金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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216-220:和歌の本いろいろ

2020-10-18 21:45:08 | 20 本の感想
新古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)



古今和歌集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



『新古今和歌集 (新 日本古典文学大系)』



『千載和歌集 (新 日本古典文学大系)』



安藤次男『藤原定家 拾遺愚草抄出義解』(講談社学術文庫)

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ビギナーズクラシックスは一部をピックアップしたものなので物足りず、
岩波の新日本古典文学大系へ。
定家の兄の成家、千載和歌集に入選してたんだな。
俊成が撰者だからなのかもしれないけれども。

万葉集・古今和歌集・千載和歌集・新古今和歌集を読んだのだけども、
それぞれの歌をちゃんと見て比較することで、
教科書に書かれていた特徴の説明が
本当にそうであると実感としてわかった。
同じ形式で千年以上やっていたら、
どうしたって複雑化していくことは避けられないというのも。
歌に詠もうとする心情や風景は、おそらく普遍的なもの。
それを詠もうとしたときに、素朴で分かりやすい表現は
もうすでに先人がやってしまっているので、
詠むなら技巧を凝らさなきゃいけなくなる。
平安時代後期に和歌の世界が行き詰まりを見せ、
それを打破しようとして現れたのが新古今調であること、
そしてそれを最後にして和歌が力を失っていくのも
歌を見ていると何となく納得できる。
もうこれ以上はどうにもならない、
やるべきことはすべてやった、という感じ。
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大河ドラマ「麒麟がくる」#28

2020-10-18 20:18:21 | 大河ドラマ「麒麟がくる」
感想書いてなかったけど、脱落せずに見てます。
光秀を主人公だと思わなければ面白いんだよ。
十兵衛、見てるとなんでこう腹が立つのか……。
「キャラ立ってないくせに主人公面すんな」
という苛立ち??
楽しみは、松永久秀と近衛前久。
今日の久秀も良かった。
この人は初回登場時からきちんとキャラ立ちしているから
行動原理も明確。

駒ちゃんも序盤ではしばしばイラッときたけど、
最近はそうでもない。
今日も、戦が始まったと聞いて、
「助けなきゃ! 行ってまいります!」みたいな
「足引っ張るヒロイン」ムーブをするんじゃないかと
ひやひやしたけど、その手の行動はしないんだよね。
ただ華を添えるだけではなくて、
きちんとメインストーリーに絡んだ動きをしてくれることを期待。

信長のやばさも相変わらず。
時折目つきが危ない。
石仏の首チョンパは延暦寺焼き討ちの前振りですな。
今まで信長の出る大河はいくつもあったけれど、
わたしが見た大河の中で、
当時の幕府内部のあれこれをきちんと描こうとしているものは
初めてかもしれない。
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