金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『聖闘士星矢 The Beginning』

2024-03-10 19:13:45 | 映画の感想
2024年の映画②『聖闘士星矢 The Beginning』(トメック・バギンスキー 監督)

【Amazonの内容紹介】
 
自らの身体に“小宇宙”という力が宿っていることを知らない若者、星矢。
地下格闘技でその日暮らしをしながら生き別れた姉を探していた彼は、
ある日闘いの最中にその“小宇宙”を発したことで謎の集団から狙われることに。
彼らは強い“小宇宙”の持ち主と、シエナと言う女性の命を狙っていた。
ペガサスの星のもとに生まれた星矢の使命は
“知恵”と“戦い”の女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守り、世界を救うこと。
自らの秘めた力に気づいた時、彼はこの世界を救う“聖闘士”となる。
 
******************
 
Amazonプライムにて、友人宅で視聴。
 
私、聖闘士星矢は一回も通らずに来てしまった。
原作もアニメも見たことがなく、ハマっている人も近くにいなかったため、
 
「作者は車田正美。キラキラした鎧を身に着けた、
 星座をモチーフにした連中がバトルしている。
 ピンクの鎧を着たアンドロメダ瞬は男」
 
くらいの情報しか持っていなかった。
 
そんなわけで、この映画がどこまで原作に忠実なのかわからない。
一緒に見ていた友人(私よりは知っている)いわく、
名称は原作に出てきたものが使用されているが、結構設定はアレンジされているとのこと。
 
字幕が表示されない吹き替え版で、しかもしゃべりながら見ていたため、
話もよくわかっておらず、
 
「女神アテナの生まれ変わりである娘をめぐり、元夫婦が対立している。
 お姉ちゃんと生き別れになった聖矢は、コスモとかいう戦士の力があって
 旦那の方に連れてこられて修行している。
 妻の方の勢力とバトルするが、結局のところ、女神の力に目覚めたヒロインが
 コスモでまわりをめちゃくちゃにして、おしまい」
 
という程度の認識。
あってるのかな……??
 
マトリックスめいた古代文明とSFが合体したような世界観で、
それなりにムードの統一はされていたのに、聖矢がクロス(鎧みたいなの)姿になった途端、
急にチープになってしまった。
真剣佑くんは映画の世界観にはマッチしていたと思う。
 
しっかりセリフを聞き取って理解していたわけではないので、好み度はなし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『落下の解剖学』

2024-03-01 21:18:20 | 映画の感想
2024年の映画①『落下の解剖学』(ジュスティーヌ・トリエ 監督)
★★★☆☆
 
映画館にて。
 
あ、フランス映画でしたか、道理で……
と見終わった後で思った。
法廷でのシーンはなかなかにスリリングで、
新たな情報が次々に出てきて「いったいどうなるの~?」的な
揺さぶりはかけられるものの、
爽快な大逆転も、判決後の意外な告白もない。
真相も明示はされない。
途中から「まだ終わらないのかな~」と思いながら見ていて、
これだけ引っ張るんだから、
最後に主人公がすべてをひっくり返す告白をするのだろう……と
期待してしまった。
その類いのエンタメに慣れすぎてしまった。
 
 
タイトルに「解剖」が入っているのは、
夫婦関係や親子関係が孕んでいた問題を暴かれるから?
子どもの視力を奪った事故という大きなファクターはあったのだけれども、
「妻は作家として成功しており、夫も作家になりたがっていた」
というこの一点だけでも、
夫婦関係が健やかに保たれるわけないと思ってしまう。
友人間、兄弟姉妹間でも関係を平穏に保つのは
難しいんじゃないだろうか。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『インディペンデンス・デイ』

2023-12-23 21:12:58 | 映画の感想
2023年の映画⑭『インディペンデンス・デイ』(ローランド・エメリッヒ 監督)
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
宇宙センターで衛星アンテナが奇妙な音をキャッチした。
報告によると、質量が月の4分の1もある巨大な物体が
地球に接近しつつあるという。
その正体は異星人の宇宙空母であった。
彼らは人類への攻撃を開始し、主要都市は一瞬にして廃墟と化す。
絶滅の危機にさらされた人類は、ついに史上最大の作戦を開始する!
 
