出端祐大 『ふたりソロキャンプ(1) (イブニングコミックス)
』
キャンプの楽しさは伝わってくるし、ごはんもおいしそうなんだけど、
ヒロインの好感度の低さがすごい!
これ、男性読者だったら、お色気演出と
「主人公に懐いてくる」という点で
欠点をカバーできるんだろうか……。
こうでもしないと話が動かないという
作劇上の必要性はわかるんだけど、
初対面から距離感を間違えている、
絶対に近づかないほうがいいタイプの
女の子にしか思えなかったよ……
絵柄の癖がかなり強くて、飯ものなのに
料理が全然おいしそうに見えないのは致命的では……
と思ったけれど、自分で作るワクワク感、楽しさは伝わったよ。
ヒロインはじめ人物の絵が安定せず、キャラ立ちもいまいちで
読んでいてよけいな心配をしてしまうんだけど、
巻数が出ているのでおそらくそこは克服されたのだろう。
作者さんのこと、全然知らないんだけど、
ストーリー展開とキャラの立て方に安定感があって
安心して読んでいられる。
設定にいろいろとツッコミどころはあるんだけど、
それをマイナスに感じさせない総合点の高さ。
おもしろかった。
少女漫画らしいかわいらしさ!
ストーリーに引力がないのだけど、
一話ごとの読み切りとして考えれば
すっきりまとまっていてよいのでは。
パッケージはなんだか微妙なエロさを感じさせるんだけど、
2巻まで読んだ限りエロ要素はほぼなし。
可愛い。