King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

江之浦測候所の味わい

2019年04月12日 11時23分52秒 | 珈琲

今一番生きたい場所のトップにあるのがこの江之浦測候所です。

 

設計者の思想が彼の芸術作品の元がそのまま建物になったかのような

そんな造りです。

 

人類の進化へ思いはせるとき、やはり突き当たるのは今の時代が変わろうとする

現代の平成という時代に我々が経験した負け続けた経験です。それは日本人の働き方に

現れていて、サービス残業と隠し残業をしてまで働く労働者の団体意識です。

それはあのとうとう辞任した人の言葉からも解ります。あの桜田元五輪相の

自身が言うように能力はあり、選挙を経て数々の修羅場を潜り抜けてきたから議員になり、大臣まで

たどり着いた事でしょう。一般にはそんな知識しかないのという資質ながら、それでも

それが選ばれてしまうという選挙システムとは、日本のシステムがそんなワイワイと集まる

団体の中で少し受けのいい人とか、人よりよりそんな団体に顔が売れているとか、何の実績も

能力的手腕より、ちょっとした知名度だったリ、ワイワイとやれるサービス残業精神だったり

が重要視され、同じように知名度で成り上がった人に重用されその人のつながりから大臣まで

上り詰めたという事でしょう。まさに忖度社会とワイワイと群れる村社会の産物だったと予想されます。

 

その群れる事こそ人類の進化のカギであり、ネアンデルタール人をしのいで人類として生き残った唯一の

種族ということになります。その特性とは虚構を共有できるという事だと見事に喝破したのがユヴァル・ノア・ハラリ

です。それを形にして見せてくれたのが杉本博司氏なのではないかとふと思うのですが、それより逆に

私自身が自分の趣味を形にするとしたらまさにこんなストーンヘンジであり石舞台であり、人類の

意識の起源をそのまま体験できるものを作りたいという欲求と美術品に囲まれて生活したいという

蒐集癖の極地にこの建物はあると言えます。

 

この測候所には冬至の光や夏至の光を味わう舞台があります。

 

こんな一年の特別な時にここにいてその景色とともに飲むとしたらどんな珈琲かとどうしても

思わないわけにはいきません。

 

しかし、私にはしっかりと冬至の時に味わう珈琲も実際にイメージし、どんな豆でどんな光と風景に

それがどんな香りと味を紡ぎ出すかまで想像できます。そうした時に、逆に人に私の予想や想像を

裏切るこう来たかというのも味わいたいという欲求もあり、人に意見を聞いたり人がそこに立つと何を

思うかどうしても確かめたくなります。

 

それがいま私が江之浦測候所に立ちたい理由です。

 

私の季節のブレンドを楽しみにしていただく人も増え、また月が過ぎ、先月のブレンドを

ほしいという人も未だに居ますが季節のブレンドの説明や試飲をすると今の季節のブレンドをまた

喜んで買っていただけます。季節とともに飲みたい味があるという共感を持っていただける

と同時に、また自分はこういう珈琲が飲みたいという主張も歓迎しています。

コメント
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