************************
 
友人宅で、Amazon primeにて。
20年以上ぶりに再視聴。
公開されていた当時、学校帰りに友だちと映画館に見に行ったのだった。
見に行った帰り、マクドナルドで大興奮して感想を語っていたのを
はっきり覚えている。
 
「テレビがブラウン管や~!!」
「モニター古い!」
「宇宙人側にはタッチパネルが浸透してる~!」
「コンプライアンス的に、今だとあのシーンはNG」
「宇宙船の中、ばりばりに重力あるやん!」
等々、20余年のギャップを感じるところもあるのだけども、
今見てもおもしろいし、どうなるか覚えているのにドキドキしちゃう。
 
宇宙人にさらわれたと主張し、酒浸りで仕事もまともにできないお父さんが、
最後、特攻してヒーローになるの、
「うう、ベタだし、特攻を肯定したくない……」
と思いつつも、おそらくこの先も「困ったおっさん」としか生きられない
彼のことを考えると、
子どもたちにとってはこの上ない美しい散りざまなんだよな~
 
高校生のときにはまったく気に留めてなかったけど、
エンジニアのデイヴィッド、頭脳派なのにえらい体格いいな……

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『ブラックナイトパレード』

2023-12-02 18:14:30 | 映画の感想
2023年の映画⑬『ブラックナイトパレード』(福田雄一 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
これは、本当のクリスマスの話。
コンビニ「ポーソン練間北口店」バイト歴3年。
受験、就活失敗。彼女無し。何をやってもダメな男日野三春(吉沢亮)。
世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、
突如、黒いサンタ服を着た謎の男・クネヒトに連れ去られてしまう。
目覚めるとそこは、クリスマスを裏で運営する「サンタクロースハウス」!!
世界中から届く子供たちの手紙、山積みのプレゼント、そして大勢のサンタたち…
なんと彼らは、悪い子にがっかりするプレゼントを贈る
超激務の“ブラックサンタ”だった。
そんな“ブラックサンタ”に就職した三春は、
強烈な個性を持つ同僚たち・北条志乃(橋本環奈)、田中カイザー(中川大志)、
古平鉄平(渡邊圭祐)と共に働き始めるが、
クリスマス滅亡を目論む怪しい影が迫る……
 
************************
 
WOWOWオンデマンドにて。
 
原作漫画は未読で、特に思い入れもないから、普通におもしろく見たよ。
原作の過激派ファンとか、「爆笑コメディ」を期待した人には
不評かもしれないが……。
 
尺の制約もあって説明不足は感じるけれども、
ストーリー上の「ここははずしてほしくない」というポイントを
ちゃんとはずさず、起伏もあって、よかったと思う。
三春に対してひどいな~と思ったカイザーの振る舞いも、
ちゃんと後から解釈をひっくり返されるし。
 
ただ、あらすじのここ。
 
>受験、就活失敗。彼女無し。何をやってもダメな男日野三春(吉沢亮)。
 
吉沢亮の外見を持っているだけで、人生勝ち組じゃん!!
と思ってしまうのだが……???
 
美男美女であるというのはそれだけですごいし、
周囲からそれ相応の対応をされて自己肯定感も高く、
悲惨なことにはならなさそうなのだが……
まあ、そこは「設定」として呑み込もう。
 
中川大志くんがイケメン枠ではないうえ、
玉木宏の顔面が一切出ない。
渡邊圭祐くんも、この映画で初めて認識したのだけども、
顔がすごくきれいなのに目立たない役。
イケメンの無駄遣い感がすごい。
 
「山田裕貴が吉沢亮の父親役」という事前情報に、
「どういうこと!?!?」と思っていたのだけども、
小さい頃に亡くなった父親なら、別に変ではなかったね……。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『君たちはどう生きるか』

