金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

214:中山有香里『泣きたい夜の甘味処』

2022-09-17 17:31:53 | 22 本の感想
中山有香里『泣きたい夜の甘味処』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

とある町に、ひっそりとたたずむ一軒の甘味処。
熊と鮭が営むこのお店は、夜だけしか営業していません。
提供するのは温かいお茶と、甘いもの一品だけ。
今夜も、疲れて泣きたい人々がこの店に迷い込みます。

夢をあきらめた夜、
愛する人を想う夜、
自分のことが嫌いになった夜。
―そんな夜は、この店で涙を流してもいいんだよ。

主人公たちが知らない、もうひとつの視点から綴った
描き下ろし52Pに加え、11のお菓子レシピがついています。

****************************************

「ほっこりグルメものか~。こういう話、よくも悪くも
 心を揺さぶられないからちょうどいい」
と暇つぶしに読み始めたら、泣いてしまった。

一つ一つのエピソードはあっさりしていて、
漫画でしか成立しない短さなんだけど、
後から同じエピソードを相手側の視点でもう一度描くことで
泣かせる話に仕上がっているのであった。


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213:ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色』

2022-09-15 16:02:01 | 22 本の感想
ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

新入生オリエンテーションの準備で、
今年も百花が所属する「小冊子研究会」も大忙し、
そのかいもあり入部者も数人獲得できた。
ある日、ひとりの新入生が百花を訪ねてくる。
百花が記念館で作った「物語ペーパー」に惹かれて
訪ねてきたという。
物語ペーパーの話から活版印刷の話で盛りあがった
小冊子研究会は、サークルの新歓を
活版印刷所・三日月堂の見学を含めた川越への遠足に決める。
当日、観光名所を回りながら印刷所に到着した一行は、
活字棚の壮観に圧倒されつつ説明を受け、活版印刷を体験。
百花は店主・弓子と挨拶を交わす。
ウェブメディアで取り上げられるなど記念館の活動が
徐々に広まっていく一方で、
館の入るビルの取り壊しが正式に決まり、
その存続が揺らぎ始めていた……。
「紙屋ふじさき記念館」と「活版印刷三日月堂」が完全リンク! 
一成の両親も登場し、目が離せない展開に!

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そういえば、『活版印刷三日月堂』は
まだ全部読んでいないのだった。
今回、両作品がつながったことで、
期せずしてネタバレをくらってしまった。
そうなるのか。

序盤は、ヒロインが将来のことで悩んでいるのが
鬱陶しく感じられたのだけれども
(薄情な人間なので 「そんなの、
 悩んでもしょうがないじゃん」と思ってしまう)、
後半は彼女がどんどんアイディアを出して
実行に移していくのを頼もしく見ていた。
成長しているのだね。

今回は「つなぎ」の巻という印象で、
インパクトは弱め。

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211-212:佐藤二葉『アンナ・コムネナ1・2』

2022-09-13 19:49:00 | 22 本の感想
佐藤二葉『アンナ・コムネナ1・2』
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

「私が皇帝になって世界を平和にする!」
西洋中世唯一の女性歴史家、
ビザンツ皇女アンナ・コムネナの少女時代を鮮やかに描く!

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世界史から早々に脱落した人間なので、
「ビザンツ……聞いたことある! ヨーロッパ!」
程度の知識しか持ち合わせていないのだけども、
まったく支障なく楽しめる。
世界史の資料集で見た記憶だと、
ビザンツの文化は「金色!キラキラ!」の印象。
この漫画はオールカラーなのだけれど、
カラーじゃないとこのキラキラ感は出ないよね。

皇女であるヒロインは
傲慢で尊大とも受け取れる性格なのだけれども、
まだ子どもなので(スタート時は11歳)
無邪気さもあわせ持っていて、
政略結婚した夫くんを素直に「好き!」と思い、
それをストレートに表現しているのが可愛い。

夫くん、可愛いしいい子すぎる~。


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209-210:今市子/橘みれい『鏡花あやかし秘帖 完全版〈上〉・〈下〉』

2022-09-13 19:38:06 | 22 本の感想
今市子/橘みれい『鏡花あやかし秘帖 完全版〈上〉・〈下〉』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

時は明治、世紀末。
文豪・泉鏡花と雑誌「幻想倶楽部」編集者・香月真澄が
帝都・東京で続発する怪奇な事件の謎に挑む。
「鏡花あやかし秘帖」と「鏡花あやかし秘帖 華」
収録エピソードに新規口絵&描きおろしエピソードを収録した
完全版の上巻。

