吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

入院中のコロナ患者、鍵を壊し外出 入浴施設やタクシー利用 埼玉 その2

2020年08月08日 06時12分06秒 | 日記
 言語道断の事件。「仕事が心配だった」というが、入院設備を破壊し逃亡までしていかなければならないような「社会貢献性のある仕事」なのであろうか。
 百歩譲って、もしそうであるならその仕事が終わったならすぐ病院に戻ってこれるはずである。にもかかわらずその後、公衆の温泉施設で入浴したということは「仕事ありき」ではなくまず最初に「逃亡ありき」の確信犯である。また人に感染を及ぼさないという常識が少しでもあれば公衆浴場ではなく、自宅シャワーを選ぶはずである。
 そして同じ病院に戻らなかったということは最初から逃走目的だったとしかいいようがない。「仕事が心配だった」などという子供じみた言い訳などすぐに嘘だとわかるような幼稚なものである。病院の修理費と公的治療費はすべて本人に請求し、なおかつ「感染拡大迷惑料」を請求してもいいだろう。このような男に税金での治療費補填は理解できない。
 この男の行動は確実に感染拡大させる。社会的に多大な損失をもたらすわけである。何とか刑事罰でも課せられないかと思うのである。日本人は感染拡大に協力的で外出自粛にも協力し我慢強いなどと他国と比して言われることもあるが、それは違う。
 愛知で感染者が自分が感染したと知りつつ、スナックにいって感染拡大させた例もあるし、この例を見ればわかるように日本だって性善説は通用しない。