King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『The expanse』感想

2019年04月22日 17時21分04秒 | 映画

これはAmazonで一気に見てしまいました。

それだけ面白く、今までのドラマSFとも次元を異にしていました。

最初、刑事が富豪の娘の行方を追うというサスペンス仕立てなのですが、

それが宇宙の三つ巴の政治問題軍事問題にすり替わる民族と軍事とか宗教が

果たす役割とか武力により開拓される宇宙の姿はこれは米が経験した建国の歴史でも

あり、自身がとってきた奴隷制や賄賂と汚職だらけの公職や人種差別に偏った宗教と

何も誇れるものがなかったのが広大な国家と自由と平等という築き上げた理念を

アピールして世界のトップであり盟主であるという暗い部分の黒い歴史には

それはもう見事に蓋をしてしらを切り触れないという日本も少し見習った方がいいのかも

知れません。

 

未だに日本は敗戦国だからという論調や米追随を批判したりする人はいますが、

それはその方が都合がいい人がいるからそうなっているのであり、そもそもそれを

招いたサンフランシスコ講和条約署名を果たすための戦略を未だに不平等条約や

日米地位協定を見直せないのも米に頼り切っている方が儲かったり得したりする人が

多いという事です。

 

本来なら朝鮮も南北統一したいらしいから米も韓国日本から撤退してグアムまで

引いてくれと要求すればいいのです。

 

それを日本の安心安全のために基地があるだとか占領の抑止力になるとか大嘘を

かまし自分たちの私腹を肥やし続けているのです。

 

先日、韓国の海産物輸入禁止は不法ではないという判断が下されましたが、これなどは

日本は早く気付くべきことで、正義とか正統などより自国の都合が一番大事なのです。

もし、日本の主張を認めたら今度は自分たちが輸入再開をしなくてはならないのです。

今でも米や中国EUはいわれなく禁輸を強いているのにそんなことできるはずがないのです。

 

正しさよりも力関係で成り立っている国際社会は、クリミアは併合されたままであり、

ゴラン高原に武力制圧したのも米によるお墨付きを得やりどくの世界、武力制圧OKという

大戦以前の侵略模様なのです。武力による侵攻は認められない、基本的人権の尊重と、

法の支配の下での平等というこれまで国際社会が経験して得てきたものを今こそ具現して

行かなくてはならないそんな時に、声を大きくして騒いだもの勝ちのような状態にしては

ならないのです。

 

今までのピンチにヒーローが現れたり騎兵隊が駆け付けたりするのが米の物語で正しいものは

最後まであくまで正しくて悪がくじかれるのですが、もはやそんな嘘くさいものではだれも

騙されず、共感も得られないことから『The expanse』では愛するもののために戦うでも

なく、正しいことのためにできることをするという一貫した正義感も常にかっこよく勝利し

続けるわけではないのです。

 

テロ組織やら暴走した民族意識の団体とか勝ち目のない戦いや全人類を滅亡させかねない

愚かな存在なども自分たちの子孫により良い未来を残すためだったリ軍事行動にもなにかしら

の意味合いが滲み、全くの悪という描き方でないのが秀逸です。ナオミがフレッドジョンソンに

プロト分子サンプルを渡してしまうのも愛する人の裏切りなんだけどベルタ―も持つべきという

考え方はその三すくみの力の均衡という今でいえば北朝鮮の核武装のようなもので実に現実的な

選択なのです。

 

ただ、そのプロト分子というものが実験ではとてつもなく手の付けられないものでハイブリットで

子供に移植して兵器化するなどしてもそれがどうして兵器になるのかと思ったらとにかく感染させる

だけという使い方で地球軍が火星軍に実戦使用して、それをフレッドジョンソンが阻止して助けるという

あれよあれよという展開で気になったのはプロト分子なるものは核が好きで核ミサイルで釣ってエンジンで

焼き殺したという話だったのに核ミサイルで攻撃して消滅したというのはいかがなものかと思ったり、

いささかおかしい点は各所に点在するのです。それでもそれを感じさせない早い展開と今までにない

複雑でいて現代に通じる世界観というこの先どうなっちゃうのという感じでつい先を見たくなるのでした。

 

