金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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3:松谷茂 『打って出る京都府立植物園: 幾多の困難を乗り越えて』

2017-01-05 23:02:45 | 17 本の感想
松谷茂『打って出る植物園: 幾多の困難を乗り越えて』(淡交社)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

〈なんとしても絶やさない、なんとしても咲かせたい、
 なんとしても楽しませたい、京都府立植物園の総合力と底力〉
〈植物園は単なる緑の多い広場ではありません。
 負けへんで! 京都府立植物園〉
京都府立植物園の名物園長として知られ、
一時は60万人を切っていた来園者数を77万人まで回復、
全国の公立総合植物園で4年連続トップの来園者数を達成した松谷氏。
入園者の落ち込みを危惧し、自ら旭山動物園に出向いて学び、
園長就任後、ホンマモンの植物で勝負、
ただ見せるだけでないアカデミックな展示を意識し、
さらにそれを生かしたエンターテイメントとの両立をめざして
さまざまな新しい取組みと改革に鋭意邁進された日々をふりかえりながら、
植物園の歴史、あふれる魅力とこれからの植物園について熱く語られています。

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ふだん読まない本を読もう、と思って手に取った本。
植物園の植物って、保守はスタッフの方が
やっているのだろうと思っていたけど、
ある程度成長したものを業者から購入してるんだと思ってた。
種から育ててたんだね……。
植物園の存在意義や、職員の仕事について知ることができ、
予想以上に面白かった。

京都府立植物園は一度だけ行ったことがあるんだけど、
時間の都合で一部だけしか見られなかった。
また行ってみたいな。


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2:河野裕 『いなくなれ、群青』

2017-01-05 22:50:12 | 17 本の感想
河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。
誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。
あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。
奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。
僕はどうして、ここにいるのか。
彼女はなぜ、ここに来たのか。
やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。
「階段島」シリーズ、開幕。

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初めて読む作家さん。
透明感のある小説を書く人、という評判は耳にしていたので、
期待しながら読み始める。
確かに、雰囲気がとてもよくて、大きな事件は起こらないのに
するすると読めてしまう。
ただ、透明な美しいイメージの大部分は、
表紙によってつくられているような気がしなくもない。

階段島にやってきた理由も、予想していたわけじゃないけれども、
明かされてもそれほど驚きがない。
そんなに思い入れがあったの? とやや唐突な気も。
これできれいに終わってる気がするけど、
続編はどう展開していくんだろうか。
続きは機会があれば、といったところかな。
でも、嫌いじゃないし、ファンが多いのは納得。
何というか、誰も傷つかない世界なんだよね。


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