November 2, 2005
KeyArena,
Seattle, WA
Attendance: 16,51
FINAL 1 2 3 4 T
Clippers 26 24 14 37 101
Supersonics 27 23 25 18 93
2年まえの日本でオープン戦をやったときにもこのカードでした。
オープン戦として、日本ではレイアレンがこなかったのにもかかわらず、
大分盛り上がったのは、日本の客が熱くなったからでしょう。レイアレンと
再度の契約に成功し先シーズンは、デビジョン優勝。まあ今回も間違いない
成績を残せるだろうと誰もが見ていると思います。核となるレイアレンがいて
リドナーの成長とルイスが好調なら、オフェンスは問題ありません。
誰がセンターをやるか。コリソン辺りが安定感があるのですが、先発は
ルーキーのジョアン・ペトロでした。18歳の新人です。この辺にチームの
苦悩が窺えます。試合は、開幕らしい混乱の中始まりジャッジの不可解な判定や
クリッパーズの練習してきたんかいというような無様なプレーなどがあり、
ソニックスのプレーにばかり目が行きます。クリッパーズは、ブラントの
ワンマンチームでマイルズとクウェンティン・リチャードソンがいたときには
これからこいつらが伸びるという予感がしましたが、ふたりとも出て行って
しまうとあまり好きなチームでもなくなりました。
昨年現地で見たときにもブラントの人気はものすごく、皆彼を応援に来ていると
いう感じでした。ロサンゼルスはクリッパーズとレイカーズがホームにして
いますが、レイカーズには主に白人のファンが多く、クリッパーズには黒人の
ファンが多い感じです。客席の感じが明らかに違いました。一軍とに二軍の
試合くらいファン層と雰囲気に差があります。チケットにもその差が歴然と
存在します。レイカーズの半分位の料金でクリッパーズはより良い席でみれ
ました。そのクリッパーズはなんと久々にビックネームが加入しました。
私の好きなサムキャセールです。チームのエースでさえ遠慮するような傍若無人
振りなプレースタイル。前半は、ブラントを使うこともありましたが、キャセール
がドリブルで持ち込んですぐシュートを打ってしまうシーンが多々ありました。
それに加えて簡単なターンノーバーを許してしまういい加減さが今年もだめか
というイメージを持たせます。ソニックスがリドナー、アレン、ルイスとパスが
周りどこからでも点が取れるのに対して、キャセールがひとりで点をとる以外
得点パターンがないのです。最初早々に12点差がつき、さすがにパターンを
変えるかと思いきや別に選手を変えるわけでも戦法を変えるわけでもないキャセール
お任せのままです。しかし、このキャセールお任せが実は重要な意味を持ちます。
ワンマンだろうがエースだろうがそいつに全部任せられるという選手はそう
いないのです。ジョーダンがでていたらそれがかつてのように神でなくても
ボールを回し続けたウィザーズのようにキャセールほどの選手ならもうお任せ
するしかないのです。前半は二対三のような試合でしたが、どういうわけか
50対50で終えて、キャセールがお休みしている間にまた10点差がついてしまい
ます。もうソニックスもレイアレンやルイスは出さなくても最後の5分だけ
出せばもう勝ちだと予測しました。後半はラドマノビッチやコリソンがでて
彼らがリバウンドを取ると速攻というパターンが決まりました。本来こういう
早い展開で楽に勝てるチームだったのとレイアレンの得意の個人技での得点、
ルイスのスリーポイントと速さと中と外と組み立てて勝てるチームだったのが
後半はアレンが点を取れるところで、あえてペトロにボールを回したり彼に
チャンスを回すような行動が見られました。いつもの彼の華麗な個人技も
今ひとつスピードがありません。それなのにゆっくりでもディフェンスを
かわして決めてしまうようなレイアップがこの日の主武器でした。後半も
10点差をつけ、いつでも勝てるソニックスですが、得意の速攻主体かルイスの
外からかレイアレンの個人技かいまひとつはっきりしません。第4Q に入ると
急にクリッパーズのディフェンスがしまってきて、簡単に得点できなくなります。
そしてオフェンスリバウンドも取り捲りいつの間にか追いついてしまいました。
もちろん点をとるのはキャセールです。キャセールしか点がとれないと解って
いるのに彼に打たれてしまう。それも彼がわざと3Pに絞ってインサイドの選手に
ダブルスクリーンの後のブラインドでボールを摘むと実に早いシュートで
きっちりと決めてくるのです。戦力や技術で勝っていてもこのように負けてしまう
実にシビアなスポーツです。それもシアトルホームコートだけにオープン戦を
落としたのは痛いです。今までセンター不在が課題だっただけに新人のペトロ
を育てていく戦略なのでしょう。今回もコリソンが5ファールで引っ込んだ辺りが
鍵です。ラドマノビッチを先発で使い、エバンズ、コリソンをディフェンス
強化でいつも使えるようにしておかないと今回のようにディフェンスから
崩れてしまいます。
他の試合では、76ersが開幕から3連敗、ワシントン、デトロイト、ミルウォーキー
と三連勝です。そして、クリッパーズもなんと3連勝です。それもウルブスを破って
ですからそりゃあ強さも本物です。キャセールの古巣ですから、恩返しをしたので
しょう。スパーズは磐石の試合運びをみせ今年もやると感じましたが、ヒートは
簡単に勝ってる訳でもなく、オニールが故障というアクシデントも発生して簡単に
西のスパーズ、東のヒートとはいかないようです。コーチの変更になった
