金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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20:スティーブンソン 『ジキル博士とハイド氏』

2017-01-25 22:23:24 | 17 本の感想
スティーブンソン『ジキル博士とハイド氏』(ポプラポケット文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

ひとりの人間のなかに、実はふたつの人格があるという真理をつかんだジキル博士は、
自分で調合した薬をのむことで、悪魔のような人間に変身していきます。
ところがこの悪の人格があばれはじめ、破局へと追いつめられ…。小学校上級向け。

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そういえばちゃんと読んだことなかったな……と
職場にあったものを借りてきた。
有名な作品であるがゆえにネタバレしまくっていて、
そしてネタバレしてしまうと、
サスペンスとしての魅力が半減してしまう物語。

いまこれを書こうと思ったら、カギとなる薬については
詳細にもっともらしい説明を付け加えなければ納得してもらえないと思うのだが、
昔は読者もおおらかだったんだろうか。
この本にしろ、『透明人間』にしろ、「そういう薬を発明したの!」で
押し切ってしまっている。
ゆえに、「人格が変わる」にとどまらず、
「風貌まで変わる」という無茶な設定も平気で押し通してしまっている。


コメント
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