吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

19年ぶりの日本人横綱

2017年01月28日 06時25分53秒 | 日記
 稀勢の里が19年ぶりに日本人横綱になると大騒ぎである。気持ちは分からないでもない。
 でも今まで長きにわたり相撲界を支えてきてくれたモンゴル出身の力士や横綱の気持ちは複雑であろう。すでに日本に帰化しており「日本人」の力士もいる。
 それにもかかわらず自分が「日本人力士」としてみなされていないことに疑問をもっているだろう。

 本来、横綱は番付にはない「別格」「抜群」の位である。その資格要件は相撲の強さだけではなく品格も要求される。
 したがってその資格要件に満たないものは横綱の位を降りなくてはならないのである。
 しかしそこには国籍が資格要件にはなっていないはずである。確か親方になるためには日本人であることが要求されたであろうが横綱の国籍は云々されていないはずである。

 あまりメディアで「日本人横綱」と喧伝するのはいただけない。モンゴル出身であろうとなかろうと横綱は品格を要求される。モンゴル出身の横綱は、このことに対して文句を言っていないだけなのである。彼らには申し訳ないと感じる。