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正直なところ、BL風味はいらん……と思うけど、
しっとり・ひんやりしたムードで、好み。
キャラが立っているのに、
なにかすっ飛ばしているような、
「これ、何かの続編だった?」
と思うような部分があった。
後から調べたところ、
これはライトノベルが原案なのだそうだ。
だから、端折ってるように感じる情報があるのね。

ところどころ、演出的に「どういうこと?」と
引っかかる部分はあったけれど、
絵がとてもきれい。

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯35

2022-09-11 22:30:12 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第35話「苦い盃

てっきり今日、一気に畠山重忠の乱&時政追放を
やっちゃうんだろうと思って、
自分が使い物にならなくなること見越して予定組んでた!
来週まで引っ張るのね。
しかし、公式サイトの次回予告&フォトギャラリーを見て
すでに泣いてる……
泣かせる気満々じゃん……

息子に毒殺の疑いをかけられ、
それを晴らしてもらえないことに怒った重忠が
床を殴って床板えぐれてるとことか、
小四郎に「起請文を書け」と言われて
たぶん書かないこととか、
板東のプリンス重忠に、これまでスルーされていた
属性を盛ってきてちょっとうれしい。
畠山重忠、怪力エピソードはやたらに多いし、
吾妻鏡に出てくる振る舞いは、
結構チンピラなんだよね。
〈「起請文? 潔白なんだから書かねえよ!
  オラァ!」みたいな)

重忠自身、比企の乱のときから
こうなることは想定していて、
「北条に完全にロックオンされて
 もう逃れようがない」
ということを自覚していたのだと思う。
小四郎に「倒すべきは誰か」という話をしたのは、
自分が殺されないと小四郎に踏ん切りがつかないのが
わかってのことなのかしら。
なんか今回、小四郎にいまいち必死さが感じられなかった上に、
時政を諫める体で、「こうすれば畠山を滅ぼせる」と
教えてしまったようにも見えてちょっと不安。

和田義盛の館で、実朝・泰時・鶴丸が仲良くしてたの、
とっても可愛かったけれど、
「雪の日に出歩くな」はもちろんのこと、
実朝が義盛に懐いているのも仕込みにしか思えず、
つらくもある……。

【その他いろいろ】

・実朝を思う政子の気持ちが、
 ちゃんと本人に伝わってよかった。
 頼家とはこじれまくったから……。

・小四郎の
「子が欲しいか? 子というのは、いたらいたで
 (後継問題で)何かと大変なのだ」
 ってセリフ、めちゃ自分勝手だよね。
 自分の産んだ子が後継がないと、
 のえの立場は安定しないんだから。
 案の定、のえが陰でぶち切れてて、
 「絶対産んでやる」宣言のうえ、
 「そうでなければ、あんな辛気臭い男に嫁ぎません!」
 って言ってたの、笑っちゃった。
 夫の前でまだ猫かぶり通してるの、すごいよ。

・のえの本性を知った泰時、
 即刻小四郎にチクって、
 親子関係こじれると思ってたから、
 まだ「どうしよう」って悩むだけにとどめてて
 安心したよ。
 そして、初は相変わらずクール。

・慰めつつも、諫めるつもりでやってきた政子に、
 完全にしらを切り通すりくさん、やはり賢いんだな……。
 「三人も子を亡くしたあなたの前で辛い顔をしていたら
  バチが当たります」
 なんて、殊勝なこと言って。
 継子たちが邪魔するとわかってるから、
 手の内は見せない。
 平賀は自分の娘の婿でお気に入りだが、
 重忠は他人(嫁いでるのは継子)だし
 もともときつく当たってた。
 そりゃあ、平賀の言うこと信じちゃうよね。

・時房「我らにとっても可愛い弟でした」
 ちゃんと弟だと思ってたんだ……
 でも、りくは自分も我が子も、
 継子たちに受け入れられてないと思ってて
 (反感買う振る舞いしてたせいもあるだろうが)
 孤立感すごかったんだろうね。

・時房がちゃんと、時政パパに、
 「母上に振り回されるのをやめてほしい、
 息子として 恥ずかしい」
 って言った!!
 このことを小四郎は諫めてるんだけど、
 たぶん、当時の感覚だと
 小四郎のほうがまっとうなんだよね。
 だから、時政に政治の能力がないことは
 わかってるんだけど、小四郎はそれを父親に言えない。

・八田殿の目は節穴だったが、
 平六はちゃんとのえの本性に気づいた!
 このドラマ、ときどき名探偵パートが差し挟まれる。
 
・実朝くん、京から来た奥さんのこと、
 まだ受け入れられないのね。
 大竹しのぶの前でちょっと泣いてたの、
 キュン。

・一ヶ月体を洗ってない義盛を許してた巴、
 おおらかすぎる!

