King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

梅雨らしい朝に

2013年06月07日 10時11分19秒 | 珈琲
半袖ではちょっと肌寒い感じの今にも雨が降りだしそうな梅雨空の
朝です。

こんな朝にも季節のブレンドはさわやかに朝を演出してくれます。

今朝も『青嶺』で朝の一時を過ごしました。

珈琲の香りに包まれる朝は安寧とくつろぎが訪れ、しばし鳴きかう鳥の声にも
耳が向きます。

今年は、ウグイスよりケトルケトルケトルとずっと言っている鳥がいます。

チッチッチッというホオジロ系やスズメなどいろいろな鳥の声がしますが、
時に気になる特長のある声がずっと繰り返し耳に残るときがあります。

それが今のケトルケトルケトルという鳴き声です。

何かせかされているようなのんびり珈琲を飲んでいるんではないですよと
言われているような感じの声でした。

そんな声にせかされて焙煎室の掃除にかかります。

先日焙煎機をかなり徹底的に掃除したところ温度計の出方が変わり、
ハゼの温度が早くなり予断を許しません。

豆によりその温度もまちまちに変わるという本来の形になってきました。

これにより細かい変化をつけることが可能になったのですが、これが
いいのか、前のどの豆でも同じ温度でハゼが来る状態がいいのか
よく解りませんが、新豆を焼くときの注意は前以上に必要になりました。

そして、気が付くこともあり、ガスの開け閉めもそんな細かくするよりは
あるときに開け、あるときに締めるという二回くらいで十分な感じも
します。

絶対に変化を付けてはいけないポイントはあり、少しの開け閉めで豆に余計な
苦みが出たり、本来の味でないものが強く出たりします。

そんな失敗により決してしてはならないものが増えてきて操作法も確立
していくのでしょう。

そんな焼き方を他の店で請われて焼いてみたりしてお互い研究をして
見るなんてこともありますが、結構見せてもきずかれないことの方が多い
というのが最近の傾向です。

割と深く煎ればOKというのがあるようで、それも早く手短に仕上げるのが
傾向のようです。

スペシャルティの豆を取り扱うことによりマイクロサイズの釜を導入する
店も多くなり、それでいつもの焼き方をして失敗しているのもよく聞くこと
です。

お客さんはこちらがネルを変えたのまで解る人がいます。

決して手を抜けないというそういう気持ちをいつも維持したいものです。
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