金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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566:河村恵利『最上家秘聞 遠つ迷い路』

2021-12-28 18:37:19 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

鎌倉以来の奥州の名門・最上家。
出羽国57万石を領した最上家が戦乱の世を生き抜くために
下した苦渋の決断と、そしてその先に掴んだ光明とは…!? 
悲劇の姫・駒姫の物語を含む全5編収録。

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最上家については、『北天に楽土あり』しか
読んでいないのだけども、
義守と義光の確執の裏事情については
河村先生らしい味付けだと思った。
義康の廃嫡をめぐる顛末は、
この作品でも救いはなかった……😭 

【収録作品】
「雪解けの足音」 最上義守と義光、義時
「遠つ迷い路」 義康と久姫、家親 
「山の辺」 家親、義忠、義親、義俊 最上家の改易
「血の盃」 駒姫、不破伴作、豊臣秀次
「わらわべ成敗」 江戸時代 オリジナル

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565:河村恵利『松の葉文様』

2021-12-28 18:22:59 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

夫・武田元明との死別後、
豊臣秀吉の側室となった竜子は、
その気高さを秀吉に愛された女性だった。
彼女が醍醐の花見で淀殿と杯の順番を争ったという件に
隠された真相とは…!?

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こんなに可憐な京極竜子は初めてなんじゃないだろうか。
可愛くて、聡明で、芯が強い。 
醍醐の花見での盃争いの裏事情も、なるほどと思える作り。
実際は竜子と茶々は仲悪かっただろうな~と思うけど、
寧々も竜子も茶々も、みな賢く、
互いを思いやるだけの度量もあって、素敵。

それにしても、この漫画の中での高次は、
本当に不幸を呼び込んでくる疫病神のような弟。

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