さて、レーシングシミュレーターの世界は、いわゆるゲームの世界とは別物に進化しています。もちろん、Gのない世界での「ドライビングの再現である」という事実はくつがえりませんけど、「擬似体験」に近いところまではきている。
もちろん実際の運転とは比較自体が無理で、そもそも別のものです(当たり前ですがw)。「ドライビングの再現」などではなく、どこまで実際に近いものを擬似的に創り出せるか、そういうトライアルの繰り返しだと思われます。
グラフィックや情報を取り込むテクノロジーの最先端を垣間見ることができるうえに、見惚れるほど美しいマシンやサーキットの絶景、名所といわれるコーナーを手のひらを通して味わえる、ってのは夢のよう。
中1のとある土曜日、徒歩1分のところにあった映画館の暗闇でスティーブマックイーンの「栄光のルマン」の洗礼を受けちゃったこの私ですからしてw、どうしても体験しておきたい分野なのです。あの映画館で味わった、新発売チーズ味のカールと共に刷り込まれてるわけね。
シミュレーターの世界では、なにを使ってソフトウェアを動かすか、という一点でPCを使うのがこれまでの常識でした。導入にはひと声数十万円から数百万円かかるのがフツーで、アチラ側の世界。引き返せない、というか引き返すわけにはゆかない沼w。
そこまでやる気はねえ、というのが大方のレース好き、運転好き、ゲーム好きなのではないでしょうか?ボリュームゾーンは当然こちら側です。私もそうなので、その手前のところで飽きずに楽しむ方策をコロナ真っ最中の頃、日夜検索しておりましたw。
同様の方々が300万人くらいいらしたのでわないでしょうかw。
そこで手っ取り早いのがプレーステーションという任天堂の「エンジン」だった訳です。PS4→PS5に進化した際に、ソニーインタラクティブのグランツーリズモがスポーツ→7としてゲーム、もといシミュレーターと名乗りながらアップデートしたのをきっかけに周辺機器の新型リリースが連発して、プチブームが起きました。
さらに実在の英国人でゲーマーからルマンレーサーとなった青年のツッコミどころ満載のサクセスストーリーが映画にもなっちゃったりして、話題沸騰。コロナ禍も手伝ったかと思うのですが、ものすごいブームがやってきております。現在もその余韻は残っているかw。
そうやってバーチャルの世界でレースや事故wを繰り返しておりますと、いつの間にやらタイムも上がって、フツーのレーシングカーやF1なんかもセナやプロストのタイムを目標にできるくらいにころがせちゃうようになるからコワいw。現実にはそんなわきゃーないのですが、知らなかった世界を垣間見させてもらえるわけです。
まさかと思いつつ、それでもより現実味を帯びていそうなソフトを求めて辿り着くのが画像のASETTO CORSAと呼ばれるものです。イタリア製のシミュレーター。
画像もグラツリに比べると荒いし、なんかどんくさい構成で近寄りがたい雰囲気なのですが、これがいつの間にやらPS5版に進化して洗練されておりました。たったの100円でPS4からPS5版をダウンロードできちゃうのがワナでして、そこでグラフィックの次元違いの美しさやレスポンスなどにやられて
最終的にはいつのまにか2万円弱をディスプレイ越しに支払っちゃう仕組みなのですがw、趣味としてはありか、ということで楽しめる。運転好き以外には決してオススメはいたしませんが、この世界、ここまできているのか、とw。
現在、私レベルのシム好きの間で話題になってるのが、これ。乗りかかった船、という意見もありますが、どうなんだろうw。
あんまりアツくなってると塾通いの小学生に笑われますけどw、実際に自分のクルマを持ち込んでサーキット走れるクルマ好きなんて1%もいないわけで、その辺りのピュアな願望を叶えるツールとして、シミュレーターの世界は秀逸だと思う昨今。