2023-09-02 15:21:02 | 映画の感想
2023年の映画⑫『君たちはどう生きるか』(宮崎駿 監督)
★★★☆☆3.5
 
映画館にて。
 
評判通り、「うん、わからん!!!」なんだけど、
事前に予測していたほど支離滅裂ではないし、
あえて説明していないだけで、
ちゃんと設定はあるのだろうな、と感じた。
序盤の不穏な空気、わくわくするような世界観も
たいへんよかった。
 
以下、ネタバレ注意。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジブリ映画特有の「醜さ」がちょっと苦手なんだけど、
ポスターのかっこいい鳥の正体が、
醜いおっさんだったのは、微妙にショック。
 
父親が死んだ母親そっくりな叔母と再婚して、
すでに叔母が妊娠している、という序盤。
それに対する主人公の感情がはっきり描かれないので、
後々に重要になってくる「主人公と叔母の間にあるもの」が
わからない人には本当にわからないだろうなと思った。
男女のことを知りつつあってもおかしくないうえ、
まだ母の恋しい年齢である「少年」の主人公、
そして姉の子どもを継子として受け入れなければならない叔母の
間にある葛藤。
父親が、「悪人ではないが、いけ好かない金持ち」であるのも
面白い設定。
 
正直に言うと、途中から
「早く終わらんかな」
「長くない??」
と思っていたので、
「面白かった」とは言いがたいんだけど、
好きなムードではあった。
ジブリの映画、個人的な印象としては
わかりやすいエンタメとして楽しめたのは『耳をすませば』の頃までで、
その後の作品については「めっちゃ面白い!」とは思わないんだけど、
とにかく圧倒的なムードの良さで楽しめる。
白くて丸いワラワラも可愛い。
 
タイトル、吉野源三郎の本とはまったく関係ないのだと思っていたが、
本自体は話の中にちゃんと出てきた。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『83歳のやさしいスパイ』

2023-08-19 16:45:07 | 映画の感想
2023年の映画⑪『83歳のやさしいスパイ』(マイテ・アルベルティ 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
『007』、『ミッション・インポッシブル』、『キングスマン』…。
映画の歴史でスパイを題材にした名作は数多くあれど、
しかし、それとはまったく違うアクションとは無縁の、
世界でいちばん“やさしい”スパイ映画が誕生した。
主人公は83歳の素人男性セルヒオ。
しかし、映画ではこのセルヒオが驚くべき活躍を見せる。
携帯電話の扱いひとつさえ不慣れなセルヒオが、
眼鏡型の隠しカメラを駆使し、暗号を使って潜入捜査を繰り広げる様子に
視聴者はハラハラしっぱなし。
老人ホームのある入居者が虐待されているとの疑惑があり、
そのターゲットの様子を密かに克明に報告することが彼のミッションだ。
妻を亡くした悲しみの中にある彼は、
傷ついている人をほおっておけない心優しい性格で、
調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの
良き相談相手となってしまう…。
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
映画館で予告を見たときから興味のあった映画。
あらすじを読んだときから、
「主人公を老人ホームに入れるための茶番だった、という
 オチなのでは??」
と思っていたのだけども、そんなひねりはなかった。
というか、見終わってから知ったのだけれども、
ドキュメンタリーだった。
 
言いたいことは、
「老人ホームに入れた親のこと、もっと気にかけろよ!
 淋しいよ~!!」
ということで、誰も面会に来ないおばあさんが「ママ」からの電話で
淋しさを訴えるところなんて胸が詰まる。
ドキドキハラハラの面白さはなく、
ストーリーとしては退屈な部分も多いのだけれども、
主人公のおじいさんと入居者たちとの心の交流に胸が温かくなったり
しんみりしたり。
主人公のおじいさん、物腰が柔らかで上品だし、優しいので、
おばあさんたちにモテるのがわかる。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『神は見返りを求める』

