吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

週刊誌報道 その2

2016年07月29日 05時48分36秒 | 日記
 さて、そのような説明をするのであるが、納得されて薬を続ける方もいるものの、
「でも・・やっぱり薬こわいので替えてください」とお願いされる場合も多い。
 何だかこちらがわざと有害事象のありうる薬を処方したと見られているようで居心地が悪い。

 しかしながら同系列の薬剤を処方することになるが、それらもほとんど同じような有害事象を有するのである。「他の薬に替えても同じような頻度で有害事象はありますよ」とお話ししても「でも替えてほしい」と希望される人もいる。
 
 まあそこまで希望するのであれば別の薬を選択するが、ここまでお話しするのに5分以上はかかっているのである。話がなかなか先に進まない人であれば10分は費やすことになる。外来業務が遅延・停滞しイライラするがやむをえない。

 それよりも今まで患者さんと築き上げてきた(であろうと勘違いしてきた)信頼関係というものが、週刊誌報道というものに簡単に負けてしまっているということで複雑な気持ちになるのである。
 我々医療関係者(というか自分個人)はマスメディアの報道に敵いっこない。