金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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99:森博嗣 『λに歯がない』

2007-08-08 15:03:11 | 07 本の感想
森博嗣『λに歯がない』(講談社ノベルス)
★★★☆☆

密室状態になっていた研究所の一室で、
銃殺された4人の遺体が発見された。
被害者の身元は不明、全員歯を抜かれてポケットには
「λに歯がない」のカード。
同じ研究所に居合わせた山吹からの電話を受けて、
研究所に駆けつけた萌絵は、両親の死と向き合うことになる。

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『τになるまで待って』に比べたら、きちんとトリック・動機ともに
明かされているし、多少すっきりはするのだけれど、
やっぱりこの四季や保呂草についての思わせぶりな感じが
鼻についてしかたないのでした。
そして依然として、新シリーズと銘打って
山吹や海月を出してきた必要性が感じられず……。
もう森博嗣はいいかな、という気もしてまいりました。
『四季 秋』までは文句なしにおもしろかったんだけど。

犀川と萌絵の仲がいつの間にか進展していることに
なぜかあたふたしてしまいました

コメント (4)
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