2023-08-05 22:04:53 | 映画の感想
2023年の映画⑨『神は見返りを求める』(𠮷田恵輔 監督)
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
主人公・イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)は、
合コンでYouTuber・ゆりちゃ ん(岸井ゆきの)に出会う。
田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、
まるで「神」の 様に見返りを求めず、
ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。
アクセス数 がなかなか上がらないながらも、
前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。
そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川(若葉⻯也)の紹介で、
人気YouTuber(吉村界人・淡梨)と知り合い、
彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズって しまう。
イケメンデザイナ一・村上アレン(栁俊太郎)とも知り合い、
瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。
一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。
良い人だけど、センスがない...。
恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”するーー!
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
事前に得た情報から、一人で見るにはしんどい内容だと判断して、
友人宅で「つらい……!」と何度も言いながら見た。
パッケージやあらすじのポップさから想像できないほど、
胸くそ悪く、そして苦しいのだ。
全然好きじゃないのだけども引き込まれて、
「なんか、すごいものを見た……」
と視聴後に呆然としてしまう映画だった。
ユーチューバー全盛期の雰囲気の記録としても
価値ある作品になるんじゃないだろうか。
 
最初こそ、
「この子(ヒロイン)、これでユーチューバーになろうとか、
 よく思えるよね……鋼のメンタルじゃん」
と思っていたのだけども、一度承認欲求が満たされてから
ヒロインがどんどんおかしくなって主人公を疎ましく思い、
小馬鹿にしていくのも、
見返りを求めなかった主人公が、関係を絶てばいいのにそれが出来ず、
どんどんヒロインに執着して人生を狂わせていくのも、
「わかる」のだった。
共感はしないけれど、人間ってこういう心理ってあるよな……と
納得ができる。
ヒロインが自分を取り巻く状況に疑問を抱いて躊躇しはじめるのも
流れに不自然なところがなかった。
 
「ありがとう」を何度も再生するところで、めちゃ泣いてしまった。
本当、欲しかったのは感謝と敬意だったんだよな~!
保証人になって借金を背負わされ、金の無心をしたときも、
ヒロインが親身になって話を聞いてくれたら
あんなふうにこじれなかったはず。
(関係が悪くなっていた上に、恩着せがましいことを言って
 金の無心をしてきたら、反感持つに決まっているのだが……)
 
良い方向に向かうような空気を出しながらも、
主人公・ヒロインの双方がひどい目に遭い、
決してハッピーエンドではない。
それなのに救済のようなものも感じさせる
不思議なラストだった。
 
途中のしんどいパートが結構長いので
かなり人を選びそうだけども、
心に爪痕を残されたい人にはおすすめ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『犬部!』

2023-07-22 01:35:38 | 映画の感想
2023年の映画⑧『犬部!』(篠原哲雄 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
青森県十和田市に、一人の変わり者がいた。
花井颯太(林遣都)22歳、獣医学部の大学生。
子どもの頃から大の犬好きで、一人暮らしのアパートには保護動物がぎっしり。
周りからは変人扱いされても、目の前の命を救いたいという一途な想いで
保護活動を続けていた。
ある日颯太は、心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、
ひとつでも多くの命を救うため、動物保護活動をサークルにすることを思いつき
「犬部」を設立。
颯太と同じく犬好きの同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり
動物まみれの青春を駆け抜け、それぞれの夢に向かって羽ばたいていった。
「犬部」から16年後。
獣医師となっても一途に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道をうけて、
開業医として、研究者として、動物愛護センター所長として、
それぞれの想いで16年間動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、
そこに柴崎だけがいなかった……。
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
仕事の資料として視聴。
ポスター?はえらくポップで楽しげだけど、
動物の殺処分をテーマにしていて、雰囲気はシリアス。
いまだ解決しない問題ではあるのだけれども、
白けてしまうようなご都合主義は感じ取れず、
わりと現実的なラインでおさまったのはよかった。
 
自分の信じる正義のためなら何をしてもいいと考えているような
主人公の青臭さ、ある種の傲慢さに辟易してしまう。
でも、こういう鬱陶しいくらいの、折れない、
自分の意志を曲げない人でないと
世の中を変えることはできないだろうな……とも思う。
 
