King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

高速自動旋盤に思うこと

2005年09月01日 22時08分27秒 | 日々のこと
昨日は、午後から雨の予報でした。しかし、しっかり
晴れたので色々予定が狂いました。昨日のうちに洗車を
しておくべきでしたが、台風のせいで予報もずれたので
しょう。今日は、午前中用事を済まして午後はいつもの
ジムでいつものメニューをやり、午後の体育館の蒸し風呂の
ような熱気を楽しみました。結果、夕食前の計測で体重は
ほぼいつものものになりました。これで後昼飯を馬鹿食い
しなければまたもとの水準をキープ可能と思われます。

村薫の『李歐』を読み終わりました。彼女が『マークスの山』で
直木賞をとって以来彼女のあらかたの作品は読みその面白さに
とりこになりました。特に合田刑事がでてくるシリーズは特に
面白さが際立ちます。しかし、最近の傾向はどうも盛りを過ぎた
というよりもはや作家生命が危ないのではないかと思わせる活動
ぶりです。昨年の日経新聞の朝の連載の突然の休止や最近の出版
状況でも売れっ子という状態ではありません。それでもコメンテーター
や新聞のコラムにはたまに登場していて彼女の読者が少なからず
いる事をうかがわせます。ファンとしてはこの『李歐』は複雑な
物を含みます。もはや合田シリーズのようなものは書けないのかと
言う危機感です。『レディージョーカー』では、ヒットはとりましたが、
あれは書いてはいけないものまで書いてしまった感があり、この
『李歐』にも書かなくても良いのに何でまたセルフカバーなど
したのかという疑問を感じます。

新聞の連載は、打ち切りというショッキングな事件で、私は新聞を
毎日切り抜き読むのを楽しみにしていました。それが挿絵作家の
著作権問題がおき、さらには小説自体が契約違反的に打ち切られたのは
作家としての価値がやはり第一線から滑り落ちた感じを受けました。
途中で終わった小説はどこかの雑誌で継続しますということで、その後
本になるはずですが、まだ本になったというニュースを聞きません。
もはや新聞の切り抜きもとっておく価値もなく、本をでたら読もうと
待っている状態ですが、それもなかなかでないとなると余計に村薫
の価値がやはりだめだったのかという評価に傾くのです。最近の名の
売れている作家が取る直木賞は、それ以降のヒットがなく賞を取ること
で留めを打たれるようなそんな印象です。宮部みゆきにしろ京極にしろ
大ヒットを飛ばしているのに何で今更という作家たちは、本来新人賞
的なイメージの直木賞という賞自体のイメージも変えてしまいました。
そんなわけで、村の合田刑事と京極の京極堂シリーズを心待ちにして
います。それと同様、新宿鮫や餓狼伝、スカーペッターとお気に入りの
シリーズはありますが、最近それを満たしてくれる事がなくなりつつ
あります。がんばれ私のお気に入りの作家たち。
コメント
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