King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『コンテイジョン』観た

2011年11月22日 09時25分34秒 | 映画
昨日のレイトショーでみてきました。

題名のcontagionという名も良く覚えていないで、
contentionかコンテジションだと思っていました。

とにかく名優が揃って監督も有名でかなり期待して
でかけました。

日経夕刊の映画評も星四つでした。

私の評価は大甘で星三つです。

つまりませんでした。

同じような映画でダスティンホフマンの出ていた
『アウトブレイク』があったわけですが、その時は
政府の関与とか軍事的背景とかテーマがあった
わけです。

今回今日的状況では、
強毒化したウィルスが発生しどんな被害を及ぼすか
はいつ現実化してもおかしく無い状況で、それを
映像化して見せたわけです。

毎年、鳥インフルエンザや新型インフルエンザの
脅威が言われる中、これからその季節と合わせて
の公開なのに、全くお客も入っていませんでした。

題名をカタカナで英語にした意味は何なので
しょう。

名優が沢山出ているんだけど、一つ一つのドラマ
が完結してなくて、ヒーローも無く、核となる
ストーリーも問題と対処がなく、解決という安心
や達成感がないというのも物語が何を描き、何を
主張したいのかぼやけています。

出てくる主役級の男性がなぜかみんなかっこ悪い
というのも特長です。

みんなデレっと太った感じで、アメリカ映画に
ありがちな正義や職責という上ではどこまでも
真っ直ぐで献身的な高潔さが描かれるはずが、人間的な
ズルが描かれます。

究極な場面では、食料やワクチンは絶対数が足りず
それは略奪やばかげた行動に結実し、ただ解決を
遅くするというおろかさだけが露呈するのです。

日本は同じような立場にたたされても略奪や暴徒化
する事もなく淡々とみんなが耐えていたと世界から
絶賛されましたが、それが果たして良かったのか
現場の混乱以上に未だに対処の遅れている政府の
対応を見れば賢い行動が良い結果を生むのかという
のも考えてしまいます。

この映画で考えさせられるのは、いつもヒーロー
いつも正義に翳りが出てきたということは、トップ
に立つアメリカの変化でしょう。
コメント
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