吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

大阪市消防局の救急隊員 コロナ感染後に死亡 その3

2021年06月26日 05時16分20秒 | 日記
 またメディアも悪い。市長の先行接種をみつけて「悪いこと」のように報道する。そして「市民より先に打ちました、如何なものか」と言う論調で報道し、「それはけしからん」という市民のインタビュー映像を重ねて悪者扱いにする。これはとんでもない思想誘導。
 市長が倒れたら明日からの行政のかじ取りはどうなる? 優先接種して悪いことはない。「市長も市民も平等だ」とインタビューにこたえていた市民の方とは、社会の重要なインフラに与える影響や立場は残念ながら「平等」のはずはない。公人でもない市民の方が「俺は市長と平等」と仰るその理由がわからない。
 その意味でも今回の救急隊員の死亡は、もし彼が元気で仕事に従事していたなら今後何人もの市民を救命しているはずなので、彼らも当然優先的に接種しておくべきだった。そういう論調がなぜマスメディアに出てこないのか情けない。市民の味方の「ふり」さえしていれば視聴率がとれると思っているのか? 
 今回、救急隊員の殉職で、消防組織の外部に対する自発的主張のなさと同時に、マスメディアの浅はかさが露呈したのである。