「誘っておきながら先に辞めちゃうの、ごめんね」
って杉浦にちゃんと言う栄一、偉い。
「呼んでくれて感謝している」
という杉浦の返事も、尊いね……。
「やってやるぜ!」と燃えていた日々、
郵便が初めて届いたときの喜び、
輝かしく楽しい思い出だもんね。
大隈重信vs井上馨の末、
「辞める辞める辞める!!
……渋沢、止めないの?」
って訊いちゃう井上がなんか可愛い。
おくにの件、
「わかるしかないから呑み込んでるだけ」
姉ちゃんが栄一にビシッと言ってくれてよかった。
言われるまで、栄一、マジで、
「千代はいいって言ってくれたから、
本気でいいと思ってる」
って思ってたよな……。
かっさまも千代のこと気遣ってくれて、
こうやって身内が気にかけてくれるのは
千代ちゃんが昔からずっと
婚家に尽くしてたからだよね。
かっさまの死に目に、
千代が家族としておくにを呼んだのも、
「誰かから受け取った優しさを、
別の誰かに渡す」
という自然な心情の動きだと納得できる
見事な描き方だった。
完全におくにが悪いと言い切れないもんな~。
逆ナンしたり、目立つ色の糸で足袋を繕ったり
してはいるけれども、結局のところ、
手を出した栄一が悪い。
岩崎弥太郎の大ボス感。
大久保・大隈と接近して
栄一を窮地に陥れそうな様子。
仲良かったと思いきや険悪になって対立するから、
明治政府の中枢にいた人物のエピソード読むと
ほんとドロドロ。
【その他いろいろ】
・三野村「何でも合本させるのがお好きと見える」
妻と妾、同居させてるもんね……。
・五代「政府は厄介な獣の集まり」
ほんと田舎のヤンキーみたいな連中だもんな。
・やすさん久しぶり!
この人だけ時代劇。
・栄一が三条実美に慰留される、というか、
言葉を交わしてるの、すごいね。
出自の差がすごい。