・おばば「雪の日は出歩くな、災いが起こる」
 義盛 「雪の日は滑るから、
     だいたい出歩かないほうがいいんだよ」
 可愛い。
 重要な予言が台無しだが……

・泰時「双六をすると気分が悪くなる」
 泰時が上総介の生まれ変わり設定、ちゃんと生きてた!!
 第15話ラストの「ブエイブエイ」で終わりかと思ってた。

・時政パパは、ちゃんと自分が身の丈に合わないことしてるって、
 わかってるんだね。
 でも、りくのことが大好きだから
 (失望されるのが怖いのもあるのか)、
 彼女が悲しんでたり、彼女の身が危険にさらされると
 聞いたりしたら、言うこと聞いちゃう。

・実朝くん、和田の家でめちゃ楽しい時間を過ごして、
 帰ってきた途端、おじいちゃんによくわからないまま
 サインさせられて。
 これで御家人の一族が滅ぼされちゃうって、
 トラウマものでしょ……

コメント (3)
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208:住野よる『麦本三歩の好きなもの 第一集』

2022-09-10 21:18:49 | 22 本の感想
住野よる『麦本三歩の好きなもの 第一集』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

住野よるが贈る大人気「麦本三歩」シリーズ第一弾!
待望の文庫化

好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しいー
図書館勤務の20代女子・麦本三歩のなんでもないけど
幸せな日々を描いた心温まる日常小説。

****************************************

面白さが、よくわからなかった……。

主人公の不思議ちゃん系の言動が好きじゃない、
というのもあるけれど、
漫画だったらそこまで気にならなかったであろう
ストーリー性の薄さが、小説だとつらい。
序盤の二話くらいで読むのをやめ、
結局、読み上げ機能を使ってBGM代わりにして読了。
最後から二つめの章はちょっと好き。

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200-207:最近読んだ本

2022-09-08 12:56:42 | 22 本の感想
 エディット『名古屋 カフェ日和 すてきなCAFEさんぽ』

食べログなどでは見つけられなかったお店を
知ることができたのはよかった。



 銀色夏生『詩集 ロマンス』

  銀色夏生『詩集 すみわたる夜空のような』

  銀色夏生『60歳 女ひとり、疲れないごはん』

編乃肌『緑の箱庭レストラン ~初恋の蕾と再会のペペロンチーノ~』

本作に限らず、双子が出てくる話の多くで気になること。
双子で「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」って呼ぶか??



 『東海発 小旅行のススメ。』
メジャーどころだけでなく、
可児、半田、美濃加茂、飯田……と
マイナーどころも紹介しているのがいいね。


 『旅鉄How to 005 日帰り鉄道さんぽ 東海版』

タイトル通り、鉄道好きな人のための本。
惹かれる場所はなかったけれど、
「忠節駅」が懐かしすぎて涙が出そう。
路面電車、全線廃線になったのだね。


 『東海発!小さなひとり旅』

女性が好きそうな、おしゃれで可愛い作りの本。
マイナーどころは少ないけれど、
他の本にはない情報が結構多い。



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199:根本聡一郎『プロパガンダゲーム』

2022-09-08 12:17:46 | 22 本の感想
根本聡一郎『プロパガンダゲーム』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。
 そのための手段は問わない」
大手広告代理店「電央堂」の就職試験を勝ちあがった
大学生8名。
彼らに課された最終選考の課題は、
宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを
競うゲームだった。
勝敗の行方やいかに、そしてこの最終選考の真の目的とは?

――先の読めないゲーム展開と衝撃のラストが、
宣伝広告の本質、ネット社会における民主主義とはなにかを
読者に問いかける。
アマゾン電子書籍の人気作を大幅改稿した完全版!
 
****************************************

選考のパートまでは、非常に面白かった。
どうすれば世論を望む方向へ誘導できるか、
それぞれの成功と失敗が納得のいくものだったし、
「スパイがいることはわかっているが、
 それが誰なのかわからない」
という設定も、緊張感を与えていてよかった。
「選考の真の目的」は序盤で見当がついてしまったけど、
楽しかった。

しかし、選考後は「???」。
急にリアリティを失った感じ。
学生たちのやろうとしていることに勝算があるようには思えず、
全然わくわくしなかったし、再登場したあの人も、
そうするのが自然と思える前振りがなかったため、
「急にそんなこと言って出てきても……」
としか思えなかった。

終盤の「???」が無ければ、好み度は★5をつけた!