プロト分子がリングになり、この先外宇宙とアクセスが可能でこの後どんな勢力が登場するのか実に気になる

ところで終わり、原作はもうかなり出ているらしいのでどこまでやってくれるのか楽しみです。

 

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メイリングリストと謎の連帯

2019年04月22日 09時30分03秒 | 珈琲

気が付くと変わっていることというのは意外とあり、

気が付いてからなんでそんなことになっているんだと話題に

なることも少なくありません。

 

パソコンの進化もそれにつれ様々なソフトが現れそれにつれ色々なコミュニケーションやら

人との出会いやら新しい興味が芽生えたりしてきたのに、知らぬ間に変わっていたと何やら

裏切られたり騙されていた感じに感じることもあります。

 

昔はパソコンで文書を作る人とワープロ専用機で文書を作る人といて、高度成長期やバブルの

契約書がこういう印刷屋さんの専門分野を脅かしました。町の印刷屋さんは都内でも地方でも同じように

活字を拾って組んで文書を作るなんてところがまだあり、和文タイプライターなるものも使われていました。

 

私が不動産の仕事をしていたのでこういう文書の変遷はよく覚えています。というのも登記には和紙に

和文タイプで打ったものでないと受け付けてくれなかったので、専門の業者に任せて書類を作る人が

殆どでした。ところがOA機器の発展で普通のコピー用紙にパソコンで打ったインクジェットの文書でも

良いことになり、さらに役所をコンピューター化するというので登記の証明やら閲覧の料金を倍に値上げして

消費者に付けを押し付けたのです。

 

私はこのように役所が勝手に決めたために税金やら手数料やらが大幅に値上げされあげく特殊法人などに

事務が丸投げされたりするケースを何度も経験し、税金や制度など国会等のくだらない質疑で変わるのでなく

巧妙な役人の罠により全て牛耳られており、意味もなくどんどん簡単に搾取されるのが国民だというのを実感しています。

 

だから役所主導の大型公共事業をいきなりストップという公約で起きた政権交代に大いに期待したのですが、

その何も決められず役人など使い倒せない現実に大きく落胆を味わっただけでした。政治家が税金も予算も決めて

いるように思われていますが、現実には自分たちの権益をいかに維持するか、天下り先をいかに多く作るかを

普請している官僚機構に実はすべての実権を握られていて何かの手続きや許認可を得ようとすれば物すごい税金が

徴収されるのです。例えば何かを建設しようとすると測量から登記とまだ変更を加えてもいない段階で税金は

様々な名前で掛かってきます。そして建築に関する法律もその思想が戦後の焼け野原から粗製乱造の家を建てるための

法律なため不動産なのに資産としての価値がない国民に力が残らないような仕組みになっているのです。

 

税金というととかく所得税が主なものと思われますが、社会保障とか保険と名を変えて徴収されているものから

資産として持っているものにも重ねて税はかかり、投資すればまたとられと何度となく遠慮なく掛けられています。

それも自ら進んで納めに行かないといけないというバカらしさです。

 

役所などいくらもあり、それぞれに勝手に税やら手数料やらと名目を付けそれは逆らうことも拒否することも

できず、年々増えています。こういう規制や抑制がかかる社会はどうしても勢いを失い少子高齢化などというのは

そもそもは社会の活力を奪うダニのようなのが増えたせいだと思います。

 

今朝見た夢で謎のメイリングリストを立ち上げるというもので昔あった掲示板とかメイリングリストでの交流と

いう懐かしい話も実はみんな騙されたがっていたのではという方向に話が進みました。

 

