビルは1970年にオープンした。こちらは8階建てで(高さ制限はどんどん緩和されていった)、やはり耐震補強は入っているのだが、東館ほど目立たない。

「銀だこ」でソース焼きそばを食べよう。

屋台の焼きそばのイメージ。

注文のとき「お飲み物は」と聞かれ、「いりません(水でいいです)」と答えたが、後から考えると、ここは「銀だこハイボール酒場」なのだから、何かドリンク(ウーロン茶とか)は注文すべきだったかもしれないと思った。ちょうどカフェでケーキだけ注文して、ドリンクは頼まないのと同じかなと。その場合、ソース焼きそば(580円)+ウーロン茶(250円)で計830円となり、屋台の焼きそばよりもずいぶんと高いものにつく。

せめてもと思い、きれいに平らげる。

路地を歩く。

薄暗い路地をレトロに演出している。

「たまか」が一瞬「かまた」に見える。「たまか」って「かまた」の逆読みだろうかと思ったが、ネットで調べたら東京の方言で「質素。倹約。ケチ」のこととあった。私は東京生まれだが、そんな言葉は知らない。一体、いつ頃まで使われていた言葉なのだろう。

帰宅してあれこれやっていると日没の時刻(5時)になった。

夕食は煮込みうどん。いただきもののうどんを茹でる。旨い。

デザートは木の実とドライフルーツの生キャラメルタルト。これがあるので、軽めの夕食にしたのである。

食事をしながら『ゴシップ』第3話(録画)を観る。これと『ミステリーと言う勿れ』が冬ドラマのツー・トップだろうか。もっともまだ初回を観ていないものもあるので、この2作と肩を並べるものがあれば、ベスト3ということになる。

ちゃいは最近は食卓に上がらなくなってきた。

大人の階段を上ったのかもしれない。

卒研論文に目を通す。面談はオンラインでやることになる。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。