嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 ロンドン2015-3 めずらしく観光に勤しんでみる

2015-02-22 07:15:26 | 加齢なる遠足(爆)

がーん、私のたびでは、観光のプライオリティはつねに低い位置にございます。人込みがあまり好きではないことと、レキシに疎いのが原因ですが、ことロンドンに参りましたからには、そんなことを言っていたのではソン!付け焼き刃に過ぎないのですが、行きの機中ではガイドブック片手にルート研究に熱中したのですが、実際にこれらの歴史的建造物や、市中のそこかしこにこれでもかとある、世界遺産を目にしますと、その迫力に圧倒されてしまい、2箇所も回ったらもう満腹状態(飽きるとはいってませんよ)。

あわててパブに避難する、の繰り返しでございました(またかよ!)。

画像の大英博物館は、なんと入館料無料な上に、写真撮影も自由。ただし、館内をくまなく見て回るのにはおそらくひと月あってもどうか、というくらいな内容の濃さを誇ります。常に人でごった返していると思いがちですが、どっこいテーマ別に細分化された展示室は、場所によっては貸切状態で楽しめてしまうのです。ううむ、飽きない。歴史に疎い私でも、ものすごいオーラに引き込まれて、佇むこと数知れず。いやあ、たまには良いものですのう。

パブでいい気分になったところでテムズ沿岸にも繰り出してみますた。ロシア人の団体や、中華にまみれて歩いていると、みんなつまらなそうにしているのが伝わってくるのですが、行きたいところへ自由に行けないせいだろうなあ~、と。パブでも寄れば、と言おうかと(余計なお世話だから)。

昼からヨイヨイな私は、テキトーに流しては、パブでcider。美味しそうなお店に寄っては、ちょいとつまむ。の繰り返しで、じつは歩くのもだんだん億劫になってまいります(ヲヒヲヒ)。イギリス料理は味付けがどうの、と言われるのはよく聞く評判ですが、なにそんなの観光ツアーに組み込まれた給食センターみたいなホテルやレストランでばかり食べてしまったせいですよ。ちゃんとメニューを読んで、雰囲気を検分して店えらびを行えば、そうそうハズレやしませんて。

画像のBlack & Blueは、ステーキハウス。リブアイをブルーに焼いてみよ、と言って注文をしましたが、ミゴトな仕事でございました。ラズベリーが香るソースも秀逸。赤ワイン進む進む(爆)。ここでは、履いてきたクツをほめられてしまい、テレそうになったのですが、いやあロンドンには靴を見に来たんですよ、と言って世間話に花が咲いてしまったのですた。ちなみにブルーというのはステーキの焼き加減でベリーレアのさらに生っぽいやつのこと。ブラックというのはオーブンを超高温にしてあって、そこへニクを安置すると炭化して真っ黒になる現象をいっているのでしょう。肉ヤキストの私にはぴーんときますた。後ろに写っているのがシャードというロンドン一の高層建築、だったかな(記憶が怪しいです)。

この日は非常にお天気も良く、地下鉄に乗ってしまうのがもったいないほどでしたから、Paddington のホテルに帰還するのにバスに乗ってみます。

ロンドン中心部にはconjestion chargeと呼ばれる渋滞対策と思われる通行料が課せられており、乗り入れには高額な別料金をふんだくられるシステムなおかげで、一般車は非常に少ないです。

超高級車ばかりが目につくのも実はこのせいで、超大金持ちがアストンやベントレーをころがしているのがせいぜいなわけ。あとは業務で乗り入れるトラックや配達バンがほとんど、そして路上のボリュームの大半を占めるのが例のロンドンバスです。

網羅されていないエリアはほぼない、と言える路線の多さと、同じ方向に向かうバスがせいぜい5分おきにやってくるので、びっくりするのですが、慣れると当たり前に思えちゃうから不思議。地下鉄ですと、地上の入り口から乗車まで早くても10分近くかかっちゃうことを考えれば、ムダも少ないはず。それに地下鉄の方はなにしろレキシがありすぎて、トンネルがか細いおかげで車両も狭く、そこへ大柄な人々が詰め込まれているせいで、閉所感これでもか。観光モードで乗るのには面白いのですが、バスに比べると窮屈そのものです。

2階建てのアレ、といえばまあほとんどの方がご存じでしょうが、これね~、一度乗ると病みつき。とくに2階最前列。あまりの心地よさに、降りたくねえ~!となりそうなほどでございます。路線図を眺めて、目指す方向の路線番号を確認。あとはその路線が停まるバス停を目指して歩いて数分、と必ずバス停に行き当たるくらいの密度ですから、問題ございません。現在ではもはや当然ですが、スマホ向けのバスアプリもあって、実はこれオフラインでも使えちゃうのが秀逸。現在地と行き先を入力さえすれば、ロンドン中心部にいる限りバスの路線番号とバス停の位置、所要時間などなどがすべて表示される、というわけです。オンラインならばルート表示がくっついてくるので、さらによし、というかここまで出来ちゃうのか~、と言ってタメ息をつくしかない。

最前列はとにかく、頭上までがウインドウですから、ロンドン市内のミゴトな建造物鑑賞にはもってこいですし、左側に座れば通行人の様子も眺められてそれはそれは楽しいものです。

一度乗ってからはもう地下鉄に乗る気が起きなくなってしまうほど居心地が良いです。

中にはルートマスターと呼ばれる、車掌さん乗車の旧タイプもいたりして、慣れてくると非常に楽しい世界。バス停ごとに顔ぶれが変わるのも、多民族な街ロンドンでは当たり前なのですが、日本からやってきた田舎モノには面白くて仕方がないのです。

気がつけば、乗り換えるべき停留所を大幅に過ぎている、なんてえのがザラだったのですが、なにあわてる必要はございません。反対車線に回って、これまた頻繁にやってくる同じ番号がふられているバスに乗って引き返せばよい。のんびりしたものですが、反対車線からの眺めがまた楽しいときているので、タマランチ会長。

こうして画像にしてしまいますと、サイズ感がわからなくなってしまいますが、いずれもものすごい迫力で車窓に迫ってきますから、パノラミックなことこの上ないです。ううむ、ビールでも、となりそうになりますがそいつは禁止(爆)。というわけで、車窓から目に付いたパブを目指して、次のバス停で降りる、と。まさにパラダイスでございますよ。


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