今でもSNSとかメールで加入するだけとかアンケートに答えるだけでお金がもらえるようなものがたくさん届きますが、

これだけ詐欺とか特殊詐欺と宣伝されていてもひっかかる人はいるという元々だまって搾取されるのに慣れている国民は

そんな簡単な詐欺も見抜くことができずにあっけなく金を振り込んでしまうのでしょう。

 

いい加減自分たちは搾取され続けていることに気が付くべきです。

 

言われるままにスマホに乗り換えたり復興だと言われればすんなり募金でも増税でも仕方ないと納得する国民なので

安心安全などと言いわれ戦闘機やら基地やら作る政府は果ては閣議決定だけで集団的自衛権もOKにして

しまいあげく憲法改正して国防軍を明記などと留まるところを知りません。

 

そんな事とは無縁の世界に逃げ込みたいとやはり朝飲む珈琲や次に入れる豆の事を考えて

しばし忘れてしまうのです。

 

先日お得意様に試飲していただいた時に次々に試飲して色々な味を試したいという要望に

応える度こちらの説明が今飲んでる実像を感じる以上に虚像の表し方とか表現とかを知りたい

と感じ取れ人はみんなそんな共通のイメージを作りたがってるのかという事もありました。

 

しかし、この珈琲はバラの香りがすると言って出してもその人が初夏のさわやかな朝に庭の

薔薇が香りだした鮮烈なイメージを抱いたことがなかったらいかに言葉を尽くしたからと言って

何を言っているのか何を指しているのかさえも解らないのです。

 

しかしながら当店にいらっしゃるお客様は本当に薔薇の香りがするんですねという方の方が

多く、一つ一つの試飲でも驚きと喜びの顔の変化を見ると皆同じものを感じて明らかに

同じ表情の変化をしてひとこと漏らすという同じパターンの人ばかりです。そんな経験からも

今どんな心地をしたんだなと推測できそれにかぶせて何か言う必要もないし、後は後味という

プロセスを伝えるだけです。

 

今よく試飲するのはニカラグアです。

 

これはしっかりとニカラグアらしい味の豆でそれは久しぶりというか、これだけの値段でこの味がと

いう喜びにあふれたものになっています。

さらに、ニカラグアらしい風味と言い表しているその陰にもうひとつレモンのようなさわやかな感じが

訪れるのが特徴で林檎やアプリコット、そんな果物とナッツのような脂質がジュワッと口に広がったあと

ピッと口の中がいったん締まる感じがするのがレモンの感覚です。マティーニでいえば最後にオレンジピール

をひと搾りするあの最後のひと搾りの香です。

 

私が通ったバーのマスターはこのオレンジピールの代わりにレモンで代替していてこの最後のひと搾りの

鮮烈な香り付けはいつも絶妙でありあの手際と香りを思い出さないわけにはいきません。

ここまでの鮮烈なイメージがあるけれどそれをレモンの香りが最後にしてという言葉にすると私がイメージ

している一連の物を説明しないといけないし、そのマスターの作るマティーニ味のいかに素晴らしかったかまで

どうしても語らないわけにはいかず、彼が何を使いどこの店にもない組み合わせで飲ませてくれたかも

如何に極めた味だったかも話は尽きないものになるのです。

 

どこのバーに行ってもいつもこういうカクテルを飲んでいるという話をするとより深い酒やら

味の話ができたものです。

 

しかし、懸念は今の世代は初めから出汁の入った味噌て作られた味噌汁しか知らず、手作りの味と

いうものも人の手間という温かみも味も知らないという人が増えそういう人に同じ共感を求めるのも

最初から無理なのではないかという感じがしないでもないのです。

 

花の香やフルーツの風味が珈琲にするという話も返ってくる言葉がマジなんてことになると

私はもう次の言葉がありません。

 

そんな貧困世代が増える世に誰がしたと嘆かないわけにはいかないのでした。

 

 

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