そして中川大志くんの、圧倒的な可哀想オーラ……!
病んでからのたたずまいが本当に消え入りそうで痛々しい。
 
登場人物の容貌や服装にあまり変化がないので、
十年以上前の回想シーンに入っても
回想だとすぐにはわからないのは残念。
○○年+季節、と表示は出るのだけど、
数字に弱い人間はそれが覚えられないのであった……。
 
ときめきポイントは、
主人公&看護師のさと子さんとの関係と、
犬たちにくっつかれる中川大志くん。
(しかし、犬に救われるあのエピソードは、
 全体的に説明不足の感があり、
 前後とのつながりも希薄で、浮いていた印象)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『THE FIRST SLAM DUNK』

2023-03-03 19:14:33 | 映画の感想
2023年の映画⑦『THE FIRST SLAM DUNK』(井上雄彦 監督)
★★★★☆
 
映画館にて。
 
原作の漫画は高校生のころに大変面白く読んだし、
アニメ版のOP・EDも印象的だったのだけども、
特にアニメにはそこまで思い入れがないので、
声優交替で(ネガティブな方向で)騒ぎになっていたのは
「なんでそこまで……?」だった。
 
映画を見ようと思ったのも、人に勧められて、
「次のミーティングで『見た?』って訊かれるよな……」
という消極的な動機。
 
……なのだけれども、映画自体はとてもよかったと思う。
 
正直なところ、追加された設定・エピソードについては好きじゃない
(というか、後付けが好きじゃない)のだけども、
原作者の先生が映画も作っているだけあって、
ちゃんと本編と整合性がとれるレベルに収まっていた。
それに、山王戦に回想で過去エピを挟んでいく方式だから、
彩子さんとの間にある恋愛要素を排除して、
2時間を貫く縦軸に家族ドラマを持ってきたのは、
一つの映画としてまとまりがついてよかったと思う。
 
いちばんよかったのは、試合がちゃんと面白かったこと。
わたしは、漫画や小説のスポーツものはスポーツのシーンを、
バトルものはバトルシーンを飛ばして読むんである。
なんというか、映像ならまだしも、絵や字でそれを読む意義みたいなのが
わからないのね……(映像でも早送りするときがある)。
それが今回、試合が本当に面白かった。
もちろん展開の巧みさがベースにあるんだろうけど、
漫画ではそこまでは思わなかったから
やはり演出がよかったのかもしれない。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『オーシャンズ8』

2023-01-19 10:42:03 | 映画の感想
2023年の映画⑥『オーシャンズ8』(ゲイリー・ロス 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
5年と8か月と12日。それだけの年月を費やして練り上げられたのが、
デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)の名高き犯罪人生においても
最大の強盗計画だった。
実行に移すためには裏稼業の元相棒ルー(ケイト・ブランシェット)や
専門家の一団など、その道を極めたプロ中のプロたちが必要となる。
ターゲットである1億5,000万ドル相当のダイヤモンドは
その年の目玉イベント“メットガラ"で、
世界的な有名女優(アン・ハサウェイ)の胸元を飾る予定になっていた。
計画に抜かりはないが、潜入から脱出まで流れるように
スムーズに実行しなくてはならない――それも全世界が見つめる中で。
 
*******************************************
 
Amazon primeで視聴。
 
『オーシャンズ11』を見たのはもう大昔なので、
当時の感想をほとんど覚えていないのだけども……
わたしの倫理観と現実主義が、
この映画を楽しむことを妨害する……!
 
改心を誓い、釈放された直後に、息するような自然さで
盗みをするサンドラ・ブロックはおもしろかったのだが、
何も悪くないのに被害に遭うショップやホテルの
迷惑を思うと……。
ジュエリーとファッション、女達のチームワークを
楽しむものだとわかっているんだけど、
カルティエも博物館も悪くないのに……と思ってしまう。
また、メインの女たちはともかく、
あんなに外部の人の手を借りたら、
バレちゃうんじゃない??
 
アン・ハサウェイは変わらずに可愛い!!
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする