本放送は途中からの視聴になってしまったので、
再放送で再度視聴。
相変わらずめまぐるしく事が起こる大河なのだけども、
今回のメイントピックは、なんといっても枕草子誕生。
生きる気力を失った定子さまただ一人のためだけに
清少納言が書いたもの、というストーリーに
泣きそうになっちゃった。
逃げ回っていた伊周兄貴は、
「出家したから任地には赴けない!」→剃髪してないことが即バレ
という相変わらずの情けなさ、ショボさだし、
母親は身重の自分を置いて伊周について太宰府へ行こうとする。
自分を愛する帝は、君子にふさわしい振る舞いだとはいえ、
兄を庇わないし、兄と母を引き離す。
社会保障が一応機能している現代とちがって、
後ろ盾となる父と兄弟を失うことは、
本当に生活や生命に直結するピンチなんだよね。
宮仕えですら、資金がないとできない時代だもの。
中宮にまでなった人が、もう死んでもいい、となるのも当然なのだった。
枕草子の執筆はまひろが勧めたものだった、という脚色は、
「なんでも主人公のおかげ」パターンではある。
でも、「江」とちがって、
「書くことの力」をずっと描写し続けてきたうえでの今回だから、
テーマにも沿っていて鼻にはつかなかった。
一条天皇、まだ十代なのに、偉いよ……。
定子さまが勝手に髪を下ろしたことに衝撃を受け、
自分と二度と会わない意思表示をしたのだと解釈して
怒りをあらわにはするものの、
公式の場では、決して打ちひしがれて慟哭する姿は見せないもの。
伊周への処罰は別として、定子さまは守れよ~!!とは思うけど、
当時は基本的に「妻は夫ではなく、父・兄弟のもの」だから、
やむを得ないところはあるよね……。
次回予告で、定子を宮中に呼び戻せ!と言ってるのが楽しみ。
私は、聖人君子であろうとしてる一条天皇が、
定子さまのために我を失ってるのを見たいんじゃ……。
【その他いろいろ】
・実資をマッサージする妻、またおなか揉んでる。
・乙丸もちゃんと越前に来てる! よかった~
・松下洸平登場。
直秀にかわる新たなワイルド系イケメンの投入か?
・「ニーハオ!」と喋るオウムの登場で、
「平清盛」の「ナイミツニナ」くんを思い出したファンは多いはず……