金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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75:さとうまきこ 『東京サハラ』

2006-04-13 11:23:08 | 06 本の感想
さとうまきこ『東京サハラ』(理論社)
★★★☆☆

「ここではないどこか」を夢見る人々の短編集。
最後の「帰り道」が「西へ」「ぼくの援助交際」とリンクしてるのね~。
日常生活の中の対象がはっきりしない苛立ち、
どこかへ行けばすべてが解消されるという幻想。
好みじゃないのだけど、誰もが一度は通過する感覚なのかなあと
思いながら読む。
「ぼくの援助交際」はとくにそうだったけれど、
文章の書き方が示唆的ではっきりと説明されないことが多く、
対象年齢はやや高め?


コメント
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