金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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11:瀧羽麻子『松ノ内家の居候』

2021-01-29 15:24:41 | 21 本の感想
瀧羽麻子『松ノ内家の居候』 (中央公論新社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

七十年の時を経て、文豪とその孫が
同じ屋敷に転がりこんだ。
孫の目当ては幻の原稿。
掘り起こされる、家族も知らない〝秘密〟。
お宝騒動のさざ波が、
彼方の記憶をたぐり寄せ……。
心の奥をノックする瀧羽麻子の新境地。

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表紙の家の見取り図に惹かれて。

残念ながらハマれなかったんだけど、
原稿にまつわる謎を追う家庭で
家族が衝突したり互いのことを知るようになったりと
ハートフルな作品。
好きな人は好きなのではないかな。

帯で煽るほど、「美青年」の印象は強くない。
人物像が定まっていないうちから、
頻繁に視点を切り替えられると(しかも4人に)
ストレスだな……と思っていたんだけど、
そこはわりと早く慣れた。

文豪には、変人がいっぱいいるので、
この物語に登場する文豪はおとなしいほうだな、と
思ってしまった。

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