春の雪は珍しいわけでもなく、梅の花に雪が積もる写真はよくあります。
春上旬の雪も珍しいわけでもありません。でも、満開の桜の木に雪は
ちょっと珍しいかも。
当店の庭の花の散った杏の木にも積もり出しました。
昨日はこのブログのアクセス履歴からふと他の焙煎関係の記事を読んでいると
そのスタイルと時代の変遷を感じ今のデザインや方法での存続ではいけないのでは
とふと感じ、改良に向け手を付けようと思うと何かと有料化というサービスを選択
しないといけないこともあり安易に動けないとなってしまうのでした。
副産物として検索方法の仕方というのがありました。今ではGoogleに興味のある
言葉とか人物名を入れると何万というページがヒットして結局ほしい情報に辿り
着かず、検索されているのは同じページばかりということになります。昔から
and検索とかor検索などのコマンド検索はありますし、やり方はGoogleにも出て
います。最近では知りたい言葉にどこ?とかとは?と人工知能に聞くような検索が
主流にもなっているようです。
ですが、あまり知られていないより濃い検索もあることが解りました。
やはりこれはcssの書き方とか最近変化の大きいHTML言語の勉強が必要かと
思うのでした。
こうしてブログを書いている最中にも杏の木がますます白くなってきました。
もうこう言う日は来店者も来ないだろうと思っているとそうでもなく雪をみて
思い出したとか珈琲を飲みたくなる人もいるのです。
こういう時にはしっかりと珈琲感のあるニカラグアなども良いものです。
最近このニカラグアらしい強い核のあるものと苦みの特長のあるものが少なく、
かつて安かったエルレクレオなども入らなくなってしまいしばらくは当店も
スペシャルティの豆しかなかったのです。
ここにきて前回も入れたサンタアナ農園はスペシャルティながらニカラグアらしさが
あり、中米のスペシャルティのようにブルボン系の軽さが売りの物とは違います。
それと合わせて飲みたいのはナチュラル系の豆でこういう豆は最近20Kとか30Kの
真空パックで送られてくるものが多く、日本の自家焙煎業者の釜が年々小型化するのを
知りそれを狙ったかのような少量高額高品種の品なのですが、これが高いだけと無視
するにはあまりある魅力があり、危険な誘惑にも満ちています。
というのはこういうナチュラルの豆というのは生豆の状態からフルーツ感のある香りや
フローラルな香りに包まれていて焼く前から楽しくなるものなのです。もちろん焼いているときにも
ウオッシュドの蒸れたような匂いはなく、良い香りがどんどんあふれてくるのです。
焼き上がりの酸味を予想させる鮮烈な刺激臭もフルーツの甘味を予想させる香りを含んで
いてとても気持ちが良いものです。
ただ、どうでしょうそんなに素晴らしいのならずっとそのナチュラルのスペシャルティの
真空パックを常備していれば済みそうですが、ことはそう簡単ではなく確かにそのフルーツ感と
甘みは魅力に違いありませんが、それも知ってしまえばそれで充分目的を達したとされれば
その夢心地もあとは冷めるだけです。ところがつかめそうでつかめないとする複雑さがあれば
それはまた別です。つまり日々変わる魅力を感じさせる豆というのがあり、その複雑さという
魅力を知ればもうそれに病みつきという事も理解されるでしょう。
これはいつものこの味というものを持ちつつ、また感じる複雑な酸の魅力があるそんなものが
良い珈琲でその代表がバカマラです。
複雑なのはこう文字で読みそれならばとナチュラルの高い豆を有名通販店やどこのモールにも入っている
有名スペシャルティ専門店で買って飲んでもそのように感じられるかというとそうでもないという現実です。
最近、その焙煎の妙も天才焙煎士のレシピを再現するアプリ付きの焙煎機などが売りに出ていて
さもこれで万全という商態に手の届く趣味として焙煎と味が身近になったかのようです。
先日当店に来店された方の言葉がここで思い起されます。
その方は珈琲が趣味で旅先で見つけた自家焙煎店もしくは目的の自家焙煎店で珈琲をまとめ買いする
のが趣味というのですが、当店で試飲した時に驚きの一言を漏らしたのです。
これが自慢とか宣伝で書くのではなく世の中に蔓延っているものの正体との比較なのですが、その方は
スペシャルティの店でいわれる花の香とか果物の香りというのが初めて感じられたというのです。
世の中のコーヒーは例えば缶コーヒーなど強烈な香料が入っていたり、ティーバックやおみやげの
フルーツティーなどは完全に人工の香が強く付けられています。つまり消費者はそれらにならされて
自然の香とか自然の匂いに敏感ではなくなっているのです。
それでも当店のガヨマウンテンを試飲され薔薇の香りを確かに感じると感動され、シャキッソにすみれの色を感じる
そういう共感覚にも似た感動を感じていただけるのです。
私がよく使う表現のチョコ感やモカマタリに感じるワイン感など皆さんに知っていただきたい味の世界は
残念ながら共通にどこでも感じられる状態に売られていない現実と客側の感性にも人口のにおいや味に慣らされた
人にはその差の妙まで感じていただけないのかもしれません。
これからもそれらを実感していただける人を増やしていこうと思います。