さて、いよいよjohn lobb londonへと乗り込みます。ちなみに、ロンドン中をこれだけ徘徊していても、ジョンロブを履いている人を見かけたのは店内のみ(爆)。それでもすれちがったり、地下鉄の中で観察いたしますと、みなさま、手入れの良いイギリス靴を履いておられます。さすが、と言いたいところですが、割合でゆくと観光客が圧倒的に多いので、場所によってはシューマイやギョーザもみかけます(爆)。東京の街中の方がよほどオサレかも。
画像は、なんとdeauvilleのplum museum calf。いうまでもなく、バイリクエストものですが、非常にオサレ。でもmidnight suede には負けるわな、と。またしても勝った、と思いました(ばか)。
店内は奥行きが非常に広く、間口からは想像もつかない立派な造りで、非常に綺麗なお店です。お水やコーヒーもすすめていただけるのですが、内心ここは泡だろうアワッ、もってこんか~い、と言いたいのをこらえるのに必死でございました。サンジェルマンの店に行ったら、もしかして出てくるかもね?
ちなみにベルルッティの並木通り店ではしっかりグループ内のMoet et Chandonをいただいたことがあります。
レザーのソファーに陣取って、他のお客様も一切いない中、店員3人を向こうに回してクツ談義などしておりますと、私の履き道楽もようやくここまできたか、と感慨にふけらないわけにゃあまいりませんて(爆)。最初はお一人だったのですが、なんか面白そうなのが来ているぞ、というわけでみなさまぞろぞろ出てきてしまいますた(汗)。うう~、今にして思えば、本当によい鴨だったわけですけどね~(血涙)。
こと、john lobb の各モデルの話になりますと、さすがにみなさまアツい!が、こちらも決してヒケはとりませんから、盛り上がるなんてえもんぢゃないっす。
ちなみに、マネージャー格の老練の紳士の英語は非常に難解で、助詞や助動詞が多く、聞いたこともないいいまわしばかりで、聞き取りに苦労したのですが、40代と思しき店員さんたちとの会話は普通でした。後日再訪した折にでてきた20代の女性との会話はさらにスムーズだったので、おそらくロンドンでも世代ごとに話す英語の質が違ってきているのですねえ。良し悪しではなく、世代間でコトバが違うのは日本語も一緒ですもんね。
それぞれの店員がそれぞれの意見を持っている関係で非常に興味深く、いっそこのまま店に一泊しようか、とも思いましたが(メーワク)みなさまあくまで、業務中の接客をなさっているのにすぎない。気がつけば3時間ちかくも盛り上がってしまっています(爆)。あまり長くなっても申し訳なかったので、買わずに撤退してまいりました。
肝心の商談はバイリクエストを行う方向で、見えてくるものがあったので収穫が大きかったです。店員はよく物を知っており、なによりも商品に愛着を持っているのが良い!!
ご多聞に洩れずクルマや時計。あと、とうぜんですがファッションにも造詣が深い関係で、私もその全てが得意科目なこともあって(爆)、会話はエンドレス。
最終的にトクイチオートの話をしたのですが、理解されず(爆)。そりゃあそうでしょうなあ~(とほひめ)。タイアがホイールにはまってない、だのクルマはデンキだ、などぶってみたのですが、反応が面白かったです。乗ってくればよかったのか(そんなはずはないから)。うちのクルマのタイアは鳴かないし、といってもわかってもらえないんですよ(涙)。
画像は、なんとJermyn St.店のみで購入可能だ、というスペシャルモデル、Tyburn。一般にはまだあまり知られていないモデルですが、なんとイヤーモデル2010の復刻版で、2010が一枚皮で作られているのにたいして、こちらは数枚を貼り合わせてあるだけの違い。シェイプそのものは木型が#7000で同一なので当然ですが、酷似しており、エルメスデザインのあのバックルまでが同一ときています。2010のオーナーとしましては、なんでこんなの出すんだよ、というのが本音です。
いくらバイリクエストだといっても2010の超絶技巧=スキンステッチを量産しなければならない、となったら職人が嫌がるでしょうからね~。プレステージラインでしたから、お値段もそれなりか、と思ったらやっぱりそれなりでした(脱力)。名作と呼ばれたツインバックルズの伝統だけは受け継いでいますが、どこまでいっても2010を超えられない、という感じです。や、悪いってんぢゃないんですけどね。それでも今のレートですと2010のちょい安い程度。もう、ありえね~、って感じ。エルメスのバックルまで真似して欲しくなかった~(ねちねち)。
商談の中では、いままで散々悩んできたoxford captoeのモデル選定に明け暮れましたが、これこそがjohn lobb の核心といっても良いくらいなゾーンですから、ギロンは白熱します。
画像で右側の3足が今回の私の候補。左端のブーツはコバの色がベージュで、少しスポーティな仕立てなのに注意、でございます。左端の2足はレッドミュージアムカーフという特別色ですが、ミュージアムカーフのレッドの靴を考えているのですが、といったら現物が出されてきたわけです。非常にクセの強い色の現物がサンプル帳でなく、靴の形ででてくる。このあたりがロンドンならでは、である、ということができると思います。こんな提案が出されてくるのも、ロンドンならでは。客の態度やセンスなどもきっちり見られているな、というのを強く感じました。
最有力候補はいうまでもなくcity と右端のstaffordですが、クラシックラインのcityにたいして、プレステージラインのstafford の単純な比較は非常に難易度が高くて、悩む悩む(歓喜にふるえる)。
そう、この瞬間を味わうためにはるばるアジヤの島国から12時間もかけて飛んできたのです。
滞在はまだ数日を残しているわけで、このような楽しい悩みなのですから、この場で早急に結論を出してしまうのもつまらない、と考えて、一旦お店を辞して、目についたパブにまたしても飛び込んでしまうのでした(やっぱりね)。
そうそう、お店を出がけに外を見たら、折悪しくロンドン名物の小雨が降り出していたので、やったぢゃん、とばかり、急遽
買ってしまいますた!!over shoesと呼ばれる、ラバー製の靴カバーですが、黒、茶色、そしてこのイエローとあったので、試着したのですが、やっぱこれっしょ、といって、イエローのやつを履いて帰ってきてしまいますた。国内ではそれこそリーガル一足分のお値段ですが、現地ではかろうじて許容範囲。VAT Refundも可能でしたから、良い買い物か?