金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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64:大塚ひかり 『本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―』

2018-10-05 19:12:32 | 18 本の感想
大塚ひかり『本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―』(新潮社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

昔の日本では、子供は健やかに育てられ、家族は愛に満ちていた
……なんて大嘘。
『古事記』や『枕草子』『源氏物語』『宇治拾遺物語』などをひもとけば、
育児放棄や児童人身売買、マタハラに介護地獄、
ストーカー殺人から動物虐待まで、現代に負けない残虐悲惨な話だらけ! 
しかし、それでも逞しくて人間味あふれる日本人の姿を、
日本文学の古典から読み解く「文芸ワイドショー」。

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部分的にしか読んでいなかったので
このブログには記録をつけていなかったのだけど、
数年前に単行本版を読んでいたはず。

現在ワイドショーをにぎわせる残酷な事件が
一部の特異な例であって一般化できないのと同じように、
昔の日本人がみんなこんな感覚だったとは思わないけど、
「昔はよかった」が嘘だというのは納得。
ただの懐古趣味だよね。
モラルが向上しているかどうかは別問題として、
それらを「よくない」ととらえる意識は
現代のほうがかなり強いだろう。


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