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ビギナーズクラシックスは一部をピックアップしたものなので物足りず、
岩波の新日本古典文学大系へ。
定家の兄の成家、千載和歌集に入選してたんだな。
俊成が撰者だからなのかもしれないけれども。
万葉集・古今和歌集・千載和歌集・新古今和歌集を読んだのだけども、
それぞれの歌をちゃんと見て比較することで、
教科書に書かれていた特徴の説明が
本当にそうであると実感としてわかった。
同じ形式で千年以上やっていたら、
どうしたって複雑化していくことは避けられないというのも。
歌に詠もうとする心情や風景は、おそらく普遍的なもの。
それを詠もうとしたときに、素朴で分かりやすい表現は
もうすでに先人がやってしまっているので、
詠むなら技巧を凝らさなきゃいけなくなる。
平安時代後期に和歌の世界が行き詰まりを見せ、
それを打破しようとして現れたのが新古今調であること、
そしてそれを最後にして和歌が力を失っていくのも
歌を見ていると何となく納得できる。
もうこれ以上はどうにもならない、
やるべきことはすべてやった、という感じ。