黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

ベトナム青年おそるべし。安比その2

2006-10-18 15:46:36 | Weblog
安比での研修会。地元=盛岡の塾は、グループ内に専門学校がある。で、そこへ日本語学科を開設して、ベトナムの青年12名を受け入れました。
アジアから「留学生」や「研修生」を集めてコキ使うというあくどい学校があるわけです。で、その学生諸君が悪いことをして「日本の治安を悪化させているのは中国人だー」などという話が出てしまう。九州では悲惨な殺人事件まで起こりましたね。日本人の学生が集まらないから、アジアからの留学生で帳尻を合わせている学校もある。
じゃあ、この盛岡へやってきたベトナム青年たちは…。
これがすごいのです。生活費を稼ぐためにアルバイトをする。ベトナムと日本では経済格差が大きすぎて、家庭からの仕送りなんて問題にならないわけです。アジアでは「親の年収が1万円に届かない」なってのはザラですから。彼らは日本での生活費を自力で稼ぎ出さねばなりません。バイトして遊ぶ金を稼ぐというのとはわけがちがう。で、日本語を勉強する。ここまでなら「なるほど。感心だ」です。コレに加えて、盛岡に来たベトナム青年たちは大学受験の勉強をするのです。
盛岡の寒さにも耐えて、彼らの成果は。
茨城大学、滋賀大学、筑波大学、横浜国立大学、東京工業大、東北大学…1名は東京大学へ合格。12人のうち11人が国立大学へ合格しました。
このドキュメンタリーは、爽やかで、かつ重かった。古久保先生は(内緒ですが)泣いていた。私も完全にノックアウトでした。
「日本人の青少年は何をやっとるのだ!」と。
そういう青年たちをサポートした盛岡の専門学校のスタッフ、地元の人々。これもすごいです。
ベトナムといえば、唯一、強大なアメリカに勝った国。専門学校の理事長氏は「ベトナム人はおとなしいのですよ」と言っておられましたが、静かで強いのだなぁ。
「日本は…。ともかく、うちの塾の生徒たちはしっかりさせねば」と決意。ホーおじさんならぬフーおじさんが気合いを入れます。
今日の写真は岩手県安比高原での研修会の情景。

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