金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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71:氷室冴子 『北里マドンナ』

2006-04-05 11:29:43 | 06 本の感想
氷室冴子『北里マドンナ』(コバルト文庫)
★★★★★

出勤途中に読む本がなくなってしまったので、古い文庫を出してきました。
中学時代に大好きだった話で、氷室さんの本は引越しの際に
あらかた処分しちゃったものの、これと『恋する女たち』は残しておいたのです。
忘れかけていた気持ちを思い出させてもらったようで、ちょっとしんみり。
はっとするようなフレーズと、情景が画像として目に浮かぶような文章に、
やっぱり氷室さんはすごい……としみじみ思いました。
『なぎさボーイ』と『多恵子ガール』も読み返したくなってきた!
麻生野枝編は、とても楽しみにしていたので残念。

こういう上質な日常の青春ものをもっと読みたいと思うのだけど、
このカラーの土壌がいまはもうなさそうだなあ。さびしい。

コメント
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