金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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11:門井慶喜 『ホテル・コンシェルジュ』

2017-01-17 18:24:08 | 17 本の感想
門井慶喜『ホテル・コンシェルジュ』(文藝春秋)
★★☆☆☆

【Amazonの内容紹介】

コンシェルジュは名探偵!? 名コンビ九鬼&麻奈登場

「盗まれた仏像を取り返せ」「アメリカ大使の暗殺計画を阻止せよ」。
どんな難問もホテルポラリス京都のコンシェルジュがズバリ解決。

**************************************

読んだのは単行本版。

なんとなんと、このタイトルで、
「ホテル・コンシェルジュ」である必要はほとんどないのだった!!

ホテル成分に期待していたので、がっかり……。
しかも、内容紹介には「名コンビ」とあるが、
麻奈は存在しなくても話が成立したような……。

大きな欠点もない代わりに、美点もない、あっさり風味の一冊。
謎が提示され、きちんとそれが説明され、
それなりに納得のいく内容になっているのに、
先が全く気にならないという不思議な本だった。
「そうだったのか!」という爽快感のようなものがないせい?
あるいは、登場人物の誰にも魅力が感じられないせい?
謎を持ち込む清長とあき子には毎回うんざりさせられた。
デフォルメされたキャラは、面白ければいいんだけど、
そうじゃないとつらい。


コメント
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