ピストンズが好調なのが一安心です。
KeyArena,
Seattle, WA
Attendance: 16,51
FINAL 1 2 3 4 T
Clippers 26 24 14 37 101
Supersonics 27 23 25 18 93
2年まえの日本でオープン戦をやったときにもこのカードでした。
オープン戦として、日本ではレイアレンがこなかったのにもかかわらず、
大分盛り上がったのは、日本の客が熱くなったからでしょう。レイアレンと
再度の契約に成功し先シーズンは、デビジョン優勝。まあ今回も間違いない
成績を残せるだろうと誰もが見ていると思います。核となるレイアレンがいて
リドナーの成長とルイスが好調なら、オフェンスは問題ありません。
誰がセンターをやるか。コリソン辺りが安定感があるのですが、先発は
ルーキーのジョアン・ペトロでした。18歳の新人です。この辺にチームの
苦悩が窺えます。試合は、開幕らしい混乱の中始まりジャッジの不可解な判定や
クリッパーズの練習してきたんかいというような無様なプレーなどがあり、
ソニックスのプレーにばかり目が行きます。クリッパーズは、ブラントの
ワンマンチームでマイルズとクウェンティン・リチャードソンがいたときには
これからこいつらが伸びるという予感がしましたが、ふたりとも出て行って
しまうとあまり好きなチームでもなくなりました。
昨年現地で見たときにもブラントの人気はものすごく、皆彼を応援に来ていると
いう感じでした。ロサンゼルスはクリッパーズとレイカーズがホームにして
いますが、レイカーズには主に白人のファンが多く、クリッパーズには黒人の
ファンが多い感じです。客席の感じが明らかに違いました。一軍とに二軍の
試合くらいファン層と雰囲気に差があります。チケットにもその差が歴然と
存在します。レイカーズの半分位の料金でクリッパーズはより良い席でみれ
ました。そのクリッパーズはなんと久々にビックネームが加入しました。
私の好きなサムキャセールです。チームのエースでさえ遠慮するような傍若無人
振りなプレースタイル。前半は、ブラントを使うこともありましたが、キャセール
がドリブルで持ち込んですぐシュートを打ってしまうシーンが多々ありました。
それに加えて簡単なターンノーバーを許してしまういい加減さが今年もだめか
というイメージを持たせます。ソニックスがリドナー、アレン、ルイスとパスが
周りどこからでも点が取れるのに対して、キャセールがひとりで点をとる以外
得点パターンがないのです。最初早々に12点差がつき、さすがにパターンを
変えるかと思いきや別に選手を変えるわけでも戦法を変えるわけでもないキャセール
お任せのままです。しかし、このキャセールお任せが実は重要な意味を持ちます。
ワンマンだろうがエースだろうがそいつに全部任せられるという選手はそう
いないのです。ジョーダンがでていたらそれがかつてのように神でなくても
ボールを回し続けたウィザーズのようにキャセールほどの選手ならもうお任せ
するしかないのです。前半は二対三のような試合でしたが、どういうわけか
50対50で終えて、キャセールがお休みしている間にまた10点差がついてしまい
ます。もうソニックスもレイアレンやルイスは出さなくても最後の5分だけ
出せばもう勝ちだと予測しました。後半はラドマノビッチやコリソンがでて
彼らがリバウンドを取ると速攻というパターンが決まりました。本来こういう
早い展開で楽に勝てるチームだったのとレイアレンの得意の個人技での得点、
ルイスのスリーポイントと速さと中と外と組み立てて勝てるチームだったのが
後半はアレンが点を取れるところで、あえてペトロにボールを回したり彼に
チャンスを回すような行動が見られました。いつもの彼の華麗な個人技も
今ひとつスピードがありません。それなのにゆっくりでもディフェンスを
かわして決めてしまうようなレイアップがこの日の主武器でした。後半も
10点差をつけ、いつでも勝てるソニックスですが、得意の速攻主体かルイスの
外からかレイアレンの個人技かいまひとつはっきりしません。第4Q に入ると
急にクリッパーズのディフェンスがしまってきて、簡単に得点できなくなります。
そしてオフェンスリバウンドも取り捲りいつの間にか追いついてしまいました。
もちろん点をとるのはキャセールです。キャセールしか点がとれないと解って
いるのに彼に打たれてしまう。それも彼がわざと3Pに絞ってインサイドの選手に
ダブルスクリーンの後のブラインドでボールを摘むと実に早いシュートで
きっちりと決めてくるのです。戦力や技術で勝っていてもこのように負けてしまう
実にシビアなスポーツです。それもシアトルホームコートだけにオープン戦を
落としたのは痛いです。今までセンター不在が課題だっただけに新人のペトロ
を育てていく戦略なのでしょう。今回もコリソンが5ファールで引っ込んだ辺りが
鍵です。ラドマノビッチを先発で使い、エバンズ、コリソンをディフェンス
強化でいつも使えるようにしておかないと今回のようにディフェンスから
崩れてしまいます。
他の試合では、76ersが開幕から3連敗、ワシントン、デトロイト、ミルウォーキー
と三連勝です。そして、クリッパーズもなんと3連勝です。それもウルブスを破って
ですからそりゃあ強さも本物です。キャセールの古巣ですから、恩返しをしたので
しょう。スパーズは磐石の試合運びをみせ今年もやると感じましたが、ヒートは
簡単に勝ってる訳でもなく、オニールが故障というアクシデントも発生して簡単に
西のスパーズ、東のヒートとはいかないようです。コーチの変更になった
ピストンズが好調なのが一安心です。