金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

23:新潮文庫編 『文豪ナビ 夏目漱石』

2009-07-18 17:05:19 | 09 本の感想
新潮文庫編『文豪ナビ 夏目漱石』 (新潮文庫)
★★★★☆

漱石作品ナビ、10分で読む要約のほか、
三浦しをん、北村薫によるエッセイや
斉藤孝の「声に出して読みたい夏目漱石」など、
薄くコンパクトにまとめた入門書。
とにかくとっつきやすさを追求しているので、
「漱石作品ナビ」なんかは特に、違和感のある表現が
多々あるのだけど、
読む順番を示したおすすめコースのセレクトはなかなか。
『吾輩は猫である』は、知名度も高いし、
抜粋したものを読むとお手軽でおもしろそうなのだけど、
通して読もうと思うと結構きついんだよね。

三浦しをんはあいかわらず腐女子視点バリバリで笑った。
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22:阿部夏丸 『ライギョのきゅうしょく』

2009-07-18 13:36:10 | 09 本の感想
阿部夏丸『ライギョのきゅうしょく (どうわがいっぱい)』 (講談社)
★★★☆☆

さかな学校1年生になった仲良しのライギョとたなご。
別々のクラスで、ライギョは「きゅうしょくのたべかた」を習い、
タナゴは「かくれんぼ」を勉強する。
やがて、お互いが食う・食われるの関係にあることを
二匹は知ることになるが……

***********************************************

絵本。イラストは村上康生。
子供向けなのに、最初に時間割が出てきたところで
ひやひやした
食物連鎖や自然界の掟を描きながらも、
かわいいイラストと前向きな結論に
にこにこしてしまう一冊。
子ども向けだからといって、現実離れした安直な結論に
なっていなくて安心しました。
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21:夏目房之介 『孫が読む漱石』

2009-07-18 13:13:37 | 09 本の感想
夏目房之介『孫が読む漱石』 (新潮文庫)
★★☆☆☆

著者は漱石の孫で、漫画批評家・漫画家・エッセイスト
だそうな。
漱石関連の本を探していてたまたまこの本を手にとって、
著者の存在を初めて知った……というくらいなので、
わたしは彼に対してなんの思い入れもないのであった。
そのせいか、あまり楽しめなかったなあ~。

大きく分けて、
①「漱石と自分」語り
②漱石の著作への批評
③祖母である悪妻と名高い鏡子夫人へのフォロー
の3つで成り立っている本なのだけど、
著者自身は漱石と面識がないため
「身内の語る思い出」の面白さはないし、
批評だって、吉本隆明あたりの解説のほうが面白い。
最初に著者の『漱石の孫』を読んでたら
印象もちがったかもな~とやや残念。
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20:新潮社 『夏目漱石 新潮日本文学アルバム』

2009-07-18 13:00:11 | 09 本の感想
『夏目漱石 新潮日本文学アルバム』(新潮社)
★★★☆☆

関連資料と写真でつづる『新潮日本文学アルバム』シリーズの一。
鴎外とちがって、漱石については研究本も読んでいないし、
あまりよく知らない……と思っていたのだけど、
これを読んでも、既知の話ばかりだった。

写真で見る限り、漱石は明治人的な良い顔をしているなあ。
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