金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

50:恩田陸 『不連続の世界』

2009-11-05 11:46:43 | 09 本の感想
恩田陸『不連続の世界』(幻冬舎)
★★★★☆

しばらく読書から離れていた間に、
恩田陸の本は続々と出ていたのね。

『月の裏側』の塚崎多聞を主人公とした連作短編集。

いやいやいや、それは無理だろう!!
というオチが恩田作品には多く、
今回も最終話にはがっくりと脱力させられたけど、
それを補ってあまりあるだけのムードがある。
「悪魔を憐れむ歌」が怖い。

奥さんとどうなって結婚したのか、馴れ初めを知りたいところだ。
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49:山田詠美・ピーコ 『ファッション ファッショ』

2009-11-05 11:30:28 | 09 本の感想
山田詠美・ピーコ『ファッション ファッショ』(講談社文庫)
★★★☆☆

短い電車移動に読むとき用。
軽く楽しく読めてよい。

さきにあっちを読んでいたけど、
こっちが一冊め。
ブランド品の購買意欲をあおるファッション誌に
「ブランド品あんなに集めてへんなの!」
「ブランドならなんでもいいってもんじゃない」
という対談が載っているおかしさよ。
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48:村松友視 『百合子さんは何色―武田百合子への旅』

2009-11-03 14:34:38 | 09 本の感想
村松友視『百合子さんは何色―武田百合子への旅』(筑摩書房)
★★★☆☆

編集者として武田泰淳・百合子夫妻と交流してきた著者が、
本人との思い出や関係者の証言、同人誌に残された作品をもとに
武田百合子の生涯を追ったもの。
著者が本人と交流のあった関係者の一人だったことも
関係していると思うのだけど、客観性に欠け、
なんだかドリーム入りすぎなんじゃないだろうか。

死後も過去やプライベートを探られ、暴かれちゃうのだから
作家というのは大変な仕事であるなあ。
百合子さんが、自分が死んだら焼く様にと
娘さんに言い残しておいたというトランク、
焼却処分されて本当に良かったと思う。

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47:尾崎翠 『尾崎翠 (ちくま日本文学 4)』

2009-11-01 15:27:59 | 09 本の感想
尾崎翠『尾崎翠 (ちくま日本文学 4)』』(ちくま文庫)
★★☆☆☆

【収録作品】
「こおろぎ嬢」
「地下室アントンの一夜」
「歩行」
「第七官界彷徨」ほか

***********************************

初・尾崎翠。
なんとなく、自分が好きそうな……というイメージがあったのだけど、
ダメだった。
一度中断するとなかなか読む気になれず、
「第七官界彷徨」まで読んで挫折。
ふわふわと浮世離れした日常の世界と
ユーモラスでかつ物悲しい感じは嫌いじゃないんだけど、
わたしにとってはあまりにもつかみどころがなさすぎた。

読了できないのはくやしいが、降参!
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