さて、ハナから新品未使用ものにはご縁がないこの私のことですから(爆)、目がゆくのはロレックスの中古並行市場ですよ。
といっても、近年のこの状況では正規販売店経由の新品こそが最安値、という状態がここ5年は続いています。ただし、お店に行ったところでなにしに来たの?という始末です。店によっては整理券配布で、抽選で行列に加われるかどうかというところ(苦笑)。
200万円もの買い物をしようってのに、行列した挙句にお店に入っても世間話すらご予約制ときたもんだw。滑稽を通り越して、惨めな気持ちになるのではないか、と想像できるので私にはムリ。
2019年以降に本格化したコロナ禍では、スイスの工場稼働停止がモロにきいて、世界的な品薄状態。腕時計市場も新品中古、ともに高騰に次ぐ高騰。
コロナ明けとされる(?)近年ではそいつが解消したか、というとまったくそのようなことはないうえに、原材料高その他の事情からでしょう、なんとご本尊が年に2度の大幅値上げをここ2年にわたり続けて敢行なさいました。通算4回それぞれ10%弱。
複利的なこの値上げは効きました。結果、ロレックス全体で100万円以下のモデルは数えるほどしかないのが現状です。
こうなると、アチラ側に行っちゃう前に、という駆け込み需要すら生まれて、さらに買いに拍車がかかります。そこへこの円安傾向w。海外の時計系ユーチューバーが新宿や中野あたりにやってきて日本はロレ天国だといって騒ぐのもトーゼン。ドル決済でゆけば大バーゲンなんてもんぢゃないもん。
事情通によれば、オメガに群がっていた中華もロレックス買いに走っている模様である由。そう、新品、中古ともに市場はアゲ傾向にあって、ブツは枯渇気味なのです。たぶん。
これ、うちのマダムの16622。ヨットマスターロレジウムというモデルですが、最近わたしこれをお借りしておりまして、ヒジョーに優雅な気分ですw。サブマリーナの一部プラチナバージョンなのか、といえばまったくのマチガイ。
サブを持ったからこそわかる、サブにないゴージャス感と立体感が秀逸。プラチナとWGをチラつかせるポリッシュ仕上げの使い方があざとく、使っているものだけに伝わる独特の華やかな雰囲気が二重丸の傑作です。
実はこのモデルもすでに新品では入手不能でして、市場でも枯渇しかけております。というか文字盤の色がこれ一色なくなるだけなんですけど、お値段も徐々に上がって、まあ来年には200の大台は間違いないところでしょう、とそんな予測がシロートのわたしでもできちゃう。
狭いモデルラインナップの中でもきっちりヒエラルキーができており、それぞれに熱狂的な信者がいるあたりも興味深い。毎年、この時期になるとロレックスのモデルチェンジをめぐってギョーカイで予測大会が行われるのも楽しいイベントっすw。
コンサバに見えるラインナップですが、毎年、驚くような仕様変更を繰り出してブラッシュアップを怠らないあたりもファンにはたまらない姿勢です。
よく、アナタ時計好きですか?と訊かれるのですが違うでしょうねえ〜w。いわゆる、ロレックス好き、とお答えすることにしております、はい〜(うやむやにしておいて、さらに次号へ)