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198:原田マハ『楽園のカンヴァス』

2022-09-06 22:53:28 | 22 本の感想
原田マハ『楽園のカンヴァス』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

とうとう、みつけたわね。

ルソーの名画に酷似した一枚の絵。
そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。
興奮と感動の傑作アート・ミステリ。山本周五郎賞受賞。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンは
ある日スイスの大邸宅に招かれる。
そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。
持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、
手がかりとなる謎の古書を読ませる。
リミットは7日間。
ライバルは日本人研究者・早川織絵。
ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。
山本周五郎賞受賞作。

****************************************

一週間かけて読了。
絵画についての素養はまったくないけれども、
それでも楽しめた。
題材自体は大衆ウケするものはないのだろうけれども、
それをここまで面白くしているのがすごい。
大小さまざまな謎がちりばめられていて、
美術に詳しくなくても興味を引かれるし、楽しめる。
面白かった!



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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯34

2022-09-04 22:27:06 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第34話「理想の結婚

いや~、今日は一人しか死んでないし、
息抜き回だったなあ!

と思ってしまった。
完全に感覚がおかしくなってる……

小四郎の腹違いの弟が死んでいるわけで
(おそらくは毒殺)、
結構大変な出来事だと思うのだが、
どうも小四郎も政子も実衣も、りくの産んだ子を
弟妹と認識してないっぽいんだよね……。
悲しんでるの、時政とりくだけで、
小四郎のメンタルには何の影響も及ぼしていない。
これ、結構恐ろしいよね。
同じ腹違いでも時房やちえたちのことは
弟妹扱いしてるのに。

そして、着々と畠山重忠の乱へ
エピソードを積み重ねていってる。
惣検校職を取り上げようとしたうえ、
重忠の怒りを感じ取ると、
合戦になったときのために、衣笠のことを持ち出して
三浦を引き込んでおこうとする時政パパ。
来週、ついに……なのか。

不穏な仕込みをしつつも、
今回のメイントピックスは、
・小四郎、きのこ好きだという女に初めて出会って
 色ボケ
・泰時、反抗期極まり、嫁にビンタされる
・実朝、和歌と義盛に出会う
の三本立て。

ものわかりのいい清楚系と見せかけて
実はヤンキーだったのえさん。
キャラとしてはおもしろいよね、
こういう人のほうが。
猫かぶっていない姿を目撃したのが泰時ってところは、
さらなる父子の対立と、小四郎死後のゴタゴタへの
前振りなのかな。

泰時はわりとしっかり父親の心理を見抜いたうえで
ストレートすぎる抗議。
まだ若いから、父親のつらさを慮るまではいかない。
まあ、でも、
「比奈さんを追い出したばかりでまた次の妻!」
っていうのは、もっともよね……。
いい歳して、あんな色ボケしてる父親、見たくないわ。
そして、義理の母子として、
比奈さんと泰時がすごく仲良くやってたのがわかって切ない。
非の打ち所のないのは比奈さんだったよ!

泰時と初は、幼なじみならではの距離感とか信頼感はあるんだけど、
この後、離縁することになっても
「ああ、まあ、そうねえ」と納得がいくところもある。
初は夫の気質を理解してるし、
夫を庇おうという気持ちもあるんだけど、
夫の気持ちを真正面から受け止めようというつもりがなさそう。

【その他いろいろ】

・朝時・重時(子どもバージョン)が
 今回もちゃんと出てきてうれしいが、
 これは「後妻が必要」の演出なんだな……。

・時政パパは、本当に政治をやらせちゃいけない人間だというのを
 これでもか! ってくらい描いてた。
 賄賂を受け取っちゃいけないって発想自体がないし、
 「賄賂をくれた相手に便宜を図って何が悪い!」
 と堂々と言っちゃう。
 大江殿の「もうだめだ、こいつ」って顔!
 田舎の気のいいおっさんのまま、
 邪魔な人間になっていく。

・八田殿の目は節穴!
 「俺が名乗りを上げたいくらいだ」
 何も見抜いてない!!

・ノリノリで政治について語る大江殿にちょっと笑った。
 (実朝は寝てた)

・平六が教える「処世の術」。
 何教えてんだ!!

・実朝のことをよく観察して気遣いしつつも、
 どことなくよそよそしい泰時。
 彼にとっての鎌倉殿は頼家だったんだよね……。

・あっさり源仲章の誘導に乗っちゃった平賀。
 あまりにも短絡的すぎんか??
 慈円も結構ブラック。

・小四郎は、茸の有用性を一度も証明していない
 (それどころか、2回否定されている)にもかかわらず、
 なぜ茸にこだわるのか。

・どんどん癒やしキャラが退場していく中、
 数少ない安定の癒やし枠・和田義盛&巴。
 「やだやだやだ、俺がやる!」
  可愛い!!!

・北条と畠山のどちらに着く? と問われて
 「決まってるでしょう」と答えつつ、
  どっちにとは名言しない平六。
 教えるべき「処世の術」ってこういうのだろ!
 女の扱いじゃないよ!

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