金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『マレーナ』

2010-12-14 00:03:47 | 映画の感想
映画:『マレーナ
★★★☆☆

第二次世界大戦下のシチリア島、
戦地へ送り出された夫の帰りを待ち
家で一人で過ごしている美しい人妻・マレーナは、
町中の男からの熱い視線を集めていた。
12歳の少年・レナートは彼女に恋焦がれ、
欲望をもてあましているが、口をきくこともできない。
マレーナの夫の戦死が伝えられると、
男たちは彼女を我が物にしようと争奪戦を繰り広げる。
未亡人となったマレーナは、
生活のために次々と男に身を任せることになり、
レナートは彼女を守ってほしいと神に祈るが……

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前半は、レナートのストーカーぶりと繰り広げられる妄想が
恥ずかしいやらおかしいやらなのだけど、
後半、夫を失ったマレーナが生きるために娼婦に身を落としてからが、
もう陰惨でやるせなく、ズーンと落ち込んだ
マレーナが街を去り、少年時代のセンチメンタルな思い出として
終わっていくのかと思ったら、最後で意外な展開。
能天気にハッピーエンドといえない終わり方だったけれども、
あのラストだったからよかったのかな~という気も。
コメント
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